【Grant・井上真生氏】平均265%成長継続の原動力とは?借金生活、父の死を経てたどり着いた“成長実感”の秘訣 <REAL VALUE×モデルプレス連動>
2025.04.25 19:00
堀江貴文・溝口勇児・三崎優太による経営エンターテイメント番組「REAL VALUE」と「モデルプレス」の共同インタビュー企画。今回は株式会社Grantの井上真生氏(37)に、生い立ちやこれまでの経緯、成功を掴むまでのエピソード、ビジネスで大切なことを聞いた。
「REAL VALUE」は堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人と各業界のスペシャリストが、本物の起業家を見極め、悩めるすべてのビジネスパーソンに“本当の価値と、本質的な学び”を説いていく番組(※堀江・三崎公式YouTubeで配信中)。
井上社長:長崎県で生まれ育ち、幼少期はずっと野山を駆け回っていました。みんなが熱中しているゲームもアニメも漫画もなぜか面白くなくて、虫の飼育と観察に夢中だったのを覚えています。
父親は造園業を営んでいましたが、バブルが崩壊して倒産し、家族は離婚。負債の一部の保証人だった母が4000万円もの多額の負債を抱えることに。
女手一つでその借金を返すために母は花屋を始めましたが、極貧生活が続き祖母の年金でなんとか食いつなぐような生活でした。そのような環境だったため、幼心に商売で家族を楽にさせたいという想いがありました。
その後も紆余曲折ありつつ、ずっとお金に振り回される生活だったこともあり、どうにか抜け出したい、お金から解放されて自由になりたい、と常に考えている少年時代でした。
幸い勉強もスポーツもよくできる方ではあり、当時からリーダー気質でもあったと思います。なにかにつけて班長や学級委員、学年代表、生徒会長、そういったものに選ばれることも多く人をまとめるようなことは性に合っていたんだと思います。
中学卒業後は近所の進学校に進学し、順当に地元の名門、九州大学に入学。漠然と興味を抱いていた「お金」の勉強をするために経済学を専攻しました。ちょうどその頃、造園業を倒産させ極貧生活の元凶だった実父が亡くなったと知らせを受けます。起業を志すようになったのは、実はそれがきっかけでした。長崎の葬儀に向かうため高速を運転しながら、幼いときから好きだった道路沿いの植栽の風景が目に入りました。
母に「この景色昔から好きやったんよね」と伝えると、「あぁ、それはあんたのお父さんが作ったとよ」と言うんです。こんなことってあるんですね。自分の心に残っていた風景が、まさに父の仕事の結晶だったという事実に胸が熱くなりました。
「これだ」と思いました。その時に自分も人の心に残る仕事がしたいと思い、それが今の自分に繋がる軸になっています。
1社目はIT系のメガベンチャーに入社しました。理由は、当時の創業社長に憧れてその人の下で仕事がしたいと思ったからです。起業のために3年で辞めるつもりで働き始めましたが、仕事が難しすぎて、何をやっても上手くいかなくて、起業を考える余裕も自信も一ミリもありませんでした。
そして仕事がようやくできるようになるとさらなる成長を求めてM&Aアドバイザリーに転職。起業のアイディアをずっと探しながらサラリーマンをしている中で数多くのビジネスモデルや中小企業の実態に触れ、99%の会社は何も優れた発明なんてしていないと気づきました。あ、革新的な発明がなくても会社ってやれるんだ、とその時に心が軽くなって、だったらもっと上手くやれることがたくさんあると、起業に向けて急速に心が動き出しました。
そうして32歳の年に、ビジネスアイディアで起業というわけではなく、「誰かの願いを叶えたり幸せにしたりする会社を作りたい」という思いだけで起業に至るのでした。これが今のGrantの理念となっています。
モデルプレス:幼少期の壮絶なご経験から、父親の仕事との運命的な再会を経て「人の心に残る仕事」という確固たる軸を見出されたのですね。ご自身の心に深く刻まれていた風景が、実は父親が手掛けたものだったとは、単なる偶然ではない、必然の出会いのように感じます。その原体験が、現在の理念に繋がっているというお話に胸が熱くなりました。
井上社長:大企業の人事領域の根幹業務である、人事・給与・労務・組織における課題のDX解決に特化しています。業界のトップコンサルが多く在籍していて、高付加価値なコンサルティングとシステム構築支援サービスを提供できることが弊社の強みです。
現在創業6年目ですが、実際に高い成長率と収益性を実現しています。その理由としては、名だたる大企業のプロジェクトを、下請けではなく直接受注をする営業力があること。そして高い品質のサービス提供力があること。どちらも創業間もないベンチャー企業では困難と言われていますが、弊社ではそれが実現できています。
この仕事の面白いところは、ことごとく難しいところ。
難しい要素としては、まずお客様である大企業の人事部の方々は極めて優秀で頭が良い方ばかり。かつステークホルダーも多いため、コミュニケーションの難易度が非常に高くなります。そしてプロジェクトも大規模かつ複雑で、常に高度な知見と対応力が求められます。そんな複数の困難が絡み合う現場ほど、知識・経験ともに豊富な弊社コンサルタントの強みが発揮されるんです。
モデルプレス:困難な課題であればあるほど、チームの価値が発揮され、燃えるというのは、まさにプロフェッショナル集団ならではのカルチャーですね。優秀なクライアントや複雑なプロジェクトに挑むこと自体が、自らの成長の機会だと捉えているのだと感じます。創業間もない時期からそれを実現されているのが、貴社の圧倒的な強さの源泉なのだと思います。
井上社長:起業して5年半、現在6期目を迎えました。創業から全期黒字、毎期増収増益の平均265%成長で、前期の5期目で創業当初目標にしていた年間営業利益3億円を突破しました。今期も売上、利益ともにほぼ倍を見込んでいます。
成長の要因はまぎれもなく人です。ここで働く社員たちです。優秀なメンバーがガンガン集まってくれて、そして全員がGiverで誠実で成長に貪欲で人間的にもいいやつで、という類まれなる幸運に恵まれた経営環境になっています。そのみんなで実現している高い営業力と技術力、そして採用力。そんなものが揃ったら、土俵を間違っていない限りどうやっても会社は成長するというわけです。
みんな本当にサービス精神にあふれた社員ばかり。クライアントに対しても社内のメンバーに対しても。だからより多くのものをお互いで得られる。メンバー間においても成長の良いサイクルができていると実感しています。
モデルプレス:「成長の要因は、まぎれもなく人」と言い切れることが、何よりも素晴らしいですね。「Giver」であり、誠実で成長に貪欲な方々が集まることで、互いに与え合い、高め合うという最高の循環が生まれているのだと感じました。その好循環こそが、平均265%という驚異的な成長率を支える、何よりのエンジンになっているのだと思います。
井上社長:「組織の幸福度を上げる判断になっているか」常に自分に問いかけています。
やりがいは、Grantの理念の実現力が高くなることです。具体的には、リーダーや役員のリーダーシップの成長を感じるとき、大きなやりがいのある仕事がとれたとき、その仕事を無事に完結させられたとき。それらによって、より多くの人が、大きい願いを叶えられる組織に近づいているということだからです。
モデルプレス:経営の判断軸が「組織の幸福度」というのは、社員の方々にとって、これ以上ない安心感と働きがいに繋がりますね。会社の成長と個人のやりがい、そして理念の実現が、幸福度という一つの指標に集約されている。だからこそ、社員一人ひとりが会社の成長を自分事として捉え、大きな力を発揮できるのだと感じました。
井上社長:未来への希望でしょうか。Grantのみんなで目指す景色を見たいし、そこに引っ張っていきたい。私にはモチベーションという感覚は特になくて、未来への強い想いが原動力です。実現すべき未来を想像できる状態にあることが、原動力なんだと思います。
モデルプレス:モチベーションという一時的な感情ではなく、「実現すべき未来への希望」が原動力というのは、非常に力強いですね。それは、井上社長ご自身が、仲間と共に創り上げる未来を誰よりも強く信じ、鮮明に描き続けているからこその言葉だと思います。その確信が、組織全体を前進させる巨大なエネルギーになっているのですね。
井上社長:経営者としてさらに成長するために日本で一番イケてる経営者集団である「REAL VALUE CLUB」への挑戦を決めました。第一線を走っている他の経営者とともに切磋琢磨しながら、自分自身の視座も能力も高めて、自社の成長を加速させていきます。
モデルプレス:すでに素晴らしい実績を上げられている中で、さらに高みを目指し、トップレベルの環境に身を投じるというご決断に、井上社長の飽くなき成長意欲を感じます。この挑戦が、ご自身と会社の未来に、さらなる飛躍をもたらすことは間違いないですね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
井上社長:成長実感がないときほど、人は成長しています。何をやっても上手くいかない時期は成長実感なんて感じられないし、逆にうまくいくときは成長の実感がある。だが実は実感をするその時はもう成長していない。もがいていて失敗して成長実感を得られないときにこそ人は成長している。それを私は成長の踊り場と呼んでいます。それを繰り返しながら人は成長すると考えています。
モデルプレス:「成長の踊り場」という考え方は、壁にぶつかっている多くのビジネスパーソンにとって、大きな救いになる言葉だと思います。苦しい時期こそが、実は次のステージへジャンプするための準備期間であるという視点は、停滞感を前向きなエネルギーに変えてくれますね。井上社長ご自身が、そのようにして多くの壁を乗り越えてこられたのだと伝わってきます。
井上社長:同じ夢に共感し、ともに追いかけてくれる仲間を見つけることでしょうか。そしてそんな仲間に出会い、信頼を築くために最も大切なのが「誠実さ」です。誠実であるとは、自分の言葉と行動に嘘をつかないこと。その積み重ねが自分自身への信頼、つまり自己肯定感を育てます。
逆に、誠実さを欠いた言動を重ねてしまうと、どこかで後ろめたさややましさが残り、自信が持てなくなる。その迷いや葛藤は人に伝わってしまうもの。夢を語るときにその想いが伝わるかは、自分の想いに誠実でいられているかどうかにかかっています。夢を語る人には、自分と仲間の想いを大切にし真っ直ぐに歩もうとする誠実さがある。 だからこそ、その言葉は人の心に響き、仲間を引き寄せていくのだと思います。
モデルプレス:「誠実さ」が自己肯定感を育み、それが他者からの信頼に繋がるというのは、まさに真理だと思います。ご自身の言葉と行動に一切の嘘がないからこそ、井上社長の語る夢には圧倒的な熱が宿り、人の心を動かすのですね。最高の仲間が集まってくる理由は、この「誠実さ」という人間的な魅力にこそあるのだと深く納得しました。
井上社長:採用基準は「いいやつ」です。つまり自分を大切にできて、人も大切にできる人。
弊社ではIQと同じくらいEQを重視しています。それはコンサルタントという仕事が、お客様に向き合う仕事だから。また、豊かな人間性を持つ人こそが、周囲を巻き込み、チームを引っ張るリーダーになっていくからです。
ずっとハイタッチしながら仕事していたいんです。ともに頑張った仲間と目を合わせて、思わず手を挙げたくなるような関係と成果。世間では仕事終わりの乾杯がその象徴かもしれませんが、私はやっぱりハイタッチがしたいんです。いいチームで、いい汗をかいて、思わずハイタッチしたくなる一体感のある瞬間に、私は価値を感じます。そんなハイタッチが似合うチームを、成果を、ぜひ一緒に創っていきましょう。
モデルプレス:「ハイタッチがしたい」。これほど、仕事の喜びとチームの一体感を的確に表現した言葉はないと思います。乾杯もいいけれど、困難なミッションを乗り越えた瞬間に、理屈抜きで交わされるハイタッチこそが、本物の信頼と達成感の証なのですね。「いいやつ」が集まり、互いを尊重し、最高の成果のために汗をかく。その先にある最高の瞬間を目指せるチームというのは、働く上で何よりの魅力だと感じます。
驚異的な成長を支えるのは、「Giver」で「いいやつ」な最高の仲間たち。互いを尊重し、高め合うカルチャーの中で、困難な仕事さえも楽しむプロフェッショナル集団です。
今回のインタビューで最も印象的だったのは、成果の喜びを分かち合う「ハイタッチ」という言葉でした。そこには、仕事の厳しさも、チームの温かさも、目標を達成した瞬間の高揚感も、すべてが詰まっています。
井上社長とGrantの仲間たちが目指す「未来の景色」。その実現に向けて、これからも最高のチームで、最高のハイタッチを交わし続けていくことでしょう。自らの誠実さで仲間を巻き込み、大きな夢を本気で追いかけたい人にとって、ここは最高の舞台になるはずです。
3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
壮絶な原体験から見出した「人の心に残る仕事」という人生の軸
モデルプレス:幼少期から起業に至るまで、どのような道のりを歩んできたのでしょうか。井上社長:長崎県で生まれ育ち、幼少期はずっと野山を駆け回っていました。みんなが熱中しているゲームもアニメも漫画もなぜか面白くなくて、虫の飼育と観察に夢中だったのを覚えています。
父親は造園業を営んでいましたが、バブルが崩壊して倒産し、家族は離婚。負債の一部の保証人だった母が4000万円もの多額の負債を抱えることに。
女手一つでその借金を返すために母は花屋を始めましたが、極貧生活が続き祖母の年金でなんとか食いつなぐような生活でした。そのような環境だったため、幼心に商売で家族を楽にさせたいという想いがありました。
その後も紆余曲折ありつつ、ずっとお金に振り回される生活だったこともあり、どうにか抜け出したい、お金から解放されて自由になりたい、と常に考えている少年時代でした。
幸い勉強もスポーツもよくできる方ではあり、当時からリーダー気質でもあったと思います。なにかにつけて班長や学級委員、学年代表、生徒会長、そういったものに選ばれることも多く人をまとめるようなことは性に合っていたんだと思います。
中学卒業後は近所の進学校に進学し、順当に地元の名門、九州大学に入学。漠然と興味を抱いていた「お金」の勉強をするために経済学を専攻しました。ちょうどその頃、造園業を倒産させ極貧生活の元凶だった実父が亡くなったと知らせを受けます。起業を志すようになったのは、実はそれがきっかけでした。長崎の葬儀に向かうため高速を運転しながら、幼いときから好きだった道路沿いの植栽の風景が目に入りました。
母に「この景色昔から好きやったんよね」と伝えると、「あぁ、それはあんたのお父さんが作ったとよ」と言うんです。こんなことってあるんですね。自分の心に残っていた風景が、まさに父の仕事の結晶だったという事実に胸が熱くなりました。
「これだ」と思いました。その時に自分も人の心に残る仕事がしたいと思い、それが今の自分に繋がる軸になっています。
1社目はIT系のメガベンチャーに入社しました。理由は、当時の創業社長に憧れてその人の下で仕事がしたいと思ったからです。起業のために3年で辞めるつもりで働き始めましたが、仕事が難しすぎて、何をやっても上手くいかなくて、起業を考える余裕も自信も一ミリもありませんでした。
そして仕事がようやくできるようになるとさらなる成長を求めてM&Aアドバイザリーに転職。起業のアイディアをずっと探しながらサラリーマンをしている中で数多くのビジネスモデルや中小企業の実態に触れ、99%の会社は何も優れた発明なんてしていないと気づきました。あ、革新的な発明がなくても会社ってやれるんだ、とその時に心が軽くなって、だったらもっと上手くやれることがたくさんあると、起業に向けて急速に心が動き出しました。
そうして32歳の年に、ビジネスアイディアで起業というわけではなく、「誰かの願いを叶えたり幸せにしたりする会社を作りたい」という思いだけで起業に至るのでした。これが今のGrantの理念となっています。
モデルプレス:幼少期の壮絶なご経験から、父親の仕事との運命的な再会を経て「人の心に残る仕事」という確固たる軸を見出されたのですね。ご自身の心に深く刻まれていた風景が、実は父親が手掛けたものだったとは、単なる偶然ではない、必然の出会いのように感じます。その原体験が、現在の理念に繋がっているというお話に胸が熱くなりました。
難易度の高い仕事こそ、プロフェッショナルとしての真価が問われる
モデルプレス:では、御社の事業について教えてください。どのようなサービスを提供していて、この仕事の面白さはどんなところにありますか?井上社長:大企業の人事領域の根幹業務である、人事・給与・労務・組織における課題のDX解決に特化しています。業界のトップコンサルが多く在籍していて、高付加価値なコンサルティングとシステム構築支援サービスを提供できることが弊社の強みです。
現在創業6年目ですが、実際に高い成長率と収益性を実現しています。その理由としては、名だたる大企業のプロジェクトを、下請けではなく直接受注をする営業力があること。そして高い品質のサービス提供力があること。どちらも創業間もないベンチャー企業では困難と言われていますが、弊社ではそれが実現できています。
この仕事の面白いところは、ことごとく難しいところ。
難しい要素としては、まずお客様である大企業の人事部の方々は極めて優秀で頭が良い方ばかり。かつステークホルダーも多いため、コミュニケーションの難易度が非常に高くなります。そしてプロジェクトも大規模かつ複雑で、常に高度な知見と対応力が求められます。そんな複数の困難が絡み合う現場ほど、知識・経験ともに豊富な弊社コンサルタントの強みが発揮されるんです。
モデルプレス:困難な課題であればあるほど、チームの価値が発揮され、燃えるというのは、まさにプロフェッショナル集団ならではのカルチャーですね。優秀なクライアントや複雑なプロジェクトに挑むこと自体が、自らの成長の機会だと捉えているのだと感じます。創業間もない時期からそれを実現されているのが、貴社の圧倒的な強さの源泉なのだと思います。
平均265%成長の原動力は「Giver」で誠実な最高の仲間たち
モデルプレス:創業から毎期265%という驚異的な成長を遂げていますが、その一番の要因は何だと考えていますか?井上社長:起業して5年半、現在6期目を迎えました。創業から全期黒字、毎期増収増益の平均265%成長で、前期の5期目で創業当初目標にしていた年間営業利益3億円を突破しました。今期も売上、利益ともにほぼ倍を見込んでいます。
成長の要因はまぎれもなく人です。ここで働く社員たちです。優秀なメンバーがガンガン集まってくれて、そして全員がGiverで誠実で成長に貪欲で人間的にもいいやつで、という類まれなる幸運に恵まれた経営環境になっています。そのみんなで実現している高い営業力と技術力、そして採用力。そんなものが揃ったら、土俵を間違っていない限りどうやっても会社は成長するというわけです。
みんな本当にサービス精神にあふれた社員ばかり。クライアントに対しても社内のメンバーに対しても。だからより多くのものをお互いで得られる。メンバー間においても成長の良いサイクルができていると実感しています。
モデルプレス:「成長の要因は、まぎれもなく人」と言い切れることが、何よりも素晴らしいですね。「Giver」であり、誠実で成長に貪欲な方々が集まることで、互いに与え合い、高め合うという最高の循環が生まれているのだと感じました。その好循環こそが、平均265%という驚異的な成長率を支える、何よりのエンジンになっているのだと思います。
全ての判断基準は「組織の幸福度を上げているか」
モデルプレス:経営者として、また一人のビジネスパーソンとして、お仕事の中で常に心がけていることや、やりがいを感じる瞬間について教えてください。井上社長:「組織の幸福度を上げる判断になっているか」常に自分に問いかけています。
やりがいは、Grantの理念の実現力が高くなることです。具体的には、リーダーや役員のリーダーシップの成長を感じるとき、大きなやりがいのある仕事がとれたとき、その仕事を無事に完結させられたとき。それらによって、より多くの人が、大きい願いを叶えられる組織に近づいているということだからです。
モデルプレス:経営の判断軸が「組織の幸福度」というのは、社員の方々にとって、これ以上ない安心感と働きがいに繋がりますね。会社の成長と個人のやりがい、そして理念の実現が、幸福度という一つの指標に集約されている。だからこそ、社員一人ひとりが会社の成長を自分事として捉え、大きな力を発揮できるのだと感じました。
モチベーション不要!未来への希望が最強の原動力
モデルプレス:常にエネルギッシュな井上社長ですが、その“頑張る原動力”となっているものは何でしょうか。井上社長:未来への希望でしょうか。Grantのみんなで目指す景色を見たいし、そこに引っ張っていきたい。私にはモチベーションという感覚は特になくて、未来への強い想いが原動力です。実現すべき未来を想像できる状態にあることが、原動力なんだと思います。
モデルプレス:モチベーションという一時的な感情ではなく、「実現すべき未来への希望」が原動力というのは、非常に力強いですね。それは、井上社長ご自身が、仲間と共に創り上げる未来を誰よりも強く信じ、鮮明に描き続けているからこその言葉だと思います。その確信が、組織全体を前進させる巨大なエネルギーになっているのですね。
自らをアップデートし続ける覚悟
モデルプレス:今回、経営者コミュニティである「REAL VALUE CLUB」に参加を決めた理由は何だったのでしょうか。井上社長:経営者としてさらに成長するために日本で一番イケてる経営者集団である「REAL VALUE CLUB」への挑戦を決めました。第一線を走っている他の経営者とともに切磋琢磨しながら、自分自身の視座も能力も高めて、自社の成長を加速させていきます。
モデルプレス:すでに素晴らしい実績を上げられている中で、さらに高みを目指し、トップレベルの環境に身を投じるというご決断に、井上社長の飽くなき成長意欲を感じます。この挑戦が、ご自身と会社の未来に、さらなる飛躍をもたらすことは間違いないですね。
(※)「REAL VALUE CLUB」は、堀江貴文・溝口勇児・三崎優太の3人に認められる他、限られた人だけが入会できるもの。あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。
もがいている時こそ成長している「成長の踊り場」理論
モデルプレス:これまでの人生で、大きな壁にぶつかったり、辛い出来事があったりした時には、どのようにして乗り越えてきたのですか?井上社長:成長実感がないときほど、人は成長しています。何をやっても上手くいかない時期は成長実感なんて感じられないし、逆にうまくいくときは成長の実感がある。だが実は実感をするその時はもう成長していない。もがいていて失敗して成長実感を得られないときにこそ人は成長している。それを私は成長の踊り場と呼んでいます。それを繰り返しながら人は成長すると考えています。
モデルプレス:「成長の踊り場」という考え方は、壁にぶつかっている多くのビジネスパーソンにとって、大きな救いになる言葉だと思います。苦しい時期こそが、実は次のステージへジャンプするための準備期間であるという視点は、停滞感を前向きなエネルギーに変えてくれますね。井上社長ご自身が、そのようにして多くの壁を乗り越えてこられたのだと伝わってきます。
仲間を引き寄せる究極の秘訣は「自分に嘘をつかない誠実さ」
モデルプレス:モデルプレス読者の中でもいま様々な夢を追いかけている方もいると思います。夢を叶える秘訣を教えてください。井上社長:同じ夢に共感し、ともに追いかけてくれる仲間を見つけることでしょうか。そしてそんな仲間に出会い、信頼を築くために最も大切なのが「誠実さ」です。誠実であるとは、自分の言葉と行動に嘘をつかないこと。その積み重ねが自分自身への信頼、つまり自己肯定感を育てます。
逆に、誠実さを欠いた言動を重ねてしまうと、どこかで後ろめたさややましさが残り、自信が持てなくなる。その迷いや葛藤は人に伝わってしまうもの。夢を語るときにその想いが伝わるかは、自分の想いに誠実でいられているかどうかにかかっています。夢を語る人には、自分と仲間の想いを大切にし真っ直ぐに歩もうとする誠実さがある。 だからこそ、その言葉は人の心に響き、仲間を引き寄せていくのだと思います。
モデルプレス:「誠実さ」が自己肯定感を育み、それが他者からの信頼に繋がるというのは、まさに真理だと思います。ご自身の言葉と行動に一切の嘘がないからこそ、井上社長の語る夢には圧倒的な熱が宿り、人の心を動かすのですね。最高の仲間が集まってくる理由は、この「誠実さ」という人間的な魅力にこそあるのだと深く納得しました。
IQよりEQ!最高のチームで最高の「ハイタッチ」がしたい
モデルプレス:それでは最後に、御社が求める人物像についてお聞かせください。井上社長:採用基準は「いいやつ」です。つまり自分を大切にできて、人も大切にできる人。
弊社ではIQと同じくらいEQを重視しています。それはコンサルタントという仕事が、お客様に向き合う仕事だから。また、豊かな人間性を持つ人こそが、周囲を巻き込み、チームを引っ張るリーダーになっていくからです。
ずっとハイタッチしながら仕事していたいんです。ともに頑張った仲間と目を合わせて、思わず手を挙げたくなるような関係と成果。世間では仕事終わりの乾杯がその象徴かもしれませんが、私はやっぱりハイタッチがしたいんです。いいチームで、いい汗をかいて、思わずハイタッチしたくなる一体感のある瞬間に、私は価値を感じます。そんなハイタッチが似合うチームを、成果を、ぜひ一緒に創っていきましょう。
モデルプレス:「ハイタッチがしたい」。これほど、仕事の喜びとチームの一体感を的確に表現した言葉はないと思います。乾杯もいいけれど、困難なミッションを乗り越えた瞬間に、理屈抜きで交わされるハイタッチこそが、本物の信頼と達成感の証なのですね。「いいやつ」が集まり、互いを尊重し、最高の成果のために汗をかく。その先にある最高の瞬間を目指せるチームというのは、働く上で何よりの魅力だと感じます。
株式会社Grantについて
大阪を拠点にHR全領域の業務改善・DX化を支援するGrant。「願いを叶える、叶えさせる」を創業理念に、業界でもトップレベルのコンサルタントが集結。数々の大型プロジェクトを成功に導き急成長を遂げてきた。今期はホールディングス化を実施し、新たに宇宙事業とSES事業を立ち上げ。今後HR領域のさらなる多角化を進め、”業界を席巻する”ポジションの確立を目指している。まとめ
壮絶な過去を乗り越え、父の仕事との運命的な出会いから「人の心に残る仕事」という使命を見出した井上社長。その想いは「願いを叶える、叶えさせる」という理念となり、会社の隅々にまで浸透しています。驚異的な成長を支えるのは、「Giver」で「いいやつ」な最高の仲間たち。互いを尊重し、高め合うカルチャーの中で、困難な仕事さえも楽しむプロフェッショナル集団です。
今回のインタビューで最も印象的だったのは、成果の喜びを分かち合う「ハイタッチ」という言葉でした。そこには、仕事の厳しさも、チームの温かさも、目標を達成した瞬間の高揚感も、すべてが詰まっています。
井上社長とGrantの仲間たちが目指す「未来の景色」。その実現に向けて、これからも最高のチームで、最高のハイタッチを交わし続けていくことでしょう。自らの誠実さで仲間を巻き込み、大きな夢を本気で追いかけたい人にとって、ここは最高の舞台になるはずです。
「REAL VALUE」とは
「REAL VALUE」はビジネスの第一線で活躍し続ける堀江貴文・溝口勇児・三崎優太が認める各領域のトップ経営者だけを厳選して始動した経営エンターテイメント番組。堀江・三崎の公式YouTubeにて配信中。3人に認められる他、限られた人だけが入会できる「REAL VALUE CLUB」は、あらゆる領域のトップ経営者が集い、本質的な学びを得られる経営者コミュニティ。堀江・溝口・三崎を筆頭に各領域のトップ経営者とリアルで繋がれる他、コンテンツ動画を月2~4回配信(アーカイブが見放題)、ファウンダー&マネジメントチーム及び事務局からビジネスアイデアの提供など、経営をアップデートするためのノウハウを提供していく。(modelpress編集部)
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