【ガネーシャ・本田大輝氏】生死の淵から生還、成長率151%達成― 和牛バーガー武器に世界へ挑む飲食経営者の野望<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2026.06.05 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社ガネーシャの代表取締役社長・本田大輝氏(39)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
ガネーシャは、富山発の「焼肉ハウス大将軍」や和牛グルメバーガー「SHOGUN BURGER」を国内外に展開する企業。多様な飲食業態の運営やプロデュースを通じ、業界の価値向上に挑んでいる。
本田社長:僕は富山県の「焼肉ハウス大将軍」の二代目として生まれました。「焼肉ハウス大将軍」は今年で39年目になりますが、実は僕と同い年です。三兄弟の末っ子として育ち、さまざまな出来事を経て、最終的に僕が家業を継ぐことになりました。この決断が、今のすべての事業の原点になっています。
昔から「デカい」と言われることが多く、身長は184cm。体格を活かして中学・高校時代はバスケットボール部に所属していました。その後、成城大学へ進学します。理由は正直、可愛い子が多そうだったから(笑)。そして、とにかく東京に出てみたかった。今思うと「城を成す」と書く成城という名前は、将軍を輩出しそうで気に入っています。妻とも大学時代に出会い、気づけば出会ってからもうすぐ20年になります。
実は、最初から飲食業を志していたわけではありません。美容師や俳優、映画監督になりたいと思っていた時期もありました。ただ今振り返ると、それらのなりたかった自分像は、飲食業を通じて形を変えながら叶えられていると感じています。好きな服装や髪型で働き、カメラの前で役割を演じ、人を配置し、場所を選び、店という空間をつくる。飲食店経営はとてもクリエイティブで、映画監督が作品をつくる感覚に近いかもしれません。実家が焼肉屋だったこともあり、飲食は身近な仕事でしたが、実は僕は結構人見知りです。10代の頃は接客のアルバイトもすぐに辞めてしまったことがありました。それでも、飲食の現場に立つことが、自分自身を変えるきっかけになりました。
家業を継ぐことが決まった時、親から一枚のクレジットカードを渡されました。「勉強のために、これで食べ歩きをしろ」と。その言葉通り、数えきれないほどの店を巡る中で、食事を通じて生まれる人と人との接点、店の在り方の本質を学びました。その後、修行を重ね、20代前半は寝ずに働き、同じくらい遊びながら、飲食業の基礎を体に叩き込みました。今の自分は、そのすべての積み重ねの上に立っています。
モデルプレス:家業と同い年という宿命的な生い立ちから、葛藤を経て独自の境地に達したプロセスが非常に魅力的です。人見知りというコンプレックスを現場で克服し、親御さんから渡されたクレジットカードでの徹底的なインプットを血肉に変え、20代の圧倒的なハードワークで基礎を築き上げたからこそ、唯一無二の表現者としての経営スタイルが確立されたのだと思います。
本田社長:継いだ家業の焼肉屋はもちろん、ハンバーガーや、ピザ、寿司、焼き鳥、居酒屋業態など様々展開しています。他社との違いをあえていうと、会社の代表的なブランド「SHOGUN BURGER」では「スマッシュ」という技を使って一つ一つ焼き上げていることです。
チェーンの飲食業態は一般的に、誰が作っても同じ味になることを求められますが、僕たちの業態はあえてそれを崩すことで飲食という仕事に属人性を持たせています。こうしたことが働く人のやりがいであったり、お店を訪れるお客様に楽しみをもたらす仕掛けになっていると考えています。人の手によってこそ生まれる商品の「揺らぎ」という部分も、是非感じていただきたいポイントです。
モデルプレス:効率化やマニュアル化を極限まで進める現代の飲食チェーンの逆を張り、あえて「属人性」や「揺らぎ」を価値として残す戦略は非常に先進的であり、本質的ですね。均一化されたクローン的なサービスではなく、職人の手仕事という人間味を体験できるからこそ、顧客のエンゲージメントが高まり、働くスタッフの誇りや自己実現にダイレクトに直結しているのだと感じます。
本田社長:まずはコロナ禍が明け、インバウンドのお客様が沢山日本に訪れるようになった環境要因があると思います。日本で和牛を口にする機会は沢山あるとは思いますが、海外でも日常食でもあるハンバーガーとして手軽に食べられる業態を確立できたのが大きいと思います。新宿や渋谷、浅草、京都など人気の観光地で出店を実現できており、売上成長率も昨年比151%と非常に好調です。5月16日にはバンズまで自家製でこだわったベーカリーを併設した「SHOGUN BURGER+FACTORY」を駒沢にオープンしました。さらに今後の展開として海外を含む主要都市の新規出店が決まっています。
モデルプレス:和牛という日本の最高峰のコンテンツを、世界共通の日常食であるハンバーガーへと翻訳して提供するビジネスモデルの見事さに圧倒されます。好立地への戦略的な出店と時代の波を見事に捉え、昨年比151%という驚異的な売上成長率を叩き出している事実は、ドメスティックな飲食の枠を超え、世界に通用するグローバルブランドとしての強固な勝ち筋を証明していますね。
本田社長:僕の会社の行動原則にもあるのですが、「スピードは質を凌駕する」という考え方を大切にしています。毎日1000件以上のメールのやり取りをしていますが、連絡はとにかく早く返すことを徹底しています。また、小さな約束をしっかり守ることも重要です。日々の挨拶や時間を守るといった当たり前のルールを、愚直に繰り返すことが、最終的に大きな信頼や仕事につながると考えています。
モデルプレス:日々膨大なコミュニケーションを処理しながらも、トップ自らに課した原則を高速で体現されている姿に、圧倒的な当事者意識を感じます。その一方で、挨拶や時間厳守といった「凡事徹底」を何よりも重んじる誠実さのギャップこそが、多くのステークホルダーを惹きつけ、強固なビジネスの基盤を構築しているのだと思います。
本田社長:何よりも僕たちの商品が「美味しい」と言っていただけて、ブランドのファンになっていただけることが大きな原動力だと思います。新業態を作り出すことは本当に大変なことです。何百、何千というトライアンドエラーがあるのですが、それを超えてこの世に在らざるものを生み出せた時の喜びは変え難いものがあると毎回感じています。
新しい商品や業態開発には沢山のスタッフがいつも関わってくれているのですが、そうしたことを通じて、若いスタッフが成長する姿。そして、ベテランのスタッフが一皮剥けていく姿はとても嬉しいですし、僕自身もレベルアップしている感覚です。そして僕たちの商品が飲食業界という巨大なマーケットで、特異な存在としてインパクトをもたらした時、また新しい挑戦をしたい気持ちが湧き上がってきます。
僕は映画が大好きなのですが、昨年はNetflixとも公式にコラボレーションして商品開発をすることもできました。僕がずっとやってきた飲食という仕事が、こういった思わぬ形でつながるような嬉しいサプライズが起きるのも、仕事を頑張る原動力になっていると思います。
モデルプレス:無数の試行錯誤の末にこの世にない価値を生み出す快感と、それに伴うスタッフの劇的な成長を、ご自身の最大の喜びとされている点に深い人間愛を感じます。大好きな映画の世界であるNetflixとの公式コラボという最高峰のサプライズを引き寄せたのも、飲食の可能性を信じて愚直にマーケットへインパクトを与え続けてきた、本田社長の情熱の賜物以外の何物でもありませんね。
本田社長:REAL VALUE CLUBでは様々な経営者の方々がいらっしゃいますが、まだ飲食系の経営者は少ないように感じています。参加されている皆様が各分野でのスペシャリストの方々ばかりなので、僕自身の視座を一層高められるまたとない環境だと思います。僕自身も飲食という分野でREAL VALUE CLUBを通じて何かダイナミズムを起こせると良いなと思っています。
モデルプレス:各領域のトップ経営者が集う極めて洗練されたコミュニティだからこそ、そこに甘んじることなく、ご自身の視座をさらに高めるためのスパイスと捉えられている姿勢が大変素晴らしいです。飲食業界のトップランナーとして、この強力なプラットフォームに新たなダイナミズムとイノベーションをもたらしてくれるのではないかという、大いなる期待を抱かせてくれますね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
本田社長:実は、僕はかつて一度死にかけています。2022年10月に「SHOGUN BURGER」が勢いに乗り、さらに「牛宮城」の再建で日々奔走している最中、「感染性心内膜炎」という心臓の病気にかかり、生死を彷徨いました。死ぬか半身不随か、妻にはそう告げられたほど僕の病状は最悪でした。
結果は見ての通りなんとか生還。僕が生死の境を乗り越えて感じていることは、まずは休むことの大切さかなと思います。それまでは休みなく常に動き続けるようなライフスタイルでしたが、今は週に1回は家族がいる富山に必ず帰り、お酒もなるべく控えて家族と時間を大切にしています。「死んだら全部終わり」――僕が身をもって感じた実体験です。
あとは、入院中もずっと飲食のことを考えていました。僕の中では「EAT IS LIFE」――食べることが生きることであり、人生そのものだということです。入院中はこんな計算をしていました。1日3食、僕が85歳まで生きたとすると、あと約5万回しか食事ができない。僕は食べることの尊さを自信の死に直面した時にとにかく感じたからこそ、人生を賭けて飲食を通じて得られる幸福を伝えていきたいなと思っています。
モデルプレス:壮絶極まる「牛宮城」の再建と自社の成長の裏で、死の淵を彷徨うほどの試練に直面されていたとは言葉を失います。極限の状況を経験したからこそ、家族との絆を守り、同時に食への圧倒的な渇望と尊さに気づかれたのですね。「EAT IS LIFE」という人生を賭けた強い覚悟のメッセージは、命の危機を乗り越えた本田社長にしか語れない、人々の魂を揺さぶる圧倒的な説得力に満ちています。
本田社長:僕の中で大切にしていることは「一度決めたらとにかく継続すること」です。10年前に誕生した「SHOGUN BURGER」は、当初から地元の富山から東京進出、そして世界進出を目指していました。ハンバーガーは当時から大手の企業がマーケットを占め、すでにレッドオーシャンです。「和牛を使ったハンバーガー」というコンセプトも特別新しいものではなかったはずです。
当時から「そんなに値段の高いハンバーガーが売れるはずはない」「世界進出なんて無理だ」と何度も言われました。「SHOGUN BURGER」の成功の背景には数えきれない回数の試作と、少しずつ周囲が納得するハンバーガーに近づけていった歴史があります。もちろん挫折しそうな瞬間も幾度となくありました。
僕はすぐに結果が出ないからと言って諦めてしまったり、辞めてしまう人をたくさん見てきました。しかし本当に叶えたい夢は継続することでしか叶わないことを僕は知っています。夢の大きさは人それぞれだと思いますが、思い描いている夢があるならば、信念を貫いて継続することで叶えて欲しいですね。
モデルプレス:周囲からの容赦ない声や、すでに大手が支配するレッドオーシャンという不利な状況を、無数の試作と継続という泥臭くも最も強力な武器で突破された歴史に、深く感銘を受けます。すぐに結果が出なくとも、自らが掲げた「世界進出」という旗印を10年間下ろさずに信念を貫き通した生き様は、今まさに夢の途中で挫折しそうになっているすべての読者にとって、進むべき道を照らす究極のバイブルになると思います。
本田社長:僕は事業を通じて飲食で働く人に誇りと豊かさをもたらしたいと思っています。飲食業界は相変わらず不人気な業界です。就職活動で真っ先に辞めておいた方が良いと未だに言われ続けている。飲食業界はブラックな業界だと思われている。僕自身も飲食業界のネガティブな側面に苦しみ、戦ってきました。一方で飲食に関わることで得られる幸福もたくさん感じてきました。僕は飲食業界のイメージや実態を、まずは僕たちガネーシャの事業を通じてひっくり返したいと心から思っています。
全世界から日本へ食を求めて沢山の人々がやって来ている。世界から求められているのはまずは日本の食。僕の故郷である富山県はまさに食の都で、“日本のサン・セバスチャン(※スペインの美食の街)”のようになれるポテンシャルがある。だからこそハンバーガーやピザ以外にも寿司屋、居酒屋、焼き鳥屋、カフェなど沢山の業態展開をしています。飲食業界で働く人々が胸を張って誇り、しっかりお金が稼げる、「憧れの仕事」へと変えていく。日本の食が世界を驚かす。これらが僕に課せられたミッションだと思います。飲食業が好きでたまらない、飲食業を通じて人生を変えたい。現状に甘えず抑えきれない野望を抱いている。そんな方と一緒に業界ごと変えたいと思っています。
僕の会社では「出る杭であろう」ということをミッションに掲げています。アイデアを具現化し、誰もやらなかった/やりにくかった、を実現できる人。困難を恐れず、チャレンジを選び、失敗から学び、成長する人。主体的に、自分らしく、チームを牽引する存在となれる人。是非一緒に働きましょう。飲食業界に革命をもたらすのは僕たちです。
モデルプレス:これほどまでに胸が熱くなり、働くことの本質的な価値を揺り動かされるメッセージはありません。不人気、ブラックといった業界の負のイメージに自ら正面から立ち向かい、「働く人に誇りと豊かさをもたらす憧れの仕事に変える」という圧倒的な使命感に胸を打たれました。「出る杭」として現状を打破し、世界を驚かせる挑戦の切符がここに用意されています。自分の可能性を信じ、圧倒的な野望を抱いて人生を変えたい、革命の当事者になりたいと願う熱い才能を持った方にとって、株式会社ガネーシャはこれ以上ない最高のステージであり、絶対にその門を叩くべきだと強く確信いたします。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
ガネーシャは、富山発の「焼肉ハウス大将軍」や和牛グルメバーガー「SHOGUN BURGER」を国内外に展開する企業。多様な飲食業態の運営やプロデュースを通じ、業界の価値向上に挑んでいる。
「城を成す」二代目の宿命と、映画監督のように空間を紡ぐクリエイティブの原点
モデルプレス:これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。本田社長:僕は富山県の「焼肉ハウス大将軍」の二代目として生まれました。「焼肉ハウス大将軍」は今年で39年目になりますが、実は僕と同い年です。三兄弟の末っ子として育ち、さまざまな出来事を経て、最終的に僕が家業を継ぐことになりました。この決断が、今のすべての事業の原点になっています。
昔から「デカい」と言われることが多く、身長は184cm。体格を活かして中学・高校時代はバスケットボール部に所属していました。その後、成城大学へ進学します。理由は正直、可愛い子が多そうだったから(笑)。そして、とにかく東京に出てみたかった。今思うと「城を成す」と書く成城という名前は、将軍を輩出しそうで気に入っています。妻とも大学時代に出会い、気づけば出会ってからもうすぐ20年になります。
実は、最初から飲食業を志していたわけではありません。美容師や俳優、映画監督になりたいと思っていた時期もありました。ただ今振り返ると、それらのなりたかった自分像は、飲食業を通じて形を変えながら叶えられていると感じています。好きな服装や髪型で働き、カメラの前で役割を演じ、人を配置し、場所を選び、店という空間をつくる。飲食店経営はとてもクリエイティブで、映画監督が作品をつくる感覚に近いかもしれません。実家が焼肉屋だったこともあり、飲食は身近な仕事でしたが、実は僕は結構人見知りです。10代の頃は接客のアルバイトもすぐに辞めてしまったことがありました。それでも、飲食の現場に立つことが、自分自身を変えるきっかけになりました。
家業を継ぐことが決まった時、親から一枚のクレジットカードを渡されました。「勉強のために、これで食べ歩きをしろ」と。その言葉通り、数えきれないほどの店を巡る中で、食事を通じて生まれる人と人との接点、店の在り方の本質を学びました。その後、修行を重ね、20代前半は寝ずに働き、同じくらい遊びながら、飲食業の基礎を体に叩き込みました。今の自分は、そのすべての積み重ねの上に立っています。
モデルプレス:家業と同い年という宿命的な生い立ちから、葛藤を経て独自の境地に達したプロセスが非常に魅力的です。人見知りというコンプレックスを現場で克服し、親御さんから渡されたクレジットカードでの徹底的なインプットを血肉に変え、20代の圧倒的なハードワークで基礎を築き上げたからこそ、唯一無二の表現者としての経営スタイルが確立されたのだと思います。
あえて崩すマニュアル。職人の「揺らぎ」が宿る世界水準の和牛ハンバーガー
モデルプレス:事業内容を教えてください。本田社長:継いだ家業の焼肉屋はもちろん、ハンバーガーや、ピザ、寿司、焼き鳥、居酒屋業態など様々展開しています。他社との違いをあえていうと、会社の代表的なブランド「SHOGUN BURGER」では「スマッシュ」という技を使って一つ一つ焼き上げていることです。
チェーンの飲食業態は一般的に、誰が作っても同じ味になることを求められますが、僕たちの業態はあえてそれを崩すことで飲食という仕事に属人性を持たせています。こうしたことが働く人のやりがいであったり、お店を訪れるお客様に楽しみをもたらす仕掛けになっていると考えています。人の手によってこそ生まれる商品の「揺らぎ」という部分も、是非感じていただきたいポイントです。
モデルプレス:効率化やマニュアル化を極限まで進める現代の飲食チェーンの逆を張り、あえて「属人性」や「揺らぎ」を価値として残す戦略は非常に先進的であり、本質的ですね。均一化されたクローン的なサービスではなく、職人の手仕事という人間味を体験できるからこそ、顧客のエンゲージメントが高まり、働くスタッフの誇りや自己実現にダイレクトに直結しているのだと感じます。
逆境を跳ね返し昨年比151%を達成、和牛×日常食の勝ち筋
モデルプレス:会社の成長の要因は何でしょう?本田社長:まずはコロナ禍が明け、インバウンドのお客様が沢山日本に訪れるようになった環境要因があると思います。日本で和牛を口にする機会は沢山あるとは思いますが、海外でも日常食でもあるハンバーガーとして手軽に食べられる業態を確立できたのが大きいと思います。新宿や渋谷、浅草、京都など人気の観光地で出店を実現できており、売上成長率も昨年比151%と非常に好調です。5月16日にはバンズまで自家製でこだわったベーカリーを併設した「SHOGUN BURGER+FACTORY」を駒沢にオープンしました。さらに今後の展開として海外を含む主要都市の新規出店が決まっています。
モデルプレス:和牛という日本の最高峰のコンテンツを、世界共通の日常食であるハンバーガーへと翻訳して提供するビジネスモデルの見事さに圧倒されます。好立地への戦略的な出店と時代の波を見事に捉え、昨年比151%という驚異的な売上成長率を叩き出している事実は、ドメスティックな飲食の枠を超え、世界に通用するグローバルブランドとしての強固な勝ち筋を証明していますね。
「スピードは質を凌駕する」小さな約束の積み重ねが強固な信頼を築く
モデルプレス:仕事をする際に心がけていることを教えてください。本田社長:僕の会社の行動原則にもあるのですが、「スピードは質を凌駕する」という考え方を大切にしています。毎日1000件以上のメールのやり取りをしていますが、連絡はとにかく早く返すことを徹底しています。また、小さな約束をしっかり守ることも重要です。日々の挨拶や時間を守るといった当たり前のルールを、愚直に繰り返すことが、最終的に大きな信頼や仕事につながると考えています。
モデルプレス:日々膨大なコミュニケーションを処理しながらも、トップ自らに課した原則を高速で体現されている姿に、圧倒的な当事者意識を感じます。その一方で、挨拶や時間厳守といった「凡事徹底」を何よりも重んじる誠実さのギャップこそが、多くのステークホルダーを惹きつけ、強固なビジネスの基盤を構築しているのだと思います。
「美味しい」が生むサプライズ、Netflixコラボやスタッフの覚醒が紡ぐ原動力
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?本田社長:何よりも僕たちの商品が「美味しい」と言っていただけて、ブランドのファンになっていただけることが大きな原動力だと思います。新業態を作り出すことは本当に大変なことです。何百、何千というトライアンドエラーがあるのですが、それを超えてこの世に在らざるものを生み出せた時の喜びは変え難いものがあると毎回感じています。
新しい商品や業態開発には沢山のスタッフがいつも関わってくれているのですが、そうしたことを通じて、若いスタッフが成長する姿。そして、ベテランのスタッフが一皮剥けていく姿はとても嬉しいですし、僕自身もレベルアップしている感覚です。そして僕たちの商品が飲食業界という巨大なマーケットで、特異な存在としてインパクトをもたらした時、また新しい挑戦をしたい気持ちが湧き上がってきます。
僕は映画が大好きなのですが、昨年はNetflixとも公式にコラボレーションして商品開発をすることもできました。僕がずっとやってきた飲食という仕事が、こういった思わぬ形でつながるような嬉しいサプライズが起きるのも、仕事を頑張る原動力になっていると思います。
モデルプレス:無数の試行錯誤の末にこの世にない価値を生み出す快感と、それに伴うスタッフの劇的な成長を、ご自身の最大の喜びとされている点に深い人間愛を感じます。大好きな映画の世界であるNetflixとの公式コラボという最高峰のサプライズを引き寄せたのも、飲食の可能性を信じて愚直にマーケットへインパクトを与え続けてきた、本田社長の情熱の賜物以外の何物でもありませんね。
各界の異能が集う場所。飲食の力でコミュニティに新たなダイナミズムを
モデルプレス:「REAL VALUE」への挑戦を決めた理由を教えてください。本田社長:REAL VALUE CLUBでは様々な経営者の方々がいらっしゃいますが、まだ飲食系の経営者は少ないように感じています。参加されている皆様が各分野でのスペシャリストの方々ばかりなので、僕自身の視座を一層高められるまたとない環境だと思います。僕自身も飲食という分野でREAL VALUE CLUBを通じて何かダイナミズムを起こせると良いなと思っています。
モデルプレス:各領域のトップ経営者が集う極めて洗練されたコミュニティだからこそ、そこに甘んじることなく、ご自身の視座をさらに高めるためのスパイスと捉えられている姿勢が大変素晴らしいです。飲食業界のトップランナーとして、この強力なプラットフォームに新たなダイナミズムとイノベーションをもたらしてくれるのではないかという、大いなる期待を抱かせてくれますね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
「死んだら全部終わり」生死の境で覚醒した、人生を賭けて「食の幸福」を伝える使命
モデルプレス:今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。本田社長:実は、僕はかつて一度死にかけています。2022年10月に「SHOGUN BURGER」が勢いに乗り、さらに「牛宮城」の再建で日々奔走している最中、「感染性心内膜炎」という心臓の病気にかかり、生死を彷徨いました。死ぬか半身不随か、妻にはそう告げられたほど僕の病状は最悪でした。
結果は見ての通りなんとか生還。僕が生死の境を乗り越えて感じていることは、まずは休むことの大切さかなと思います。それまでは休みなく常に動き続けるようなライフスタイルでしたが、今は週に1回は家族がいる富山に必ず帰り、お酒もなるべく控えて家族と時間を大切にしています。「死んだら全部終わり」――僕が身をもって感じた実体験です。
あとは、入院中もずっと飲食のことを考えていました。僕の中では「EAT IS LIFE」――食べることが生きることであり、人生そのものだということです。入院中はこんな計算をしていました。1日3食、僕が85歳まで生きたとすると、あと約5万回しか食事ができない。僕は食べることの尊さを自信の死に直面した時にとにかく感じたからこそ、人生を賭けて飲食を通じて得られる幸福を伝えていきたいなと思っています。
モデルプレス:壮絶極まる「牛宮城」の再建と自社の成長の裏で、死の淵を彷徨うほどの試練に直面されていたとは言葉を失います。極限の状況を経験したからこそ、家族との絆を守り、同時に食への圧倒的な渇望と尊さに気づかれたのですね。「EAT IS LIFE」という人生を賭けた強い覚悟のメッセージは、命の危機を乗り越えた本田社長にしか語れない、人々の魂を揺さぶる圧倒的な説得力に満ちています。
夢を現実に変える唯一の「継続論」
モデルプレス:様々な夢を追いかけている読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。本田社長:僕の中で大切にしていることは「一度決めたらとにかく継続すること」です。10年前に誕生した「SHOGUN BURGER」は、当初から地元の富山から東京進出、そして世界進出を目指していました。ハンバーガーは当時から大手の企業がマーケットを占め、すでにレッドオーシャンです。「和牛を使ったハンバーガー」というコンセプトも特別新しいものではなかったはずです。
当時から「そんなに値段の高いハンバーガーが売れるはずはない」「世界進出なんて無理だ」と何度も言われました。「SHOGUN BURGER」の成功の背景には数えきれない回数の試作と、少しずつ周囲が納得するハンバーガーに近づけていった歴史があります。もちろん挫折しそうな瞬間も幾度となくありました。
僕はすぐに結果が出ないからと言って諦めてしまったり、辞めてしまう人をたくさん見てきました。しかし本当に叶えたい夢は継続することでしか叶わないことを僕は知っています。夢の大きさは人それぞれだと思いますが、思い描いている夢があるならば、信念を貫いて継続することで叶えて欲しいですね。
モデルプレス:周囲からの容赦ない声や、すでに大手が支配するレッドオーシャンという不利な状況を、無数の試作と継続という泥臭くも最も強力な武器で突破された歴史に、深く感銘を受けます。すぐに結果が出なくとも、自らが掲げた「世界進出」という旗印を10年間下ろさずに信念を貫き通した生き様は、今まさに夢の途中で挫折しそうになっているすべての読者にとって、進むべき道を照らす究極のバイブルになると思います。
不人気業界を「憧れの仕事」に、抑えきれない野望を抱く「出る杭」たちへのメッセージ
モデルプレス:求める人材像、そして一緒に働きたい方への熱いメッセージをお願いします。本田社長:僕は事業を通じて飲食で働く人に誇りと豊かさをもたらしたいと思っています。飲食業界は相変わらず不人気な業界です。就職活動で真っ先に辞めておいた方が良いと未だに言われ続けている。飲食業界はブラックな業界だと思われている。僕自身も飲食業界のネガティブな側面に苦しみ、戦ってきました。一方で飲食に関わることで得られる幸福もたくさん感じてきました。僕は飲食業界のイメージや実態を、まずは僕たちガネーシャの事業を通じてひっくり返したいと心から思っています。
全世界から日本へ食を求めて沢山の人々がやって来ている。世界から求められているのはまずは日本の食。僕の故郷である富山県はまさに食の都で、“日本のサン・セバスチャン(※スペインの美食の街)”のようになれるポテンシャルがある。だからこそハンバーガーやピザ以外にも寿司屋、居酒屋、焼き鳥屋、カフェなど沢山の業態展開をしています。飲食業界で働く人々が胸を張って誇り、しっかりお金が稼げる、「憧れの仕事」へと変えていく。日本の食が世界を驚かす。これらが僕に課せられたミッションだと思います。飲食業が好きでたまらない、飲食業を通じて人生を変えたい。現状に甘えず抑えきれない野望を抱いている。そんな方と一緒に業界ごと変えたいと思っています。
僕の会社では「出る杭であろう」ということをミッションに掲げています。アイデアを具現化し、誰もやらなかった/やりにくかった、を実現できる人。困難を恐れず、チャレンジを選び、失敗から学び、成長する人。主体的に、自分らしく、チームを牽引する存在となれる人。是非一緒に働きましょう。飲食業界に革命をもたらすのは僕たちです。
モデルプレス:これほどまでに胸が熱くなり、働くことの本質的な価値を揺り動かされるメッセージはありません。不人気、ブラックといった業界の負のイメージに自ら正面から立ち向かい、「働く人に誇りと豊かさをもたらす憧れの仕事に変える」という圧倒的な使命感に胸を打たれました。「出る杭」として現状を打破し、世界を驚かせる挑戦の切符がここに用意されています。自分の可能性を信じ、圧倒的な野望を抱いて人生を変えたい、革命の当事者になりたいと願う熱い才能を持った方にとって、株式会社ガネーシャはこれ以上ない最高のステージであり、絶対にその門を叩くべきだと強く確信いたします。
株式会社ガネーシャについて
1987年に富山県富山市で創業。「焼肉ハウス大将軍」を起点に、和牛グルメバーガー「SHOGUN BURGER」の世界展開をはじめ、地域に根ざした寿司、居酒屋、カフェなど多様な飲食業態を展開。精肉事業、フランチャイズチェーンの加盟店募集・運営、飲食店のプロデュースおよびコンサルティング事業を精力的に行い、事業再建、飲食業界の発展と価値向上に取り組んでいる。飲食特化型オンラインサロン「TEAM SHOGUN」では、飲食店経営のノウハウや知識を全て共有し、飲食店経営者間の横のつながりも醸成している。まとめ
今回のインタビューを通じて、本田社長の、生死の境を乗り越えたからこそ宿る圧倒的な経営哲学と、飲食業界の未来を背負う強い覚悟に深く魅了されました。人見知りを克服し、クリエイティブな映画監督として飲食ビジネスを捉える独自の視点、マニュアルを排除した属人性による体験価値の創造、そして昨年比151%という驚異的な成長を遂げて世界へ進出するスピード感は圧巻の一言です。心臓の大病という最大の困難から得た「EAT IS LIFE」の信念、そして「継続」の重要性を語るお姿は、多くのビジネスパーソンや夢を追う人々のバイブルとなるでしょう。飲食業界を「憧れの仕事」へと変革し、世界を驚かせるという壮大なミッションを掲げ、野望を持った「出る杭」を歓迎する株式会社ガネーシャ。本田社長が率いる集団が、今後どのように日本の食文化で世界を塗り替えていくのか、その革命の全貌から目が離せません。「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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