川口春奈、フジ連ドラ初主演 Snow Man目黒蓮と切なくも温かいラブストーリー<silent>
2022.08.23 05:00
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女優の川口春奈が10月スタートのフジテレビ系木曜劇場『silent』(毎週木曜よる10時~)で主演を務めることがわかった。川口にとって今作がフジテレビ系連続ドラマ初主演となる。さらに、Snow Manの目黒蓮の出演も決定し、ラブストーリーにおける主人公の相手役初挑戦となる。
川口春奈&目黒蓮「silent」
主人公の青羽紬(あおば・つむぎ/川口)は8年前に、一生をかけて愛したいと思えた恋人との別れを経験し、新たな人生を歩もうと前を向いて生きている一人の女性。そんな紬と大切な人との出会いは高校2年の秋、たまたま朝礼で耳にしたある男子生徒の声に惹かれたことがきっかけだった。壇上で作文を読む、佐倉想(さくら・そう/目黒)に心を奪われた紬は、次第に彼が気になる存在になっていることに気づく。3年生で同じクラスとなり、共通の友人を通してだんだんと距離が縮まっていった二人は付き合うことに。音楽好きというお互いの趣味で通じ合い、仲を深めていった二人だったが、卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は突然、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。それから8年という月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬だったが、ある日、偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになっていく。もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと彼の姿を探し始めた紬だったが、実は彼が徐々に耳が聞こえにくくなる「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになり…。
完全オリジナルとなる本作は、主人公の紬が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・想と8年の時を経て偶然の再会をはたし、そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも、寄り添い、乗り越えていこうとする姿を丁寧に描いていくラブストーリー。大切な人との別れを乗り越え、今を生きようとしている女性と、障がいを患ってしまったことで自分と向き合えず別れを選んでしまった青年。音のない世界でもう一度“出会い直す”ことになった二人と、それを取り巻く人々が織り成す、せつなくも温かい物語が紡がれていく。
川口春奈、フジテレビ連続ドラマ初主演
今作の主人公・紬は、地元の短大を卒業後に上京、一度は就職したものの、うまくいかずに退社。今は渋谷の大型CDショップでアルバイトとして働き、大好きな音楽に囲まれて生活している。音楽が好きになったのは、高校時代に付き合っていた想の影響。その想を意識するようになったきっかけも、想の‟声“が好きだったから。最近では、正社員にならないかとの誘いも受け、それなりに充実した毎日を過ごしている。また、弟思いの性格で、大学生の弟を半ば養うようにして姉弟二人、一つ屋根の下暮らしている。普段は明るく元気な振る舞いをみせる紬だが、実際は周囲の人間に合わせるためにふるまってしまっているところもあり、その優しすぎる性格で本当に言いたいことや考えなどをため込んでしまうような一面も。高校卒業後に想と別れてからは新たな環境で生きることを決め、違う道を歩み始めるも、「紬は人生の片隅にずっと想がいるような、とにかく健気で一途に誰かを思い続けている女性」と川口が話すように、再び想に出会ってしまったことで、8年の月日が流れた今も自分の中に消えることなく残っていた想に対する気持ちと、今の自分を支えてくれている人たちへの思いが交錯し、葛藤してしまうことに…。
デビュー15周年の節目を迎え、今作でフジテレビ系連続ドラマの初主演を務めることになる川口は2007年にモデルデビュー。2009年には『東京DOGS』(2009年10月期/フジテレビ系)で女優として活動を開始すると、翌2010年にはドラマ『初恋クロニクル』(BSフジ)でドラマ初主演。さらに『桜蘭高校ホスト部』(2011年7月期/TBS系)で連続ドラマ初主演を飾るなど瞬く間に話題に。さらに、ドラマだけでなく映画『好きっていいなよ。』(2014年)、映画『にがくてあまい』(2016年)、映画『一週間フレンズ。』(2017年)など常に数多くの映画に出演し、透明感のある演技で見る者を魅了し続けている。
また、最近では大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年/NHK総合)で時代劇初挑戦ながらも、芯の強い女性を見事に演じきったほか、今年映画化もされた『極主夫道』(2020年10月期/日本テレビ系)や『着飾る恋には理由があって』(2021年4月期/TBS系)、連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年/NHK総合)など幅広い役柄で存在感を放っている。ほかにも自身初となる『第72回NHK紅白歌合戦』(2021年)の司会や、スポーツキャスターも務めた経験を持つなど、その活躍は多方面にわたる。
川口が木曜劇場に出演するのは『Chef~三ツ星の給食~』(2016年10月期/フジテレビ系)以来、6年ぶり。そんな川口が、大切な人を一途に思い続ける紬という一人の女性をどう演じていくのか。
目黒蓮、フジテレビ系連続ドラマ初出演
一方、目黒が演じる想は、かつて紬が大切に思った恋人であり、18歳の時に「若年発症型両側性感音難聴」を発症したことで音のない世界で生きることになった青年。難病指定にもなっているこの病は40歳未満で発症し、両耳がだんだんと聞こえなくなっていくという難聴が主な症状で、有効な治療法が確立されていない難病の一つとなっている。そんな想は、高校時代はサッカー部のエースを務めるも、普段は好きになった相手にもつい素っ気ない態度を取ってしまう少し内気な性格の持ち主。高校を卒業する頃には難聴の症状が出始め、いずれはほとんど聞こえなくなってしまう可能性が高いという現実を知らされることになる。地元を離れ東京へ進学するタイミングに合わせて紬に別れを切り出し、一方的に、何も告げずに彼女の前から姿を消してしまう。
紬だけでなく、高校仲間との縁も全て断ち切り、スポーツ推薦を受けた東京の大学に進学した想だったが、難聴によって起きた変化にとまどい周囲からも期待されていたサッカーも諦めることに。その後、大学を卒業してからは人とのコミュニケーションを取ることにつらさを感じて職を転々としたが、現在は在宅で校閲の仕事をしながら、限られた人にしか心を開かずに日々を過ごしている。しかし、一生会わないと決めていた紬とのまさかの再会を果たしたことで、その閉ざしていた心にある変化が起きはじめ…。
そんな想を演じる目黒は、ダンスを得意としたジャニーズ9人組グループSnow Manのメンバーとして2020年に『D.D.』でCDデビュー。その年が対象となった第35回日本ゴールドディスク大賞では「ベスト5ニュー・アーティスト」をはじめ計7冠を受賞。さらに翌年の同大賞では「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を初受賞するなどデビューから衰えぬ勢いで活動を続けるなど、まさにトップアーティストであり、令和を象徴するアイドルグループの一員として活躍している。
また、音楽活動だけでなく、最近では『教場Ⅱ』(2021年/フジテレビ系)で髪を短く切り、鋭い観察眼を持った生徒役という難しい役どころを演じきったほか、『消えた初恋』(2021年10月期/テレビ朝日系)ではピュアな男子高校生役を演じるなど、その演技力の高さから今、最も活躍が期待される若手俳優の一人でもある。また、映画『おそ松さん』(2022年)ではコメディーにも挑戦したほか、レギュラー出演しているバラエティー番組でも新たな一面をのぞかせるなどさまざまな表情を見せ、幅広い人気を得ている。目黒にとってフジテレビ系連続ドラマ初出演となる。
さらに今作では手話での演技にも挑戦。「この作品を見てくださった方が、例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです」と手話に対する思いも口にする。実際、この役が決まってすぐの頃から手話指導を受け、忙しい仕事の合間を縫って寸暇を惜しんで手話レッスンに励んでおり、その真摯で真剣な姿勢にスタッフが感嘆するほど。“今最も勢いに乗る俳優”の1人である目黒が今作で、想という役柄をどう表現していくのかにも注目だ。
なお、川口と目黒は『教場Ⅱ』(2021年1月/フジテレビ系)以来の共演となるが、今回が本格的“初共演”となる。
「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作家と新進気鋭の演出家が描く
『silent』の脚本を務めるのは、若手脚本家の登竜門とも呼ばれ、これまで野島伸司や坂元裕二など数多くの作家を輩出してきた『フジテレビヤングシナリオ大賞』にて、去年大賞を受賞した生方美久。その受賞作品となった『踊り場にて』はドラマ化され、プロバレエダンサーの夢を諦め、高校で国語教師として働く主人公が、同じように夢を諦めかけている生徒たちと関わり、自分を見つめ直していくという物語が話題を呼んだ。この年の審査員を務めていた村瀬健プロデューサーが生方の才能にほれ込み、コンクール出品作以外の脚本を一度も書いたことのない全くの新人ながら、木曜劇場という伝統のある枠で、しかも完全オリジナル作品での脚本家デビューという異例の大ばってきを敢行。川口も目黒も口を揃えて「脚本が本当に面白くて、次の回の本が来るのが楽しみで仕方ない」と言うように、大ばってきに応える脚本となっている。紬や想と同世代の生方だからこそ描ける、等身大でリアルなせりふ、印象的な言葉の数々にも注目だ。そしてこの作品の演出を務めるのは、映画『チア男子!!』(2019年)をはじめ、映画化もされた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(2020年10月期/テレビ東京系)や、『うきわ ―友達以上、不倫未満―』(2021年8月/テレビ東京系)、今年6月に放送され、人気芸人が1話ずつ脚本を務めたことでも注目を集めた三夜連続ドラマ『脚本芸人』(フジテレビ系)などを手掛けてきた風間太樹。彼もまた31歳という若さで、ゴールデン・プライムタイムの連続ドラマの演出を担当するのは初。生方が紡ぎ出す言葉を、風間がどう演出し、映像として作り上げていくのか。
川口春奈&目黒蓮「silent」キービジュアル公開
さらに今回の情報解禁と同時に、本作のキービジュアルも同時公開。二人で寄り添い合いながら紬が想から手話を教わっているという、まるでこのドラマのどこかワンシーンを切り取ったかのような写真で、突然の別れから8年の時を経て偶然の再会を果たした二人が、もう一度心を通わせ合うという明るい未来を予感させるビジュアルになっている。紬が想から教わっているのは、「永遠」、「ずっと続く」という意味を表す手話。これから先、二人を待ち受けている厳しい現実と向き合い、二人で寄り添いながらも乗り越えようとしている二人の想いを表している。大切な人から理由も分からないまま一方的に告げられた突然の別れから、違う人生を歩み始めていた女性が、今は音のない世界で生きている、そのかつての恋人と“出会い直す”ことで始まっていく完全オリジナルラブストーリー。今の時代だからこそお届けしたい、純粋すぎる二人の、せつなくて、心の奥が痛んで、でも温かくて、優しい気持ちになれる恋の物語。本気で人を好きになることで感じる痛み、苦しさ、そして、それ以上の幸せ…それらを感じられる、心で感じるラブストーリーを、この冬、お届けする。(modelpress編集部)
川口春奈コメント
― 出演が決まったときの感想を教えてください。「出演の話を頂いて、自分にとって挑戦する作品になるという気持ちになりました。このストーリーを読んだとき、色々考えさせられたり、すごく切なくなったりしながら、お話を読んでいくにつれて、どんどんその世界観に引き込まれました。紬や想、それぞれが抱える問題に葛藤している姿がとても現実的で、私の心に刺さりました。このような作品に目黒さんとご一緒できるのが楽しみでもありますし、いろんなキャストの皆さんとこのチームで作り上げられるということにわくわくしているので、一緒にお芝居をしながら生まれてくるものが楽しみです」
― 紬という役どころについて
「紬はきっと、人生の片隅にずっと想がいるような、とにかく健気で一途に誰かを思い続けている女性だと思います。そんな存在の彼の耳が聞こえなくなってしまったという部分にどう向き合って、そして彼女がどのように成長していくんだろうというのは、撮影を通して私自身も楽しみです。また、明るくて芯がありながらもチャーミングな部分があったり、私が感じる紬のいとおしい部分も演じていけたらと思っています」
― 視聴者の皆さんへメッセージ
「この作品はとても考えさせられるようなシリアスな部分も多いと思います。そんな中で紬という一人の女性が生きていく上で、色んな人と出会って色んな日常を送っていく姿や、紬が想に対してどう向き合って、二人がどうなっていくのか、私自身も楽しみにしています。切なくも温かい、そんなドラマにできたらと思っています。是非ご期待ください」
目黒蓮コメント
― 出演が決まったときの感想を教えてください。「出演の話を頂いて、初めて脚本を読んだとき、一話を読みながらボロボロに泣いてしまいました。そこに書いてある言葉の数々から、いろいろと想像することができて、心をわしづかみにされた感覚になりました。そして、この作品で川口さんとご一緒させて頂けるということで、お芝居で学べることなどたくさん吸収できたらいいなと思います」
― 想を演じる上で心がけたいこと、意気込みをお願いします。
「想はすごく優しい人なんだと思いました。優しいからこそ、耳が聞こえなくなってしまって、本当にいろんなことを考えただろうし、紬をはじめ周りの人たちにも彼なりの優しさを見せているんじゃないかなって感じました。そんな想が、周りの人たちからの支えを通じてどう変わっていくのか、演じる僕自身も本当に楽しみです。手話に関してはちょうど一年前ぐらいに興味を持つ出来事があって、その時に自分なりに調べたことがあったんです。そういうこともあり、今回の役もそうですが、こうして手話を習っていくというのがすごくありがたいですし、わからないことも徹底的に先生に聞いたりしながら毎日たくさん勉強させてもらっています」
― 視聴者の皆さんへメッセージ
「改めて生きていく上で気付かされたこともたくさんありましたし、最初に脚本を読んだ時に感じたこの感動を、見てくださる皆さんにも届けられたらいいなと思っています。そしてこの作品を見てくださった方が、例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです。精一杯で全力で演じさせてもらいます」
プロデュース村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント
「この数年、‟ラブコメ“的な連ドラは数あれど、本気で泣ける、いわゆる‟本格ラブストーリー“が少なくなってしまったな、と感じていました。主人公のヒロインが本気で好きな相手を本気で思う気持ちに共感し、ヒロインのことを応援しながら同時に自分もその相手に恋しているような気持ちになり、ヒロインと一緒に心を締めつけられるような思いで毎週ドラマを見る。そんな連ドラを作りたいと思い、この『silent』を企画しました。連ドラのラブストーリーにおいて重要なのは、誰と誰の恋が見られるか、だと思います。飾らない言葉と等身大の自分をありのままに伝える姿勢で今もっとも女性の共感と支持を得ており、かつ、近年の出演作において圧倒的な‟華”を感じさせている川口春奈さん。彼女が主人公(=ヒロイン)のラブストーリーを作りたい、と思いました。そして、その相手役に誰が来たら見たいと思うかな、と考えたとき、今もっとも波に乗っているSnow Manのメンバーであり、同時に、役者として明らかに“大器感”を感じさせ始めている目黒蓮さんの顔が浮かびました。僕自身が一番見てみたいと思ったこのお二人にオファーしたところ、快諾を頂けましたので、二人をイメージして“当て書き”でキャラクター生み出し、オリジナルストーリーを作り込んできました。
一緒に作った“相棒”は、生方美久というド新人の脚本家です。『フジテレビヤングシナリオ大賞』の審査員として彼女の応募作を一次審査の段階で読んだその時から“一緒に連ドラを作りたい”と感じていました。“とんでもない才能が現れた”と思い、すぐに“来年に向けてオリジナル企画を考えましょう”と声をかけました。それからまだ一年もたっていないのですが、今、彼女は僕の期待をはるかに超えるクオリティーの脚本を書いてくれています。川口春奈さんや目黒蓮さんと同世代であり、まだドラマや映画の脚本をたったの一回も書いたことのない彼女だからこそ書けるみずみずしくて新鮮で、手あかにまみれていないリアルなセリフは、間違いなく視聴者の皆さんの心に響くことと思います。新しい才能の誕生に立ち会っていただきたいと心底思っています。
また“愛した人が難聴者になる”という難しいテーマに向き合うに当たり、生方さんは自ら手話教室に通い、自身も手話を学び、聾者や難聴者の方々のお話やご意見を聞きながら脚本を書いています。監修としてこのドラマに参加して下さっている聾者、難聴者、コーダ(聞こえない、聞こえにくい親を持つ、聞こえる子供)の方々のご意見を、監督、スタッフ、出演者、皆でお聞きしながら作品づくりを進めています。そうした思いをすべて含めて、人が人を好きになる気持ち、本気で人を好きになることで感じる、あの“胸が締めつけられる思い”を届けたいと思っています。せつなくて、心の奥が痛んで、でも温かくて、優しい気持ちになれる。そんなラブストーリーにご期待ください」
【Not Sponsored 記事】