【22世紀アート・向田翔一氏】パニック症を経て辿り着いた境地。“成約率30%”常識覆す異色の出版社の勝ち筋<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.08 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社22世紀アート代表取締役・向田翔一(むかいだしょういち)氏(43)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
22世紀アートは、「書きたいこと」をプロの取材で書籍化し、全国の図書館へ寄贈することで著者の人生や想いを後世のアートとして残す出版社。出版を通じて著者のブランディングや企業の採用力強化、社会貢献を実現している。
向田社長: はい。幼い頃から数字には強く、暗算検定準1級を取得していましたし、高校時代には全国模試で数学1位を取るほど没頭していました。一方で国語は苦手で、浪人を避けるために工学院大学へ進み、環境科学工学を学びました。
理系の研究に打ち込む一方で、心の中では「論理では測れない衝動」に強く惹かれていたんです。ハードコアやテクノ、パンクといった激しい音楽にのめり込み、高校・大学とDJ活動をしていました。数字で割り切れない感情表現の世界こそが、自分の居場所だと感じたんです。
大学卒業後は音楽ベンチャーへ入社。アーティストが経済的に自立できる仕組みを追求し、某アーティストなどの成功事例に関わりました。メジャーではなく、アーティスト自身の信念を貫けるインディーズの可能性に確信を持ち、この頃から「創造者が自由に生きるための仕組み」を考え始めるように。
その後、一般社団法人で美術業界の実態に触れ、芸大派閥が支配する構造、師弟関係に依存する閉鎖的な世界に疑問を抱き、電子書籍を通じて画家や作家が自由に作品を発表できる道を模索。既存の構造では変革が難しいと感じ、独立を決意。
2014年に、前職で支えてくれた妻とともに株式会社22世紀アートを創業。メジャーを介さず、作家やアーティストが自らの力で発信できる場をつくり上げました。「才能が正当に評価される社会を実現する」――それが、創業以来一貫して変わらぬ信念です。
モデルプレス:数学という究極の論理的思考力と、音楽やアートという爆発的な感性。一見相反するように見える二つの要素ですが、向田社長の中では、論理があるからこそ感性の輪郭が際立ち、感性があるからこそ論理に血が通うという、非常に高い次元での融合が起きているのだと感じます。既存の業界構造に対する違和感をただの不満で終わらせず、仕組みとして解決しようとする姿勢は、まさに理系のロジックとロックな反骨精神の結晶ですね。
向田社長:最大の違いは、「売れる本」ではなく「著者が本当に書きたい本」を商業出版ルートで実現できる点です。さらに、その書籍を小学校から大学、そして全国の図書館へ寄贈できる仕組みを備え、社会的な意義と教育的な広がりを両立しています。出版を通して、著者は“書き手”から“講師”へと成長し、知識や経験を伝える活動へとつなげることができるのです。
すべての書籍は、作家ではなくプロのライターによる取材形式で執筆されるため、本人の主観を越えた第三者目線の内容になります。また、共著という形式を採用することで、無名の方でも著名人と並んで掲載され、知名度と信頼を同時に高めることが可能です。実際に、一人30ページ・6〜7名の共著出版では、参加者の約3割がテレビ取材・Webメディア掲載・講演依頼・顧問契約などにつながる成果を得ています。
加えて、書籍を社内で配布することで離職率を下げる効果も確認されました。150万円という投資であっても、リターンが見込める“取材出版”として高い再現性を持っています。
また、図書館寄贈出版を通じて、高齢者を中心に「自分の軌跡を形として残したい」という強いニーズがあることも明らかになりました。自分で文章を書くのではなく、取材を受ける形で誰もが参加できる点も、大きな魅力です。
取材出版の本質的な価値は、“自慢話ではなく、伝わる物語になること”にあります。第三者の視点によって磨かれた言葉が、読者にとってもわかりやすく、そして、著者自身にとっても、自分の人生や企業の軌跡を新たな視点で見つめ直すきっかけとなるのです。
モデルプレス: 本を出すという行為のハードルを劇的に下げつつ、その価値を最大化させるビジネスモデルには驚かされました。特に“取材出版”という手法は、多忙な経営者や高齢の方にとって、自らの人生を整理し、後世に残すための最も効率的かつ本質的なソリューションですね。単なる自費出版ではなく、図書館への寄贈を通じて「公的な知」としてアーカイブされる点は、著者の自己肯定感を満たすだけでなく、社会全体の知的財産を豊かにする素晴らしい循環構造だと思います。
向田社長:当社の成長の要因は、圧倒的な契約率の高さにあります。具体的には、お電話でご案内したお客様のうち、資料送付に至る確率は約40%、さらに資料送付から実際の契約に至る確率は約30%という高い成果を維持しているのです。
この背景には、明確なターゲティングと丁寧なヒアリング体制があり、お客様一人ひとりに最適な提案を行っていることが挙げられます。高い契約率はリピーターの増加にもつながり、安定した成長基盤を築く要因となっています。
モデルプレス: 一般的にアウトバウンド営業での成約率は数%と言われる中で、30%という数字は驚異的です。顧客は「売り込まれた」のではなく「理解された」と感じるからこそ、御社に自分の人生の一部を預けようと決断するのだと思います。
向田社長:私が仕事で常に心がけているのは、「みんなを幸せにする」ことです。本づくりを通じて人の想いを形にし、その言葉が誰かの心を動かす瞬間に、仕事の喜びがあります。「世の中をたぎらせる」という言葉の通り、情熱をもって挑戦し続けることで、新しい文化や出会いが生まれると信じています。
そして社名の通り、「22世紀にアートを残す」ことが私の使命です。たとえ一人になってたとしても信念を貫く覚悟で行動しています。信じぬく力こそが、時代を超えて心を動かす原動力だと考えているからです。
モデルプレス: AIや効率化が進む現代において、最も代替不可能なものがその熱量ではないでしょうか。向田社長の仕事は単なる出版業ではなく、人々の心に火を灯し、その温もりを100年後の未来へ届ける聖火リレーのような崇高なミッションなのですね。その覚悟に触れるだけで、こちらも胸が熱くなります。
向田社長:原動力は「みんなを幸せにする生きざまを全うして死にたい」という想いです。自分だけの成功ではなく、関わる人すべてが笑顔でいられる状態をつくりたい。そのために、日々の仕事を通じて人の夢や想いを形にし、希望を残していくことを使命としています。
人生は有限ですが、心からの行動は必ず誰かの未来につながる。その信念が、私を動かし続ける力になっています。誰かの喜びや成長が自分の喜びに変わる瞬間こそ、人生の意味であり、私の原動力です。
また、心を整えるために欠かせないのが音楽です。音に身を委ねることで、頭で考える世界から感情の世界へ戻れる。なかでも毎年足を運ぶ「フジロックフェスティバル」は、私にとって一年のリセットの場であり、魂を再びたぎらせる時間です音楽を通して“生きる力”を取り戻し、また明日から人の幸せのために働こうと思えるのです。
モデルプレス: 「どう生きるか」だけでなく「どう死にたいか」という究極の問いと向き合っているからこそ、一瞬一瞬に迷いがないのですね。他者の幸せを自らの喜びと定義した時、人はこれほどまでに強く、優しくなれるのだと教えられました。
向田社長:これまで多くの本を読んできましたが、知識は得られても人生が大きく変わることはありませんでした。本当の転機は「著者との出会い」でした。
特に西川さんの人柄に触れ、人との出会いこそが人生を変えると実感しました。だからこそ、「REAL VALUE CLUB」で優れた経営者と出会えることに強く惹かれています。
モデルプレス:本を作るプロである向田社長が「本よりも人との出会いが人生を変える」とおっしゃる点に、逆説的な説得力を感じます。「REAL VALUE CLUB」を単なる情報交換の場ではなく、互いの魂を磨き合い、視座を高め合うための道場として捉えられているのですね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
向田社長:今の私を形づくっている最大の学びは、4年前の失敗にあります。当時はお金に目がくらみ、お客様やスタッフの気持ちよりも、会社の数字や結果ばかりを追いかけていました。その結果、心がすり減り、パニック症を発症。何も手につかなくなり、すべてを見失いました。初めて、自分がどれほど「自分中心」で生きてきたかを痛感したのです。
そこからの2年間、読書と禅を通じて自分と深く向き合い、「何のために働くのか」を問い直しました。辿り着いた答えは明確で、もう自分のためではなく、他人様の幸せのために生きようという決意でした。
特に半年間続けた座禅の経験は、人生を根本から変えてくれました。 座るたびに、自分が見ている世界は「こうなりたい」「こう見られたい」という欲や期待の投影に過ぎないと気づいたのです。 エゴが強ければ強いほど、物事はうまくいかない。 「ありのままでいい」と受け入れることで、心が初めて静まりました。それ以来、流れに身を任せ、他人様の幸せを願いながら生きることを自分の軸としています。
力でつかむのではなく、感謝と信頼の中で自然に巡るものを大切にする―― 。その気づきが、今の私の生き方の根幹になっています。
モデルプレス: 極限まで追い詰められた人間にしか見えない景色があり、そこから這い上がった言葉には嘘偽りのない重みがあります。一度壊れ、再構築された向田社長の哲学は、単なるノウハウを超えた、人間としての生きる姿勢そのものを私たちに問いかけているようです。
向田社長:私が最も大切にしているのは、植松努さんの「想うは招く」という言葉です。人は、強く想い描いたことを現実に引き寄せる力を持っています。不可能を可能に変えるのは、知識でも資金でもなく、“想い”というエネルギーだと信じています。
一方で、私が最も嫌う言葉は「どうせ無理」。この言葉を口にした瞬間、人は思考を止め、可能性の扉を自ら閉ざしてしまう。だから、「どうせ無理」と言う人の声には耳を傾けず、自分の信じた道を貫いています。
どんなに小さな一歩でも、強い想いをもって行動すれば、必ず何かが変わる。その積み重ねがやがて現実を動かし、人や社会をたぎらせる力になる。私は「想うは招く」という言葉を信じ、他人の否定よりも、自分の“信じる力”に従って生きてほしいと思っています。
モデルプレス: 「想うは招く」。シンプルですが、これほど勇気をくれる言葉はありません。多くの人が大人になるにつれ諦観と常識の鎧を着てしまいますが、向田社長はその鎧を脱ぎ捨て、裸の心で挑み続けているからこそ、今の成功があるのですね。
向田社長:私たちが求めるのは、「世の中をたぎらせる」人です。現状に満足せず、心の奥にある情熱を燃やし、人を動かす力を信じている人。どんなに小さな一歩でも、自分の行動が誰かの勇気になると信じて前へ進める人です。
そして、「世の中にアートを残す」という志を持っている人を歓迎します。ここで言う“アート”とは、絵画や音楽だけではありません。人の生き方そのもの、言葉、思想、仕事の姿勢――すべてが“生きる表現”です。
誰かの心を動かし、未来に残るような仕事をしたい。そんな想いを共有できる人と働きたいと考えています。
また、「世の中にひとりでも信じぬく」という姿勢を持てる人。 どんなに周囲に理解されなくても、信念を貫き、挑戦を続けられる人を心から尊敬します。困難の中でも希望を見出し、信じる道を歩み続ける――そんな人とともに、次の時代をつくっていきたい。
つまり、私たちが大切にしているのは、能力よりも想いです。スキルや経験は、あとからいくらでも身につけられる。けれど、誰かを幸せにしたいという想い、仲間のために尽くしたいという心は、教えて身につくものではありません。
モデルプレス: 仕事とは単なる作業ではなく、自分の命を燃やして誰かの心を灯す行為なのだと、改めて突きつけられました。もし今、現状にくすぶっている読者がいるなら、22世紀アートこそが、その情熱を解放できる唯一無二のステージになるはずです。「たぎる」という言葉に心が反応したなら、それは運命のサインかもしれません。
出版を通して、誰もが自分の言葉で人生を表現できる社会を目指し、 “本づくりの先にある幸福”を創出する出版社として挑戦を続けている。
「想うは招く」という言葉の通り、強い想いは必ず現実を変えます。株式会社22世紀アートは、単なる出版社という枠を超え、人々の生きた証を未来へつなぐ「希望のプラットフォーム」であると確信しました。 熱い想いを持って働きたい方、そして自分の人生を本という形で残したい方にとって、同社は間違いなく最高のパートナーとなるでしょう。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
22世紀アートは、「書きたいこと」をプロの取材で書籍化し、全国の図書館へ寄贈することで著者の人生や想いを後世のアートとして残す出版社。出版を通じて著者のブランディングや企業の採用力強化、社会貢献を実現している。
数字の天才が辿り着いた、魂を震わせる“表現”という居場所
モデルプレス: まずは、向田社長のルーツについてお聞かせください。現在は出版というクリエイティブな領域で活躍されていますが、意外にも幼少期は数学少年だったそうですね。向田社長: はい。幼い頃から数字には強く、暗算検定準1級を取得していましたし、高校時代には全国模試で数学1位を取るほど没頭していました。一方で国語は苦手で、浪人を避けるために工学院大学へ進み、環境科学工学を学びました。
理系の研究に打ち込む一方で、心の中では「論理では測れない衝動」に強く惹かれていたんです。ハードコアやテクノ、パンクといった激しい音楽にのめり込み、高校・大学とDJ活動をしていました。数字で割り切れない感情表現の世界こそが、自分の居場所だと感じたんです。
大学卒業後は音楽ベンチャーへ入社。アーティストが経済的に自立できる仕組みを追求し、某アーティストなどの成功事例に関わりました。メジャーではなく、アーティスト自身の信念を貫けるインディーズの可能性に確信を持ち、この頃から「創造者が自由に生きるための仕組み」を考え始めるように。
その後、一般社団法人で美術業界の実態に触れ、芸大派閥が支配する構造、師弟関係に依存する閉鎖的な世界に疑問を抱き、電子書籍を通じて画家や作家が自由に作品を発表できる道を模索。既存の構造では変革が難しいと感じ、独立を決意。
2014年に、前職で支えてくれた妻とともに株式会社22世紀アートを創業。メジャーを介さず、作家やアーティストが自らの力で発信できる場をつくり上げました。「才能が正当に評価される社会を実現する」――それが、創業以来一貫して変わらぬ信念です。
モデルプレス:数学という究極の論理的思考力と、音楽やアートという爆発的な感性。一見相反するように見える二つの要素ですが、向田社長の中では、論理があるからこそ感性の輪郭が際立ち、感性があるからこそ論理に血が通うという、非常に高い次元での融合が起きているのだと感じます。既存の業界構造に対する違和感をただの不満で終わらせず、仕組みとして解決しようとする姿勢は、まさに理系のロジックとロックな反骨精神の結晶ですね。
商業出版の常識を覆す“取材出版”という新たな勝ち筋
モデルプレス:御社の事業内容について、他社にはない独自性や強みを教えてください。向田社長:最大の違いは、「売れる本」ではなく「著者が本当に書きたい本」を商業出版ルートで実現できる点です。さらに、その書籍を小学校から大学、そして全国の図書館へ寄贈できる仕組みを備え、社会的な意義と教育的な広がりを両立しています。出版を通して、著者は“書き手”から“講師”へと成長し、知識や経験を伝える活動へとつなげることができるのです。
すべての書籍は、作家ではなくプロのライターによる取材形式で執筆されるため、本人の主観を越えた第三者目線の内容になります。また、共著という形式を採用することで、無名の方でも著名人と並んで掲載され、知名度と信頼を同時に高めることが可能です。実際に、一人30ページ・6〜7名の共著出版では、参加者の約3割がテレビ取材・Webメディア掲載・講演依頼・顧問契約などにつながる成果を得ています。
加えて、書籍を社内で配布することで離職率を下げる効果も確認されました。150万円という投資であっても、リターンが見込める“取材出版”として高い再現性を持っています。
また、図書館寄贈出版を通じて、高齢者を中心に「自分の軌跡を形として残したい」という強いニーズがあることも明らかになりました。自分で文章を書くのではなく、取材を受ける形で誰もが参加できる点も、大きな魅力です。
取材出版の本質的な価値は、“自慢話ではなく、伝わる物語になること”にあります。第三者の視点によって磨かれた言葉が、読者にとってもわかりやすく、そして、著者自身にとっても、自分の人生や企業の軌跡を新たな視点で見つめ直すきっかけとなるのです。
モデルプレス: 本を出すという行為のハードルを劇的に下げつつ、その価値を最大化させるビジネスモデルには驚かされました。特に“取材出版”という手法は、多忙な経営者や高齢の方にとって、自らの人生を整理し、後世に残すための最も効率的かつ本質的なソリューションですね。単なる自費出版ではなく、図書館への寄贈を通じて「公的な知」としてアーカイブされる点は、著者の自己肯定感を満たすだけでなく、社会全体の知的財産を豊かにする素晴らしい循環構造だと思います。
成約率約30%の衝撃。徹底したヒアリングが生む、顧客との深い信頼関係
モデルプレス:会社の成長要因について具体的な数字などを交えて教えていただけますか。向田社長:当社の成長の要因は、圧倒的な契約率の高さにあります。具体的には、お電話でご案内したお客様のうち、資料送付に至る確率は約40%、さらに資料送付から実際の契約に至る確率は約30%という高い成果を維持しているのです。
この背景には、明確なターゲティングと丁寧なヒアリング体制があり、お客様一人ひとりに最適な提案を行っていることが挙げられます。高い契約率はリピーターの増加にもつながり、安定した成長基盤を築く要因となっています。
モデルプレス: 一般的にアウトバウンド営業での成約率は数%と言われる中で、30%という数字は驚異的です。顧客は「売り込まれた」のではなく「理解された」と感じるからこそ、御社に自分の人生の一部を預けようと決断するのだと思います。
「22世紀にアートを残す」――すべては“みんなを幸せにする”というシンプルな信念のために
モデルプレス:仕事をする上で、向田社長が常に心がけている信念は何でしょうか。向田社長:私が仕事で常に心がけているのは、「みんなを幸せにする」ことです。本づくりを通じて人の想いを形にし、その言葉が誰かの心を動かす瞬間に、仕事の喜びがあります。「世の中をたぎらせる」という言葉の通り、情熱をもって挑戦し続けることで、新しい文化や出会いが生まれると信じています。
そして社名の通り、「22世紀にアートを残す」ことが私の使命です。たとえ一人になってたとしても信念を貫く覚悟で行動しています。信じぬく力こそが、時代を超えて心を動かす原動力だと考えているからです。
モデルプレス: AIや効率化が進む現代において、最も代替不可能なものがその熱量ではないでしょうか。向田社長の仕事は単なる出版業ではなく、人々の心に火を灯し、その温もりを100年後の未来へ届ける聖火リレーのような崇高なミッションなのですね。その覚悟に触れるだけで、こちらも胸が熱くなります。
周囲の幸せを糧に日々を全うする
モデルプレス:日々頑張るための原動力はなんでしょうか。向田社長:原動力は「みんなを幸せにする生きざまを全うして死にたい」という想いです。自分だけの成功ではなく、関わる人すべてが笑顔でいられる状態をつくりたい。そのために、日々の仕事を通じて人の夢や想いを形にし、希望を残していくことを使命としています。
人生は有限ですが、心からの行動は必ず誰かの未来につながる。その信念が、私を動かし続ける力になっています。誰かの喜びや成長が自分の喜びに変わる瞬間こそ、人生の意味であり、私の原動力です。
また、心を整えるために欠かせないのが音楽です。音に身を委ねることで、頭で考える世界から感情の世界へ戻れる。なかでも毎年足を運ぶ「フジロックフェスティバル」は、私にとって一年のリセットの場であり、魂を再びたぎらせる時間です音楽を通して“生きる力”を取り戻し、また明日から人の幸せのために働こうと思えるのです。
モデルプレス: 「どう生きるか」だけでなく「どう死にたいか」という究極の問いと向き合っているからこそ、一瞬一瞬に迷いがないのですね。他者の幸せを自らの喜びと定義した時、人はこれほどまでに強く、優しくなれるのだと教えられました。
人生を変えるのは知識ではなく「人」
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)への参加を決められた理由をお聞かせください。向田社長:これまで多くの本を読んできましたが、知識は得られても人生が大きく変わることはありませんでした。本当の転機は「著者との出会い」でした。
特に西川さんの人柄に触れ、人との出会いこそが人生を変えると実感しました。だからこそ、「REAL VALUE CLUB」で優れた経営者と出会えることに強く惹かれています。
モデルプレス:本を作るプロである向田社長が「本よりも人との出会いが人生を変える」とおっしゃる点に、逆説的な説得力を感じます。「REAL VALUE CLUB」を単なる情報交換の場ではなく、互いの魂を磨き合い、視座を高め合うための道場として捉えられているのですね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
絶頂からの転落、パニック症との闘い。「禅」が教えてくれた“自分を捨てて他者のために生きる”覚悟
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な困難に直面している方もいると思います。今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。向田社長:今の私を形づくっている最大の学びは、4年前の失敗にあります。当時はお金に目がくらみ、お客様やスタッフの気持ちよりも、会社の数字や結果ばかりを追いかけていました。その結果、心がすり減り、パニック症を発症。何も手につかなくなり、すべてを見失いました。初めて、自分がどれほど「自分中心」で生きてきたかを痛感したのです。
そこからの2年間、読書と禅を通じて自分と深く向き合い、「何のために働くのか」を問い直しました。辿り着いた答えは明確で、もう自分のためではなく、他人様の幸せのために生きようという決意でした。
特に半年間続けた座禅の経験は、人生を根本から変えてくれました。 座るたびに、自分が見ている世界は「こうなりたい」「こう見られたい」という欲や期待の投影に過ぎないと気づいたのです。 エゴが強ければ強いほど、物事はうまくいかない。 「ありのままでいい」と受け入れることで、心が初めて静まりました。それ以来、流れに身を任せ、他人様の幸せを願いながら生きることを自分の軸としています。
力でつかむのではなく、感謝と信頼の中で自然に巡るものを大切にする―― 。その気づきが、今の私の生き方の根幹になっています。
モデルプレス: 極限まで追い詰められた人間にしか見えない景色があり、そこから這い上がった言葉には嘘偽りのない重みがあります。一度壊れ、再構築された向田社長の哲学は、単なるノウハウを超えた、人間としての生きる姿勢そのものを私たちに問いかけているようです。
夢を叶える魔法の言葉。「想うは招く」を信じ抜け」
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。向田社長:私が最も大切にしているのは、植松努さんの「想うは招く」という言葉です。人は、強く想い描いたことを現実に引き寄せる力を持っています。不可能を可能に変えるのは、知識でも資金でもなく、“想い”というエネルギーだと信じています。
一方で、私が最も嫌う言葉は「どうせ無理」。この言葉を口にした瞬間、人は思考を止め、可能性の扉を自ら閉ざしてしまう。だから、「どうせ無理」と言う人の声には耳を傾けず、自分の信じた道を貫いています。
どんなに小さな一歩でも、強い想いをもって行動すれば、必ず何かが変わる。その積み重ねがやがて現実を動かし、人や社会をたぎらせる力になる。私は「想うは招く」という言葉を信じ、他人の否定よりも、自分の“信じる力”に従って生きてほしいと思っています。
モデルプレス: 「想うは招く」。シンプルですが、これほど勇気をくれる言葉はありません。多くの人が大人になるにつれ諦観と常識の鎧を着てしまいますが、向田社長はその鎧を脱ぎ捨て、裸の心で挑み続けているからこそ、今の成功があるのですね。
スキル不要、求められるのは“誰かのために”という狂気にも似た熱量
モデルプレス:御社が求める人物像について教えてください。どんな方と一緒に、未来を作っていきたいですか。向田社長:私たちが求めるのは、「世の中をたぎらせる」人です。現状に満足せず、心の奥にある情熱を燃やし、人を動かす力を信じている人。どんなに小さな一歩でも、自分の行動が誰かの勇気になると信じて前へ進める人です。
そして、「世の中にアートを残す」という志を持っている人を歓迎します。ここで言う“アート”とは、絵画や音楽だけではありません。人の生き方そのもの、言葉、思想、仕事の姿勢――すべてが“生きる表現”です。
誰かの心を動かし、未来に残るような仕事をしたい。そんな想いを共有できる人と働きたいと考えています。
また、「世の中にひとりでも信じぬく」という姿勢を持てる人。 どんなに周囲に理解されなくても、信念を貫き、挑戦を続けられる人を心から尊敬します。困難の中でも希望を見出し、信じる道を歩み続ける――そんな人とともに、次の時代をつくっていきたい。
つまり、私たちが大切にしているのは、能力よりも想いです。スキルや経験は、あとからいくらでも身につけられる。けれど、誰かを幸せにしたいという想い、仲間のために尽くしたいという心は、教えて身につくものではありません。
モデルプレス: 仕事とは単なる作業ではなく、自分の命を燃やして誰かの心を灯す行為なのだと、改めて突きつけられました。もし今、現状にくすぶっている読者がいるなら、22世紀アートこそが、その情熱を解放できる唯一無二のステージになるはずです。「たぎる」という言葉に心が反応したなら、それは運命のサインかもしれません。
株式会社22世紀アートについて
株式会社22世紀アートは、2014年に設立した出版社。東京・日本橋に本社を構え、書籍の企画・取材・執筆・編集・デザイン・出版流通までを一貫して手がける。取材出版他、電子書籍やPOD(プリント・オン・デマンド)など、紙とデジタルの両軸で多様な出版活動を展開し、なかでも「人の生き方を残す出版」を理念に掲げ、自分史・哲学・教育・地域文化・福祉・詩歌など、人の想いや軌跡を丁寧に形にすることを得意とする。出版を通して、誰もが自分の言葉で人生を表現できる社会を目指し、 “本づくりの先にある幸福”を創出する出版社として挑戦を続けている。
まとめ
取材を通じて感じたのは、向田社長の人間に対する深い愛と信頼でした。 一度は自分を見失い、そこから這い上がった経験を持つリーダーだからこそ、他者の痛みを知り、一人ひとりの人生に光を当てる事業を展開できるのでしょう。「想うは招く」という言葉の通り、強い想いは必ず現実を変えます。株式会社22世紀アートは、単なる出版社という枠を超え、人々の生きた証を未来へつなぐ「希望のプラットフォーム」であると確信しました。 熱い想いを持って働きたい方、そして自分の人生を本という形で残したい方にとって、同社は間違いなく最高のパートナーとなるでしょう。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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