中村倫也、テレ朝連ドラ初主演 池井戸潤原作「ハヤブサ消防団」実写化
2023.04.18 05:00
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俳優の中村倫也が、2023年7月スタートのテレビ朝日系木曜ドラマ枠「ハヤブサ消防団」(毎週木曜よる9時~)で主演を務めることが決定した。
池井戸潤原作「ハヤブサ消防団」
「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」「七つの会議」「民王」「アキラとあきら」「シャイロックの子供たち」など、数々のヒット作を世に送り出し、大旋風を巻き起こしてきたベストセラー作家・池井戸潤氏。そんな国民的ヒットメーカーの「最新作」であり、池井戸氏の「もうひとつの真骨頂」ともいえる新機軸ミステリーをテレビ朝日がドラマ化。2023年夏、まだ誰も見たことのない「池井戸ホラー」の扉が開く。池井戸氏といえば、まず思い浮かべるのが中小企業や銀行などを題材に、男たちの戦いを描く硬派なビジネス・エンターテインメント。しかし、この「ハヤブサ消防団」の舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落。しかも主人公はミステリー作家という、これまでの池井戸作品とは一線を画す異色作である。物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住するところからはじまる。都会のストレスから解放され、穏やかな生活が送れるかと思いきや、地元の消防団に加入したのを機に太郎は連続放火騒動に巻き込まれ、さらには住民の不審死など怪事件に遭遇。真相を探りはじめた太郎の前に浮かび上がるのは、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀で!?
働くひとたちを主人公とすることの多い池井戸作品だが、池井戸氏は銀行ミステリーの誕生といわしめた「果つる底なき」でミステリー作家の登竜門である江戸川乱歩賞でデビューし、作家としてのキャリアをスタート。この「ハヤブサ消防団」はミステリー作家としての池井戸氏の「原点にして新境地」ともいうべき作品。田舎町という「小さな異世界」を舞台に、ホラーテイスト漂う予測不能なストーリーがスリリングに展開していく。池井戸氏の中でも異彩を放つ作品であることはいうまでもない本作、医師や刑事を主人公にしたコンテンツを多くお届けしてきた伝統の「木曜ドラマ」枠にとっても、超異色のドラマが誕生する。
中村倫也「ハヤブサ消防団」主演に決定
戸惑いながらも不穏な事件にからめとられていく主人公・三馬太郎を演じるのは、最近結婚も発表し、公私ともに順調な中村。映画、ドラマ、舞台と縦横無尽に活躍し、「カメレオン俳優」の異名をほしいままにしている中村が、テレビ朝日の連続ドラマ初主演をはたす。池井戸作品への参画は、「下町ロケット」(2015年/TBS)で若き技術者を演じて以来8年ぶりのことで、「『下町ロケット』に出演した際、先生の直筆メッセージの書かれた原作本をいただき…すごく特別な思い出だったんですね。あれから何年か経て、またこうしてご一緒できることはすごく感動的です」と、本作のオファーに胸躍らせたことを告白。演じる三馬太郎は池井戸氏と同様、推理小説の新人賞を得てデビューしたミステリー作家であり、「巻き込まれ系」の主人公だが、「久しぶりにリアクターとして楽しめる撮影になりそうです。その土地のさまざまな人や自然、起こる出来事、すべてに対する反応の仕方で、三馬という人が見えてくるのではないかと思います」と早くも役柄を分析、クランクインを心待ちにしている様子で語った。
一方、池井戸氏は自身を投影した主人公を演じる中村に対し、「インテリの書斎派、少々なまっちょろい太郎が、知恵と観察力を武器にどうやって犯人に立ち向かうのかは、大きな見どころになるでしょう。中村さんの三馬太郎、いまから楽しみです!」とコメント。中村の演技に絶大な期待を寄せている。
池井戸潤×中村倫也という稀代の才能がタッグを組み、産声を上げる戦慄のホラーミステリー「ハヤブサ消防団」。なお、太郎と同じくハヤブサ地区に移住してきた謎めいたヒロインや個性豊かな消防団メンバーなど、集落の住民たちを演じる豪華キャスト陣は後日発表となっている。(modelpress編集部)
主な登場人物
三馬太郎(みま・たろう)……中村倫也30歳でミステリー作家の登竜門といわれる“明智小五郎賞”を受賞し、“横溝正史の再来”ともてはやされたものの、2作目以降は出版の度に初版の部数を削られて鳴かず飛ばず。生き残りをかけて新作連載中の新進作家。都会の生活に疲れはてた末、自然豊かで亡父とゆかりのある“ハヤブサ地区”に移住してきた。長閑な田舎暮らしをイメージしていたものの、地域の消防団になし崩し的に参加させられたのを機に、この地で起きている連続放火事件の騒動に巻き込まれて…。作家ならではの鋭い着眼点から真相に迫っていくが、やがてハヤブサにうごめく大きな陰謀に突き当たることに!?
中村倫也コメント
― オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。中村:「下町ロケット」に出演した際、先生の直筆メッセージの書かれた原作本をいただきました。作家の方からそういうものを頂くのは初めての経験だったので、すごく特別な思い出だったんですね。あれから何年か経て、またこうしてご一緒できることはすごく感動的ですし、またプロデューサーもドラマ「ホリデイラブ」でお世話になった方で、そうした巡り合わせに嬉しい気持ちでした。
― 池井戸作品にはどのような印象を持っていますか?
中村:没入感があります。人物の描き方と巧みな配置で感情移入がスムーズにできますし、物語の構成もスリリングで心地よい起伏があります。
― 本作は池井戸作品の中では異色のミステリーですが、 脚本を読んだ感想を教えてください。また、今回演じる三馬太郎という役どころの印象も教えてください。
中村:まだ序盤しか脚本は読めていませんが、久しぶりにリアクターとして楽しめる撮影になりそうです。その土地のさまざまな人や自然、起こる出来事、すべてに対する反応の仕方で、三馬という人が見えてくるのではないかと思います。
― 作品にちなんで、 “田舎町”や“消防団”にまつわるエピソードがあれば教えてください。
中村:ないものねだりだと言われればそれまでなのですが、東京出身で祖父母も東京に住んでいた私にとって、田舎と呼べる存在がなくて…。憧れがあります。
― 視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
中村:楽しんでいただける作品になると思います。三馬と一緒に考察して、謎を追いかけてください!
池井戸潤氏(原作)コメント
中村倫也さん演じる「三馬太郎」は、ふとしたキッカケで、高原の田舎町に引っ越してきたミステリ作家です。デビューから五年。残念ながら人気はやや下降気味で、作家として少々難しいところに差し掛かっているという設定です。物語は、そんな太郎が地元の消防団に勧誘されるところから始まり、やがて安寧の日々を脅かす、連続放火犯と対決することになります。インテリの書斎派、少々なまっちょろい太郎が、知恵と観察力を武器にどうやって犯人に立ち向かうのかは、大きな見どころになるでしょう。そんな太郎を心配して、東京から出張してくる名物編集者との掛け合いも見逃せません。中村さんの三馬太郎、いまから楽しみです!第1話あらすじ
三馬太郎(中村倫也)は、崖っぷちのミステリー作家。5年前に“明智小五郎賞”を受賞し、勤めていた会社を辞めて作家業に専念したのはよかったが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、ネットの評価も散々。自信を失い、筆の進まない日々が続いていた。そんなある日、太郎は山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れる。亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するためだったが、太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれ、この地に移住することを決意する。
新生活をはじめてまもなく、太郎は地域の飲み会に参加。そこで知り合った男たちに“消防団”への入団を勧められる。運動部に入ったこともなく非力な太郎は、自分にはまったく似合わないからと、いったんは入団を断る。
ところが直後、ハヤブサ地区の一軒で火災が発生。消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意する。だが、団員たちによると、ハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。メンバーは、連続放火事件を疑っているという。
まさか、この長閑なハヤブサ地区のどこかに放火犯がいるのか!?ゾッとする太郎だが、その矢先、住民のひとりが行方不明になるという事態が起きて…!?
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