【ラ・フィールドコーポレーション・吉田浩氏】「資金繰りで命を絶つ経営者を二度と見たくない」中小企業再生に導く“心を整える財務術”<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.04 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社ラ・フィールドコーポレーション代表取締役・吉田浩氏(55)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
株式会社ラ・フィールドコーポレーションは、中小企業に特化した財務コンサルティングを行う。資金繰り支援や銀行交渉に伴走し、数字の改善を通じて経営者の心を整え、企業の再生と成長を強力に支援している。
吉田社長:私は1970年、北海道札幌市で生まれました。学生時代はサッカー選手を目指し、練習に明け暮れる毎日を送っていました。大学に入学してからは基礎スキーと出会い、指導員の資格も取得。「俺はスキーで生きていくぞ」と本気で思っていたあの頃が、今では懐かしく感じます。
大学卒業後、地元の札幌銀行(後の北洋銀行)に入行しました。ちょうど「24時間働けますか」という時代の空気が残るバブル崩壊直後で、企業再建や倒産の現場を日々目の当たりにしました。若手ながら「数字の裏にある経営者の想い」に触れる機会も多く、経営とは何か、人を支えるとは何かを深く考える日々でした。
融資審査や本部勤務を経て、支店長を務めるまでになりましたが、現場で見えてきたのは“数字の改善だけでは救えない現実”でした。融資が通らず苦しむ経営者、資金繰りに追われ孤立する社長。中には、志半ばで自ら命を絶ってしまう方もいました。「なぜ、もっと早く支えられなかったのか」この問いが、ずっと胸の中に残り続けました。
銀行という立場上、どうしても“リスクを避ける側”に立たざるを得ません。しかし本来、金融は“挑戦する人を支えるためにある”ものです。その矛盾を強く感じたことが、独立を意識するきっかけとなりました。
2019年、26年間勤めた銀行を退職し、株式会社ラ・フィールドコーポレーションを設立。創業当初は顧問先も少なく、営業にも苦労しましたが、「あのとき救えなかった経営者の想いを無駄にしたくない」という一心で歩みを続けました。
現在は、資金繰りや格付け改善、銀行交渉の伴走支援など、現場密着型の財務コンサルティングを展開しています。単に数字を良くすることが目的ではなく、「経営者が再び前を向けること」をゴールとしています。数字を整え、信頼を取り戻すことで、会社も人も必ず変わる。その瞬間に立ち会えることが、この仕事の最大のやりがいです。
幼少期に教えられた「不器用でも誠実であれ」という言葉と、銀行時代に学んだ「数字の奥にある人の想い」。この二つが、私の人格をつくり、今の仕事の原点になっています。経営者を数字で救う——その覚悟を胸に、これからも一社一社と真摯に向き合っていきたいと思っています。
モデルプレス:銀行員時代に目の当たりにされた光景、そして過去を経て支える側に回りたいという強烈な使命感に胸が熱くなります。金融機関の論理と、現場の経営者が抱える苦悩の狭間で揺れ動き、安定した地位を捨ててまで「救済」の道を選ばれたその決断は、並大抵の覚悟ではありません。数字という冷徹に見える指標の向こう側に、常に生身の人間の人生を見ている吉田社長だからこそ、多くの経営者が救いを求めて集まってくるのでしょうね。
吉田社長:弊社は、中小企業に特化した財務コンサルティングを行っています。単なるアドバイスではなく、銀行との交渉・融資条件の改善・格付け分析・資金繰りの実行支援まで一貫して伴走することが特徴です。
元銀行員として26年間培った実務経験を生かし、現場に入り込みながら経営者と共に「強い財務」をつくる。決算書を“評価される決算”に変え、企業の信用力を高めることこそが当社の使命であり、勝算を感じる部分です。
モデルプレス:元銀行員である吉田社長だからこそ語れる、極めて説得力のある戦略ですね。多くの経営者が銀行との交渉や資金繰りに頭を悩ませる中、金融機関側の視点とロジックを知り尽くしたプロフェッショナルが味方につき、現場に入り込んで伴走してくれることほど心強いことはありません。単なる数値管理を超えて、企業の信用力そのものを底上げする本質的な企業価値向上支援であると思います。
吉田社長:創業から6年で顧問先は、北海道内21社、東京・横浜5社、大阪3社に拡大しました。 銀行融資においては、銀行員時代を含めると数百億円規模の融資に携わってきました。成長の要因は「数字に誠実であること」です。見せ方やテクニックに頼らず、事実に基づいた財務改善を積み重ねることで、金融機関との信頼を築いてきました。
また、士業の先生方との積極的な交流やセミナーへの参加、関連業種との連携を通じて、全国の経営者からの相談が増加しています。現在は東京・横浜、大阪への進出を進め、次の成長フェーズへと歩みを進めています。
モデルプレス 小手先のテクニックではなく、数字への誠実さを成長の第一要因に挙げられる点に、吉田社長の揺るぎない信念を感じます。金融の世界において、一時的な見せかけは通用せず、結局は「事実」と「信頼」がすべてであることを証明されていますね。拠点が拡大している点も、その誠実な仕事ぶりが評判となり、確かな信頼の連鎖を生んでいる証拠だと思います。
吉田社長:「誠実さ」と「現場主義」です。経営者の悩みは数字の奥にあります。単に財務を分析するのではなく、社長の想いを理解し、数字に落とし込むことを心がけています。
銀行員時代に培った審査の視点と、今の経営者としての視点。その両輪で、会社の未来を共に描くことが私のやりがいです。数字を整えることは、経営者の心を整えること。数字が変わる瞬間に立ち会えることこそ、この仕事の醍醐味です。
モデルプレス:資金繰りの不安は経営者の判断力を鈍らせ、精神を蝕みますが、財務コンサルとしてそこに明快な道筋をつけることで、経営者は再び情熱を取り戻すことができる。審査する側の冷静な目と、経営する側の熱い心、その両方を持つ吉田社長は、孤独な経営者にとって精神的な支柱とも言える存在なのだと思います。
吉田社長:私の原動力は、「かつて苦しんだ経営者たちを救いたい」という想いです。銀行員時代、再建が難しい企業や資金繰りに追われる経営者を何度も見てきました。その中には、残念ながら自ら命を絶ってしまった方もいました。数字だけを追うのではなく、“人”を支えたいその強い思いが、私が独立を決意したきっかけです。
経営者は孤独です。誰にも相談できず、資金や数字に悩みを抱える。そんな方々に、「財務を整えることで希望を取り戻せる」ということを伝えたい。日々の仕事の合間には、仲間との対話やサウナで心を整え、また新しい一歩を踏み出しています。
何より、顧問先の経営者から「資金繰りが安定して、社員にボーナスを出せた」「初めて前向きに決算を迎えられた」と言われた瞬間。その言葉こそが、私のモチベーションの源です。数字の向こうにある“人の笑顔”それが、私がこの仕事を続ける理由です。
モデルプレス:経営者から寄せられた言葉には、会社が存続しただけでなく、そこで働く従業員とその家族の生活まで守られたという安堵と喜びが凝縮されていますね。過去の悲しい出来事をただの記憶にせず、「二度と繰り返させない」という強い意志に変えて行動し続ける吉田社長の姿勢は、まさに“人助け”そのものです。数字の専門家でありながら、誰よりも人間味あふれる温かさこそが、多くの人を惹きつける源泉なのだと思います。
吉田社長:「志のある経営者とつながりたい」と思ったからです。単なる交流ではなく、“本音で語れる経営者”と出会える場所だと感じました。参加後は、多様な価値観や挑戦に触れ、自身の視野が大きく広がりました。今後は財務の専門家として、クラブ内でも中小企業の成長支援を通じて貢献していきたいと考えています。
モデルプレス:経営者同士のコミュニティは数あれど、表面的な付き合いではなく本音で語り合える場を求めたという点に、吉田社長の真摯な姿勢が表れています。高い視座を持つ場に身を置くことで、ご自身の知見をさらに磨き、それをまた中小企業の支援に還元していく。そのポジティブな循環が、クラブ全体の価値をも高めていくことになるのだと思います。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
吉田社長:銀行員時代、長年尽力した取引先の倒産を経験しました。努力しても報われない現実、数字が冷たく突きつける現実に、深い無力感を覚えました。しかし、その経験が今の私をつくっています。「なぜ救えなかったのか」を問い続けた結果、資金繰りや格付けの本質を追求するようになりました。
怒りや悲しみは、他人のせいにしても何も変わりません。必要なのは“行動する勇気”と“学び続ける覚悟”。あの時の経営者の涙が、今の自分の行動の原点です。どんな逆境にも意味がある。鉄が叩かれて強くなるように、人もまた試練で磨かれると信じて、今日も現場に立ち続けています。
モデルプレス:無力感に打ちひしがれることなく、それを「問い」に変えて専門性を磨き上げたプロセスこそが、真のプロフェッショナルへの道だったのですね。困難を避けるのではなく、それを糧にして強靭な精神力と実務能力を身につけてこられた。その生き様は、今まさに壁にぶつかっている読者にとって、現状を打破するための力強いエールとして響くはずだと思います。
吉田社長:夢を叶える秘訣は「継続」と「感謝」です。どんなに理想を語っても、行動を続けなければ現実は変わりません。私は銀行を辞めてゼロから独立しましたが、最初の2年は顧問先がほとんどありませんでした。それでも、毎日数字を分析し、信頼を積み重ねてきました。
そしてもう一つ、感謝を忘れないこと。相談してくれる経営者、共に働く仲間、家族や地域。支えてくれるすべての人への感謝が、困難を乗り越える力になります。夢は、一気に叶うものではなく、日々の積み重ねの先に現れるもの。だからこそ、目の前の小さな一歩を大切にしています。努力は裏切らない。信じ続ける人に、必ず道は拓けます。
モデルプレス:独立後の苦しい2年間を乗り越えられたのは、まさに「継続」と「感謝」の賜物ですね。華々しい成功の裏には、誰にも見えない地道な努力の積み重ねがあること、そして自分一人の力ではなく周囲への感謝が推進力になること。実体験から紡ぎ出される言葉には重みがあり、夢を追うすべての人にとって、焦らず着実に進むことの大切さを再確認させてくれる羅針盤となるはずだと思います。
吉田社長:私たちが求めるのは「誠実に、泥臭く、数字に向き合える人」です。財務コンサルティングは華やかに見えて、実は地道な仕事です。経営者の言葉を受け止め、決算書を何度も読み込み、銀行と何度も交渉する。だからこそ、「誰かのために動ける心」が何より大切です。
数字は正直です。ごまかしも演出も通用しません。だからこそ、誠実さが最大の武器になります。専門知識はあとから学べます。大切なのは「信頼を築く姿勢」です。
私たちは、クライアント企業の未来を“共につくる”存在です。机上の理論ではなく、現場で汗をかける人。結果だけでなく、過程を大切にできる人。 そして、自分自身の成長に貪欲であってほしい。財務の世界は常に変化します。学び続ける姿勢が、自らの価値を高め、企業の力にもなります。
数字を通じて、人と企業を支えたい―― そんな想いを共有できる方と、ぜひ一緒に未来を描いていきたいと思っています。
モデルプレス: スマートに数字を操るだけでなく、泥臭く現場を走り、経営者の人生を背負って銀行と対峙する。これほどまでに人間味があり、かつ企業の運命をダイレクトに好転させられる仕事は他にないのではないでしょうか。誠実さを武器に、本気で企業の未来を変えたいと願う熱い人材が、吉田社長のもとに集うことを願ってやみません。
銀行員時代の苦い経験を糧に、「数字で人を救う」という高潔なミッションを掲げ、実際に多くの企業の危機を救ってきた実績は圧巻です。冷徹な数字の世界において、最も重要なのはテクニックではなく「誠実さ」であると言い切る姿勢に、真のリーダーシップを感じました。
経営者の孤独に寄り添い、共に汗を流し、企業の再生と成長を支える株式会社ラ・フィールドコーポレーション。そこには、日本のビジネスを根底から支える熱いドラマと、確かな希望があります。財務の力で社会を良くしたいと願うすべての人にとって、同社は最高の挑戦の場となるでしょう。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
株式会社ラ・フィールドコーポレーションは、中小企業に特化した財務コンサルティングを行う。資金繰り支援や銀行交渉に伴走し、数字の改善を通じて経営者の心を整え、企業の再生と成長を強力に支援している。
元銀行員が抱いた、金融への強烈な葛藤と覚悟
モデルプレス:まずは、吉田社長の生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。吉田社長:私は1970年、北海道札幌市で生まれました。学生時代はサッカー選手を目指し、練習に明け暮れる毎日を送っていました。大学に入学してからは基礎スキーと出会い、指導員の資格も取得。「俺はスキーで生きていくぞ」と本気で思っていたあの頃が、今では懐かしく感じます。
大学卒業後、地元の札幌銀行(後の北洋銀行)に入行しました。ちょうど「24時間働けますか」という時代の空気が残るバブル崩壊直後で、企業再建や倒産の現場を日々目の当たりにしました。若手ながら「数字の裏にある経営者の想い」に触れる機会も多く、経営とは何か、人を支えるとは何かを深く考える日々でした。
融資審査や本部勤務を経て、支店長を務めるまでになりましたが、現場で見えてきたのは“数字の改善だけでは救えない現実”でした。融資が通らず苦しむ経営者、資金繰りに追われ孤立する社長。中には、志半ばで自ら命を絶ってしまう方もいました。「なぜ、もっと早く支えられなかったのか」この問いが、ずっと胸の中に残り続けました。
銀行という立場上、どうしても“リスクを避ける側”に立たざるを得ません。しかし本来、金融は“挑戦する人を支えるためにある”ものです。その矛盾を強く感じたことが、独立を意識するきっかけとなりました。
2019年、26年間勤めた銀行を退職し、株式会社ラ・フィールドコーポレーションを設立。創業当初は顧問先も少なく、営業にも苦労しましたが、「あのとき救えなかった経営者の想いを無駄にしたくない」という一心で歩みを続けました。
現在は、資金繰りや格付け改善、銀行交渉の伴走支援など、現場密着型の財務コンサルティングを展開しています。単に数字を良くすることが目的ではなく、「経営者が再び前を向けること」をゴールとしています。数字を整え、信頼を取り戻すことで、会社も人も必ず変わる。その瞬間に立ち会えることが、この仕事の最大のやりがいです。
幼少期に教えられた「不器用でも誠実であれ」という言葉と、銀行時代に学んだ「数字の奥にある人の想い」。この二つが、私の人格をつくり、今の仕事の原点になっています。経営者を数字で救う——その覚悟を胸に、これからも一社一社と真摯に向き合っていきたいと思っています。
モデルプレス:銀行員時代に目の当たりにされた光景、そして過去を経て支える側に回りたいという強烈な使命感に胸が熱くなります。金融機関の論理と、現場の経営者が抱える苦悩の狭間で揺れ動き、安定した地位を捨ててまで「救済」の道を選ばれたその決断は、並大抵の覚悟ではありません。数字という冷徹に見える指標の向こう側に、常に生身の人間の人生を見ている吉田社長だからこそ、多くの経営者が救いを求めて集まってくるのでしょうね。
決算書を「評価される武器」に変える。銀行を知り尽くしたプロが描く、最強の財務戦略
モデルプレス: 事業内容について詳しく教えてください。吉田社長:弊社は、中小企業に特化した財務コンサルティングを行っています。単なるアドバイスではなく、銀行との交渉・融資条件の改善・格付け分析・資金繰りの実行支援まで一貫して伴走することが特徴です。
元銀行員として26年間培った実務経験を生かし、現場に入り込みながら経営者と共に「強い財務」をつくる。決算書を“評価される決算”に変え、企業の信用力を高めることこそが当社の使命であり、勝算を感じる部分です。
モデルプレス:元銀行員である吉田社長だからこそ語れる、極めて説得力のある戦略ですね。多くの経営者が銀行との交渉や資金繰りに頭を悩ませる中、金融機関側の視点とロジックを知り尽くしたプロフェッショナルが味方につき、現場に入り込んで伴走してくれることほど心強いことはありません。単なる数値管理を超えて、企業の信用力そのものを底上げする本質的な企業価値向上支援であると思います。
テクニック一切なし、武器は「圧倒的な誠実さ」。創業6年で全国へ拡大した信頼の連鎖
モデルプレス:会社の成長の要因は何だとお考えでしょうか?吉田社長:創業から6年で顧問先は、北海道内21社、東京・横浜5社、大阪3社に拡大しました。 銀行融資においては、銀行員時代を含めると数百億円規模の融資に携わってきました。成長の要因は「数字に誠実であること」です。見せ方やテクニックに頼らず、事実に基づいた財務改善を積み重ねることで、金融機関との信頼を築いてきました。
また、士業の先生方との積極的な交流やセミナーへの参加、関連業種との連携を通じて、全国の経営者からの相談が増加しています。現在は東京・横浜、大阪への進出を進め、次の成長フェーズへと歩みを進めています。
モデルプレス 小手先のテクニックではなく、数字への誠実さを成長の第一要因に挙げられる点に、吉田社長の揺るぎない信念を感じます。金融の世界において、一時的な見せかけは通用せず、結局は「事実」と「信頼」がすべてであることを証明されていますね。拠点が拡大している点も、その誠実な仕事ぶりが評判となり、確かな信頼の連鎖を生んでいる証拠だと思います。
孤独な経営者に寄り添う、魂の現場主義
モデルプレス:仕事をする際に心がけていることを教えてください。吉田社長:「誠実さ」と「現場主義」です。経営者の悩みは数字の奥にあります。単に財務を分析するのではなく、社長の想いを理解し、数字に落とし込むことを心がけています。
銀行員時代に培った審査の視点と、今の経営者としての視点。その両輪で、会社の未来を共に描くことが私のやりがいです。数字を整えることは、経営者の心を整えること。数字が変わる瞬間に立ち会えることこそ、この仕事の醍醐味です。
モデルプレス:資金繰りの不安は経営者の判断力を鈍らせ、精神を蝕みますが、財務コンサルとしてそこに明快な道筋をつけることで、経営者は再び情熱を取り戻すことができる。審査する側の冷静な目と、経営する側の熱い心、その両方を持つ吉田社長は、孤独な経営者にとって精神的な支柱とも言える存在なのだと思います。
過去の悔恨を原動力に変え、経営者の未来を照らす
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?吉田社長:私の原動力は、「かつて苦しんだ経営者たちを救いたい」という想いです。銀行員時代、再建が難しい企業や資金繰りに追われる経営者を何度も見てきました。その中には、残念ながら自ら命を絶ってしまった方もいました。数字だけを追うのではなく、“人”を支えたいその強い思いが、私が独立を決意したきっかけです。
経営者は孤独です。誰にも相談できず、資金や数字に悩みを抱える。そんな方々に、「財務を整えることで希望を取り戻せる」ということを伝えたい。日々の仕事の合間には、仲間との対話やサウナで心を整え、また新しい一歩を踏み出しています。
何より、顧問先の経営者から「資金繰りが安定して、社員にボーナスを出せた」「初めて前向きに決算を迎えられた」と言われた瞬間。その言葉こそが、私のモチベーションの源です。数字の向こうにある“人の笑顔”それが、私がこの仕事を続ける理由です。
モデルプレス:経営者から寄せられた言葉には、会社が存続しただけでなく、そこで働く従業員とその家族の生活まで守られたという安堵と喜びが凝縮されていますね。過去の悲しい出来事をただの記憶にせず、「二度と繰り返させない」という強い意志に変えて行動し続ける吉田社長の姿勢は、まさに“人助け”そのものです。数字の専門家でありながら、誰よりも人間味あふれる温かさこそが、多くの人を惹きつける源泉なのだと思います。
視座を高め合い、日本の中小企業を底上げする
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)に参加を決めた理由は何ですか?吉田社長:「志のある経営者とつながりたい」と思ったからです。単なる交流ではなく、“本音で語れる経営者”と出会える場所だと感じました。参加後は、多様な価値観や挑戦に触れ、自身の視野が大きく広がりました。今後は財務の専門家として、クラブ内でも中小企業の成長支援を通じて貢献していきたいと考えています。
モデルプレス:経営者同士のコミュニティは数あれど、表面的な付き合いではなく本音で語り合える場を求めたという点に、吉田社長の真摯な姿勢が表れています。高い視座を持つ場に身を置くことで、ご自身の知見をさらに磨き、それをまた中小企業の支援に還元していく。そのポジティブな循環が、クラブ全体の価値をも高めていくことになるのだと思います。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
無力感の淵から這い上がる、不屈の行動力
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な困難に直面している方もいると思います。今までの人生で怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。吉田社長:銀行員時代、長年尽力した取引先の倒産を経験しました。努力しても報われない現実、数字が冷たく突きつける現実に、深い無力感を覚えました。しかし、その経験が今の私をつくっています。「なぜ救えなかったのか」を問い続けた結果、資金繰りや格付けの本質を追求するようになりました。
怒りや悲しみは、他人のせいにしても何も変わりません。必要なのは“行動する勇気”と“学び続ける覚悟”。あの時の経営者の涙が、今の自分の行動の原点です。どんな逆境にも意味がある。鉄が叩かれて強くなるように、人もまた試練で磨かれると信じて、今日も現場に立ち続けています。
モデルプレス:無力感に打ちひしがれることなく、それを「問い」に変えて専門性を磨き上げたプロセスこそが、真のプロフェッショナルへの道だったのですね。困難を避けるのではなく、それを糧にして強靭な精神力と実務能力を身につけてこられた。その生き様は、今まさに壁にぶつかっている読者にとって、現状を打破するための力強いエールとして響くはずだと思います。
夢への近道は「地道な継続」と「深い感謝」
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。吉田社長:夢を叶える秘訣は「継続」と「感謝」です。どんなに理想を語っても、行動を続けなければ現実は変わりません。私は銀行を辞めてゼロから独立しましたが、最初の2年は顧問先がほとんどありませんでした。それでも、毎日数字を分析し、信頼を積み重ねてきました。
そしてもう一つ、感謝を忘れないこと。相談してくれる経営者、共に働く仲間、家族や地域。支えてくれるすべての人への感謝が、困難を乗り越える力になります。夢は、一気に叶うものではなく、日々の積み重ねの先に現れるもの。だからこそ、目の前の小さな一歩を大切にしています。努力は裏切らない。信じ続ける人に、必ず道は拓けます。
モデルプレス:独立後の苦しい2年間を乗り越えられたのは、まさに「継続」と「感謝」の賜物ですね。華々しい成功の裏には、誰にも見えない地道な努力の積み重ねがあること、そして自分一人の力ではなく周囲への感謝が推進力になること。実体験から紡ぎ出される言葉には重みがあり、夢を追うすべての人にとって、焦らず着実に進むことの大切さを再確認させてくれる羅針盤となるはずだと思います。
数字という真実を通じて、企業の運命を変える挑戦
モデルプレス:最後に、求める人材像について教えてください。吉田社長:私たちが求めるのは「誠実に、泥臭く、数字に向き合える人」です。財務コンサルティングは華やかに見えて、実は地道な仕事です。経営者の言葉を受け止め、決算書を何度も読み込み、銀行と何度も交渉する。だからこそ、「誰かのために動ける心」が何より大切です。
数字は正直です。ごまかしも演出も通用しません。だからこそ、誠実さが最大の武器になります。専門知識はあとから学べます。大切なのは「信頼を築く姿勢」です。
私たちは、クライアント企業の未来を“共につくる”存在です。机上の理論ではなく、現場で汗をかける人。結果だけでなく、過程を大切にできる人。 そして、自分自身の成長に貪欲であってほしい。財務の世界は常に変化します。学び続ける姿勢が、自らの価値を高め、企業の力にもなります。
数字を通じて、人と企業を支えたい―― そんな想いを共有できる方と、ぜひ一緒に未来を描いていきたいと思っています。
モデルプレス: スマートに数字を操るだけでなく、泥臭く現場を走り、経営者の人生を背負って銀行と対峙する。これほどまでに人間味があり、かつ企業の運命をダイレクトに好転させられる仕事は他にないのではないでしょうか。誠実さを武器に、本気で企業の未来を変えたいと願う熱い人材が、吉田社長のもとに集うことを願ってやみません。
株式会社ラ・フィールドコーポレーションについて
北海道・札幌を拠点に中小企業向けの財務コンサルティングを行う企業。銀行出身の代表・吉田浩が、融資支援・格付け分析・資金繰り改善などを通じて経営者と伴走。東京・横浜、大阪にも拠点を拡大し、「信頼と数字で企業を強くする」理念のもと、全国の経営支援を展開している。まとめ
今回のインタビューを通じて浮き彫りになったのは、吉田浩社長の「徹底的な現場主義」と「人間愛」でした。銀行員時代の苦い経験を糧に、「数字で人を救う」という高潔なミッションを掲げ、実際に多くの企業の危機を救ってきた実績は圧巻です。冷徹な数字の世界において、最も重要なのはテクニックではなく「誠実さ」であると言い切る姿勢に、真のリーダーシップを感じました。
経営者の孤独に寄り添い、共に汗を流し、企業の再生と成長を支える株式会社ラ・フィールドコーポレーション。そこには、日本のビジネスを根底から支える熱いドラマと、確かな希望があります。財務の力で社会を良くしたいと願うすべての人にとって、同社は最高の挑戦の場となるでしょう。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】