新木優子「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第6話より(C)TBS

「さよならマエストロ」新木優子“魔性の女”役への手応え語る「狙った獲物は逃さないタイプ」

2024.02.17 07:00

女優の新木優子が、西島秀俊主演のTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(毎週日曜よる9時~)に出演中。自身が演じた“魔性の女”瑠李役の手応えや、後半のストーリーの見どころなどを語った。

  

西島秀俊主演「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」

西島秀俊、新木優子「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第5話より(C)TBS
本作は、“ある事件”で家族も音楽も失った天才指揮者・夏目俊平(西島秀俊)と、音楽への情熱を失ってしまった俊平の娘・響(芦田愛菜)が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。西島、芦田、新木のほか、宮沢氷魚、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空、石田ゆり子、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二らが出演する。

第5話では、フルート奏者・瑠李(新木)が俊平に狙いを定めて積極的なアプローチを開始。それが響と、志帆(石田)に思いを寄せる古谷(玉山)の誤解を呼び波乱の展開に。さらに響と大輝(宮沢)の間にもほのかな恋の兆しが?解散が近づく中、恋愛模様も気になる晴見フィルから、物語をかき乱す“魔性の女”瑠李役の新木にインタビューを行った。


新木優子“魔性の女”役に手応え

新木優子「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第5話より(C)TBS
― 物語もいよいよ折り返し地点。前半の展開を振り返ってどんな感想をお持ちでしょうか。

後半に向けて晴見フィルの音楽の厚みも増していっていますし、それぞれの人間模様がリアルで刺さるなと思っています。登場人物それぞれにとっての様々な悩みに丁寧に焦点が当てられているなと。俊平と響の親子関係もリアルですよね。響の思春期の時のような両親に対する態度や、親に甘えづらくなった子供の親との妙な距離感というか。今さら引くに引けなくなって反抗してしまう響を愛菜ちゃんが素敵に演じられていて、きっとそれは観ているどの世代の方も共感するんじゃないかと思います。家族みんなで観ながら「私にもこういう時があったな」とクスッと笑って一緒に温かい時間が持てるような、そんな前半戦が私はすごく好きです。

― 新木さんが演じているのは、数々のオーケストラを色恋沙汰でクビになってきた“魔性の女”瑠李。ここまで演じてきていかがですか。

個人的に、この作品の前の作品でもまた違った角度の魔性の女を演じていて(笑)。“魔性”にもいろんな色があるんだなと感じています。観てくださった方から「今回の役が1番好き」と言っていただくこともあって嬉しいです。瑠李は、彼女のテーマ曲が“カルメン”というところでも分かるとおり、かなり情熱的で狙った獲物は逃さないタイプ。でも陰ではしっかりフルートを練習していて、人には見せない努力をしているんです。そして恋愛面では、自分にその気がなくても相手が誘惑されてしまうような、不思議な魅力を持ったキャラクターでもあって。自分の思っていないところで違う方向に行ってしまう不器用なところも瑠李らしさだと思うし、愛らしいなと思っています。

新木優子、瑠李の恋心を紐解く

新木優子「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第3話より(C)TBS
― 4話以降、瑠李の俊平への恋心が動き出していますね。

俊平さんはあまり瑠李のタイプではなさそうな男性ですよね。前のオーケストラでも、バチッと恋の火花が散った相手は、ホルン奏者でちょっと色気のある感じの男性でしたし。だから「まさかマエストロに…」っていう意外な組み合わせだと思いますが、その気持ちはすごく分かるというか。俊平さんは人間味に溢れていて無邪気、それでいて相手としっかり向き合ってその人の芯の部分を見てくれる。きっと瑠李の陰の努力も見てくれていると思うし、瑠李は俊平のそういうところをちゃんと汲み取って、しっかり恋に落ちているのかなと思います。

― 5話では瑠李が俊平に仕掛けた積極的なアプローチから誤解が生まれ、響や古谷がかき乱される展開が描かれました。そして6話では、瑠李のパーソナルな部分も描かれます。

瑠李には“魔性の女”という肩書きはありますが、なぜそうなったのか、瑠李って実はどんな人なんだろうというのが、特に6話でかなり紐解かれていくので楽しみにしていただきたいです。晴見フィルのみんなとの絆も深まり、瑠李の心情に一緒に寄り添っていくストーリーになっています。

新木優子、後半の見どころをアピール

新木優子「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第3話より(C)TBS
― 6話後、後半の見どころも教えてください。

後半の台本は、私自身読んでは泣いてを繰り返すくらい、人と人との絆が色濃く描かれていて。やっぱり人って1人では生きてけない。オーケストラと一緒で、1人ではその音しか出せないけれど、いろんな音が加わっていくことで全く別のハーモニーにもなるし、どんなハーモニーにも変えていける。不協和音かもしれないと思ったものが実は心地良かったりもする。そういったところを皆さんにも感じ取っていただきたいなと思います。私は学生時代に吹奏楽部でトランペットをやっていたのですが、その時にも感じていた音を奏でる素晴らしさを改めてこの現場でも味わいながら楽しくやらせていただいていて。その温かい空気感も、観てくださる皆さんに伝わったらいいなと思います。そしてこのドラマを観た人が「楽器をやってみたいな」と思ってくださると嬉しいですし、自分の中の新たな音色を奏でるきっかけになるような、後半のストーリーも素敵な物語になっていると思います。

(modelpress編集部)
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