【SIG & CKPW HOLDINGS・杉本怜氏】年商1,059億を生む薄利×高回転の極意とは?れいが貫く“人×場”の経営論<REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.12.29 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回はSIG & CKPW HOLDINGSのCEO、新人VTber・杉本怜氏(35)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
SIG & CKPW HOLDINGSは、スマートフォン等の買取・貿易事業を中核に、飲食、トレカ、アパレルなど30社50事業以上を多角展開。2024年のグループ年商は1059億円に達し、オンラインとリアルを融合させた独自の事業モデルで急成長を遂げている。
杉本社長:東京で生まれて、普通の高校、普通の大学を出て、ごく普通の会社員になりました。最初に就職したのは広告系の会社だったんですが、残業は月100時間を超え、年収は400万円くらい。終電後に同僚と安い居酒屋で「このままで何者になれるんだろうな」ってぼやくのが日課みたいになっていました。
特別な才能も、成功する確信もありませんでした。ただ昔から「誰とでも仲良くなれること」と「ハマると止まらないくらい熱くなれること」だけは自分の武器だと思っていて、この2つが自分の原点みたいなものでした。心も体も限界にきて、思いきって退職した頃、ちょうどビットコイン相場が盛り上がっていて、たまたま波に乗れたことで数年分の生活費を確保できました。焦りよりも「一回、自分で生きてみよう」というワクワクのほうが大きかったのを覚えています。
そこからパチスロ、小さな飲食、SNS運用代行…いろんなことに手を出しました。正直、うまくいかないことのほうが多かったですが、それでも前に進んでいました。そんなある日、飲み会で出会った一人の若者がやたら熱くて、「この人と一緒にやったら何か生まれそうだな」と感じました。気づけば「一緒にやろう」と口説いて、それが今の相棒との出会いでした。
そこから少しずつ貿易の世界へ足を踏み入れました。初年度で1億からでっかい年商規模に広がっていったんです。けれど実際は泥臭い薄利多売の毎日。海外とのやりとり、資金繰り、信用の積み上げ。眠る時間を削りながら動き続けていました。それでもやめなかったのは、数字よりも「人と出会える」ことが楽しかったから。応援したい人ができたり、一緒に走れる仲間が増えたり。僕にとって仕事は「何をするか」より「誰とやるか」がすべてかもしれません。結局1,000億ともてはやされてるけど、薄利多売でただの錯覚資産です。対した事はありません。それは人と会うための名刺変わりの肩書きで、出会った周りの人間から支えられて今があります。
モデルプレス:過酷な環境から抜け出し、直感を信じて相棒と走り出したエピソード、まるで映画の始まりのようで胸が熱くなります。「何をするかより誰とやるか」という言葉、規模が大きくなっても変わらない杉本社長の人間味あふれる信念が、今の成功の土台になっているのですね。
杉本社長:中核となっているのはスマートフォンなどの買取・貿易事業です。薄利でも回転を重ねることで、取扱高でスケールさせてきました。そこから派生して、通販、飲食(シーシャやラーメンなど)、トレカ、アパレルなどを展開しています。
僕らの強みは「オンラインとリアルを往復する動き」にあります。SNSでつながって、実際に会って信頼を積み重ね、共同仕入や共同開発へと広がっていく。単なる数字のやり取りよりも、“人と場”のつながりから次の事業が自然に生まれていくところが面白いと思っています。
モデルプレス:SNSというデジタルの入り口から、リアルな信頼関係へと昇華させ、そこから事業を創出していく。現代に最適化された非常にスマートかつ温かみのある戦略ですね。事業が有機的に繋がって拡大していく様が目に浮かびます。
杉本社長:成長の理由を一言でいえば「人」だと思います。グループ全体で年商1,059億円(2024年)まできたけれど、特別な戦略があったわけじゃないんです。
薄利でもきちんと回して信用を積み重ねてきたこと、取引先や仲間との関係を丁寧に保ってきたこと。それが結果的に資金力や案件の幅を広げてくれました。数字よりも「信頼をどう積むか」が、成長の一番のドライバーになっている気がします。
モデルプレス:1,000億という巨大な数字の裏に、一つひとつの丁寧な人間関係と信用の積み重ねがあるという事実にハッとさせられます。近道を探すのではなく、王道を徹底して歩む姿勢こそが最強の戦略なのですね。非常に説得力があります。
杉本社長:大事にしているのは三つです。
①信用を削らないこと。短期の利益より、関わる人が気持ちよく残る選択をする。
②ちゃんと会うこと。SNSは入口で、最後は人と人。顔を合わせて話すことでしか伝わらないことがあります。
③熱を冷まさないこと。しんどくても、好きなことや約束を燃料に動き続ける。
数字は後からついてきます。結局、事業って「人と約束」でできてると思うんです。
モデルプレス:「信用」「対面」「熱量」。どれもシンプルですが、徹底するのは一番難しいことだと思います。それをやり切っているからこそ、人が集まり、大きな渦が生まれるのですね。経営者としてだけでなく、人としての在り方に深く共感します。
杉本社長:原動力は「恩返し」に近い気がします。ブラックな環境で、何者でもなかった自分をまだ覚えてるんです。あの頃の自分に「大丈夫」と言ってやりたくて、今も走っています。
数字はただの看板です。でもその看板があれば、人に会うきっかけになる。出会った人にチャンスを渡せたり、次の一歩を一緒に考えられたりすると、ようやく今日の自分の意味が生まれる気がするんです。
もう一つは「場から生まれる偶然」。シーシャは自分にとって“整う装置”みたいなもので、煙の中で考えが整理されたり、話の流れからアイデアが生まれたりします。人が集まる空間から、思ってもみなかった企画や出会いが生まれる瞬間が好きですね。そして何より、相棒と仲間の存在。一緒に走ってきた時間が、自分の背骨になっています。数字が増えるほど責任も増えるけど、仲間の笑顔と「一緒にやってよかった」の一言が、次の一歩の燃料になっています。
モデルプレス:過去の苦しみを糧に、今の自分だけでなく、周りの人や未来の仲間にも光を当てようとする姿勢に心を打たれます。「数字はただの看板」と言い切れる潔さと、仲間を「背骨」と表現する温かさ。杉本社長の周りに自然と人が集まる理由がよくわかります。
杉本社長:「実業の知恵」と「人のつながり」を交換できる場所だと感じたからです。数字よりも“信用の複利”を大事にしている自分にとって、実業家同士がフラットに知見を分け合えるコミュニティは相性が良かった。参加してから、出会いの質もスピードも上がりました。これからは、互いの事業を自然に押し上げ合える関係をつくっていきたいですね。
モデルプレス:「信用の複利」という言葉がとても印象的です。同じ高い視座を持つ経営者同士が集まることで、学びやチャンスが加速していく。「REAL VALUE CLUB」が単なる交流の場を超えた、成長のためのエンジンになっていることが伝わってきます。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
杉本社長:一番しんどかったのは、「数字は伸びているのに、心は削れていく」時期でした。貿易はタイミングと信用がすべてで、資金繰り、為替のズレで一瞬で崩れます。売上は上がってるのに、利益は薄く、胃は常に痛かった。
それでも続けられたのは、支えてくれた人たちがいたからです。トラブルが起きた夜に、取引先の担当と腹を割って話して、お互いに痛みを分け合って着地を作ったこともあります。そういう積み重ねの中で、「れいは最後に裏切らない」と言われるようになりました。
怒りや悲しみを“誰かのせい”にせず、「自分の選択で取り戻す」と決めた瞬間、景色が変わりました。数字は時に人を疲弊させるけど、結局救ってくれるのは人。苦しい夜を一緒に越えた人たちが、今も原動力になっています。
モデルプレス:「心は削れていく」という生々しい吐露に、経営の壮絶さを感じます。逃げ出したくなるような局面でも、誠実に向き合い「裏切らない」という評価を勝ち取った強さ。それが今の揺るぎない信頼に繋がっているのですね。読者の背中を押す、本当に力強いエピソードです。
杉本社長:夢を叶えるコツは、「仕組み」と「人」だと思います。気合や根性より、淡々と回す仕組みのほうが長く強い。最初は小さく始めて、大きく続けること。完璧を求めずに動いてみる。失敗しても、その経験が次の燃料になります。そして、出会いが増えれば、確率は上がる。
最後に、信用の複利を育てること。短期の得より、約束を守り続けること。困ったときこそ誠実に動くこと。それが数年後のレバレッジになりました。
モデルプレス:精神論だけでなく、「淡々と回す仕組み」の重要性を説かれる点に、数々の修羅場をくぐり抜けてきた経営者のリアリティを感じます。「困ったときこそ誠実に」。この言葉を胸に刻めば、どんな困難も未来への投資に変えられる気がしてきます。
杉本社長:欲しいのは「いい人×熱量」です。スキルはあとから伸びるけど、根っこの誠実さ・素直さ・約束を守る姿勢は最初から欲しい。ここは絶対条件です。次に、会える人。DMで完結させず、現場に出て相手の文脈をちゃんと聴ける人。顔を合わせてからが本当の取引だと思っています。
さらに、場を活かせる人。商談、イベント、仕入れ先や取引先のフロアなど、人が集まる場所で自分から声をかけ、相互送客や共同仕入、共同開発の糸口を拾えるタイプは強い。チャンスは人の間に落ちています。
能力面は両利きであってほしい。数字(PL/CF)の勘どころを持ちつつ、現場で手も動かせること。スピード感と段取り力、情報の一次ソースを取りに行く姿勢を評価します。語学(英語・中国語など)があればなお良いですね。
そして、最後はギブ最優先であること。短期の得より中長期の信用。困っている相手に先に差し出せる人が、結局いちばん遠くまで行きます。うちは「薄利×高回転」を誠実さとスピードで取りにいくチーム。肩書きより中身、言葉より行動。いっしょに“信用の複利”を積み上げていきましょう。
モデルプレス:「いい人×熱量」。この言葉に全てが詰まっている気がします。スキル以上に人間性を重視し、誠実であれば誰にでもチャンスが開かれている。そして何より、1,000億円規模のビジネスを最前線で動かし、「信用の複利」という一生モノの財産を築ける環境は、他では絶対に味わえない興奮と成長があるはずです。
VTuberとしての顔を持ちながら、実業では泥臭く信用を積み重ねる。そのギャップと、徹底した「人起点」の経営哲学は、これからの時代を生き抜くための大きなヒントとなるはずです。そして、そんな杉本社長と共に働けることは、ビジネスパーソンとしてのかけがえのない財産になるでしょう。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
SIG & CKPW HOLDINGSは、スマートフォン等の買取・貿易事業を中核に、飲食、トレカ、アパレルなど30社50事業以上を多角展開。2024年のグループ年商は1059億円に達し、オンラインとリアルを融合させた独自の事業モデルで急成長を遂げている。
年商1,000億は錯覚資産の名刺
モデルプレス:これまでの生い立ちから起業に至るまでのきっかけを教えてください。杉本社長:東京で生まれて、普通の高校、普通の大学を出て、ごく普通の会社員になりました。最初に就職したのは広告系の会社だったんですが、残業は月100時間を超え、年収は400万円くらい。終電後に同僚と安い居酒屋で「このままで何者になれるんだろうな」ってぼやくのが日課みたいになっていました。
特別な才能も、成功する確信もありませんでした。ただ昔から「誰とでも仲良くなれること」と「ハマると止まらないくらい熱くなれること」だけは自分の武器だと思っていて、この2つが自分の原点みたいなものでした。心も体も限界にきて、思いきって退職した頃、ちょうどビットコイン相場が盛り上がっていて、たまたま波に乗れたことで数年分の生活費を確保できました。焦りよりも「一回、自分で生きてみよう」というワクワクのほうが大きかったのを覚えています。
そこからパチスロ、小さな飲食、SNS運用代行…いろんなことに手を出しました。正直、うまくいかないことのほうが多かったですが、それでも前に進んでいました。そんなある日、飲み会で出会った一人の若者がやたら熱くて、「この人と一緒にやったら何か生まれそうだな」と感じました。気づけば「一緒にやろう」と口説いて、それが今の相棒との出会いでした。
そこから少しずつ貿易の世界へ足を踏み入れました。初年度で1億からでっかい年商規模に広がっていったんです。けれど実際は泥臭い薄利多売の毎日。海外とのやりとり、資金繰り、信用の積み上げ。眠る時間を削りながら動き続けていました。それでもやめなかったのは、数字よりも「人と出会える」ことが楽しかったから。応援したい人ができたり、一緒に走れる仲間が増えたり。僕にとって仕事は「何をするか」より「誰とやるか」がすべてかもしれません。結局1,000億ともてはやされてるけど、薄利多売でただの錯覚資産です。対した事はありません。それは人と会うための名刺変わりの肩書きで、出会った周りの人間から支えられて今があります。
モデルプレス:過酷な環境から抜け出し、直感を信じて相棒と走り出したエピソード、まるで映画の始まりのようで胸が熱くなります。「何をするかより誰とやるか」という言葉、規模が大きくなっても変わらない杉本社長の人間味あふれる信念が、今の成功の土台になっているのですね。
「人」と「場」をつなぎ新しい価値を生む独自のビジネスモデル
モデルプレス:現在の事業内容について教えてください。杉本社長:中核となっているのはスマートフォンなどの買取・貿易事業です。薄利でも回転を重ねることで、取扱高でスケールさせてきました。そこから派生して、通販、飲食(シーシャやラーメンなど)、トレカ、アパレルなどを展開しています。
僕らの強みは「オンラインとリアルを往復する動き」にあります。SNSでつながって、実際に会って信頼を積み重ね、共同仕入や共同開発へと広がっていく。単なる数字のやり取りよりも、“人と場”のつながりから次の事業が自然に生まれていくところが面白いと思っています。
モデルプレス:SNSというデジタルの入り口から、リアルな信頼関係へと昇華させ、そこから事業を創出していく。現代に最適化された非常にスマートかつ温かみのある戦略ですね。事業が有機的に繋がって拡大していく様が目に浮かびます。
急成長の秘訣は数字以上の「信頼」への投資
モデルプレス:会社の成長の要因は何でしょう?杉本社長:成長の理由を一言でいえば「人」だと思います。グループ全体で年商1,059億円(2024年)まできたけれど、特別な戦略があったわけじゃないんです。
薄利でもきちんと回して信用を積み重ねてきたこと、取引先や仲間との関係を丁寧に保ってきたこと。それが結果的に資金力や案件の幅を広げてくれました。数字よりも「信頼をどう積むか」が、成長の一番のドライバーになっている気がします。
モデルプレス:1,000億という巨大な数字の裏に、一つひとつの丁寧な人間関係と信用の積み重ねがあるという事実にハッとさせられます。近道を探すのではなく、王道を徹底して歩む姿勢こそが最強の戦略なのですね。非常に説得力があります。
ビジネスで絶対に譲れない「3つの信念」
モデルプレス:仕事をする際に心がけていることを教えてください。杉本社長:大事にしているのは三つです。
①信用を削らないこと。短期の利益より、関わる人が気持ちよく残る選択をする。
②ちゃんと会うこと。SNSは入口で、最後は人と人。顔を合わせて話すことでしか伝わらないことがあります。
③熱を冷まさないこと。しんどくても、好きなことや約束を燃料に動き続ける。
数字は後からついてきます。結局、事業って「人と約束」でできてると思うんです。
モデルプレス:「信用」「対面」「熱量」。どれもシンプルですが、徹底するのは一番難しいことだと思います。それをやり切っているからこそ、人が集まり、大きな渦が生まれるのですね。経営者としてだけでなく、人としての在り方に深く共感します。
過去の自分への恩返しと仲間への想い
モデルプレス:がんばるための原動力は何ですか?杉本社長:原動力は「恩返し」に近い気がします。ブラックな環境で、何者でもなかった自分をまだ覚えてるんです。あの頃の自分に「大丈夫」と言ってやりたくて、今も走っています。
数字はただの看板です。でもその看板があれば、人に会うきっかけになる。出会った人にチャンスを渡せたり、次の一歩を一緒に考えられたりすると、ようやく今日の自分の意味が生まれる気がするんです。
もう一つは「場から生まれる偶然」。シーシャは自分にとって“整う装置”みたいなもので、煙の中で考えが整理されたり、話の流れからアイデアが生まれたりします。人が集まる空間から、思ってもみなかった企画や出会いが生まれる瞬間が好きですね。そして何より、相棒と仲間の存在。一緒に走ってきた時間が、自分の背骨になっています。数字が増えるほど責任も増えるけど、仲間の笑顔と「一緒にやってよかった」の一言が、次の一歩の燃料になっています。
モデルプレス:過去の苦しみを糧に、今の自分だけでなく、周りの人や未来の仲間にも光を当てようとする姿勢に心を打たれます。「数字はただの看板」と言い切れる潔さと、仲間を「背骨」と表現する温かさ。杉本社長の周りに自然と人が集まる理由がよくわかります。
「REAL VALUE CLUB」で見つけた本質の学び
モデルプレス:「REAL VALUE CLUB」(※)に参加を決めた理由は何ですか?杉本社長:「実業の知恵」と「人のつながり」を交換できる場所だと感じたからです。数字よりも“信用の複利”を大事にしている自分にとって、実業家同士がフラットに知見を分け合えるコミュニティは相性が良かった。参加してから、出会いの質もスピードも上がりました。これからは、互いの事業を自然に押し上げ合える関係をつくっていきたいですね。
モデルプレス:「信用の複利」という言葉がとても印象的です。同じ高い視座を持つ経営者同士が集まることで、学びやチャンスが加速していく。「REAL VALUE CLUB」が単なる交流の場を超えた、成長のためのエンジンになっていることが伝わってきます。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
苦難を乗り越え掴んだ「裏切らない」という最強の武器
モデルプレス:これまでの道のりで、怒りや悲しみ、大きな困難に直面したことはありましたか?また、それをどう乗り越えてこられたのでしょうか。杉本社長:一番しんどかったのは、「数字は伸びているのに、心は削れていく」時期でした。貿易はタイミングと信用がすべてで、資金繰り、為替のズレで一瞬で崩れます。売上は上がってるのに、利益は薄く、胃は常に痛かった。
それでも続けられたのは、支えてくれた人たちがいたからです。トラブルが起きた夜に、取引先の担当と腹を割って話して、お互いに痛みを分け合って着地を作ったこともあります。そういう積み重ねの中で、「れいは最後に裏切らない」と言われるようになりました。
怒りや悲しみを“誰かのせい”にせず、「自分の選択で取り戻す」と決めた瞬間、景色が変わりました。数字は時に人を疲弊させるけど、結局救ってくれるのは人。苦しい夜を一緒に越えた人たちが、今も原動力になっています。
モデルプレス:「心は削れていく」という生々しい吐露に、経営の壮絶さを感じます。逃げ出したくなるような局面でも、誠実に向き合い「裏切らない」という評価を勝ち取った強さ。それが今の揺るぎない信頼に繋がっているのですね。読者の背中を押す、本当に力強いエピソードです。
夢を追うすべての人へ「仕組み」と「人」で勝つ
モデルプレス:今、夢を追いかけている読者に向けて、夢を叶えるための秘訣を教えていただけますか?杉本社長:夢を叶えるコツは、「仕組み」と「人」だと思います。気合や根性より、淡々と回す仕組みのほうが長く強い。最初は小さく始めて、大きく続けること。完璧を求めずに動いてみる。失敗しても、その経験が次の燃料になります。そして、出会いが増えれば、確率は上がる。
最後に、信用の複利を育てること。短期の得より、約束を守り続けること。困ったときこそ誠実に動くこと。それが数年後のレバレッジになりました。
モデルプレス:精神論だけでなく、「淡々と回す仕組み」の重要性を説かれる点に、数々の修羅場をくぐり抜けてきた経営者のリアリティを感じます。「困ったときこそ誠実に」。この言葉を胸に刻めば、どんな困難も未来への投資に変えられる気がしてきます。
「いい人×熱量」求む、1,000億企業の次代を創る仲間へ
モデルプレス:最後に、杉本社長が今求めている人物像について教えてください。杉本社長:欲しいのは「いい人×熱量」です。スキルはあとから伸びるけど、根っこの誠実さ・素直さ・約束を守る姿勢は最初から欲しい。ここは絶対条件です。次に、会える人。DMで完結させず、現場に出て相手の文脈をちゃんと聴ける人。顔を合わせてからが本当の取引だと思っています。
さらに、場を活かせる人。商談、イベント、仕入れ先や取引先のフロアなど、人が集まる場所で自分から声をかけ、相互送客や共同仕入、共同開発の糸口を拾えるタイプは強い。チャンスは人の間に落ちています。
能力面は両利きであってほしい。数字(PL/CF)の勘どころを持ちつつ、現場で手も動かせること。スピード感と段取り力、情報の一次ソースを取りに行く姿勢を評価します。語学(英語・中国語など)があればなお良いですね。
そして、最後はギブ最優先であること。短期の得より中長期の信用。困っている相手に先に差し出せる人が、結局いちばん遠くまで行きます。うちは「薄利×高回転」を誠実さとスピードで取りにいくチーム。肩書きより中身、言葉より行動。いっしょに“信用の複利”を積み上げていきましょう。
モデルプレス:「いい人×熱量」。この言葉に全てが詰まっている気がします。スキル以上に人間性を重視し、誠実であれば誰にでもチャンスが開かれている。そして何より、1,000億円規模のビジネスを最前線で動かし、「信用の複利」という一生モノの財産を築ける環境は、他では絶対に味わえない興奮と成長があるはずです。
SIG & CKPW HOLDINGSについて
スマートフォン等の買取・貿易を中核に、通販、飲食(シーシャ:翠煙/煙舞/hisui ラーメン:豚ノヴァ)、トレカ、アパレルなど多角展開。30社・50事業超、2024年グループ年商1,059億円。会員制拠点S-Lounge(麻布十番)で人と事業を接続し、相互送客・共同仕入・新会社設立を推進している。また、REAL VALUE CLUBの理事(アドバイザリーボード)を務める。まとめ
今回のインタビューを通じて、杉本社長の「人間力」と「ビジネスに対する真摯な姿勢」に圧倒されました。年商1,000億円という巨大企業のトップでありながら、飾らない言葉で過去の苦労や大切にしている信念を語る姿は、多くの人を惹きつける魅力に溢れています。VTuberとしての顔を持ちながら、実業では泥臭く信用を積み重ねる。そのギャップと、徹底した「人起点」の経営哲学は、これからの時代を生き抜くための大きなヒントとなるはずです。そして、そんな杉本社長と共に働けることは、ビジネスパーソンとしてのかけがえのない財産になるでしょう。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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