<ディズニー『ピノキオ』 リレーインタビューvol.3島袋聖南>「立ち止まっても、失敗してもいい」 ピノキオから学んだ大切なこと&リンクする過去の経験も語る
2022.09.29 17:15
世代を超え世界中で愛され続けている不朽の名作アニメーション『ピノキオ』がついに実写映画化!9月8日よりディズニープラスで独占配信されている本作の魅力を、モデルプレスではリレー形式のインタビューで紹介。最後となる第三弾にはモデルの島袋聖南さんが登場!実写ならではの映像美や、第一弾と第二弾に登場したすみれさんと高橋ユウさんからの質問にも答えていただきました。
『ピノキオ』がディズニープラスに登場
1940年に誕生し80年以上の時を経て実写化され、世界中で大きな話題となっている『ピノキオ』。魅力あふれるキャラクターと映像美で“本当の人間の子供”になるという願いを叶えようと奮闘するピノキオをファンタジックに描きます。島袋聖南「新しい『ピノキオ』を観ているよう」
― まずは映画『ピノキオ』をご覧になった率直な感想を聞かせてください。島袋:VHSの時代から何度も観てきたアニメーションだったので、すごく期待していた実写化でした!そんな期待を遥かに超える作品になっていて感動しっぱなしで…。特にゼペットが亡くなった子どもを思いながらピノキオを作っていたということを知ることができたり、ゼペットの家にある掛け時計にディズニーキャラクターが隠れていたりと遊び心も満載でずっと飽きませんでした。それに妖精ブルーフェアリーを黒人のシンシア・エリヴォさんが演じるなど、さらにアップデートされた『ピノキオ』になっていると感じました。
― 新しい要素も多く入っていましたね。
島袋:そうですね。また新しい『ピノキオ』を観ているような感じもしました。アニメーションは何度も観ていたから「ピノキオはこういうものだ」というイメージで固まっちゃっているかなと思ったんですが、違和感は全くありませんでした。トム・ハンクスさんが演じるゼペットも、本当のゼペットにしか見えなかったです!
― 特に好きなシーンや印象的だったシーンを教えてください。
島袋:ネタバレになってしまうので詳しくは言えないんですが、最後にピノキオが「星に願いを」を歌うシーンがあるんです。あそこは感動しました!
― すみれさんも「あれはずるい。絶対に泣く」と仰っていました(笑)。
島袋:そうなんですよ(笑)。ピノキオの綺麗な歌声も相まって泣きそうになっちゃいました。旦那と一緒に観ていたのでグッと堪えましたが(笑)。それ以外にも印象的なシーンはいっぱいあるんですけど、ピノキオが人形劇場で踊るシーンもすごく好きです。アニメーションの頃から好きなシーンなんですけど、実写化されてより美しくなっていると感じました。他にも「プレジャー・アイランド」のシーンは「怖いけど面白そうだな」と観ながら感じました。キラキラしていて綺麗だしアトラクションもいっぱいあって、子供ならきっとワクワクするだろうなって。ただ“なんでもあり”な場所だからこそ「ケガしないかな?危なくないかな?」と母親目線で観てしまうシーンでもありましたね。大人になったからこそ危ないと思うけど、きっと子供なら楽しくてずっといたいと思っちゃうのかな。自分が大人になったからこそ、違う目線で観ることができるのだと感じます。
― 息子さんの目線でもありつつ、ご自身の目線でも?
島袋:どっちもあるように感じました。ピノキオに共感する部分もすごくあるし、「息子はこれから色々な試練を乗り越えないといけないんだろうな」と思う部分もありました。観る方によって感じ方がすごく変わるかもしれませんね。
島袋聖南、ピノキオに共感「失敗も経験に」
― 先ほども少し仰っていましたが、島袋さんがピノキオに共感したのはどういった部分でしたか?島袋:ピノキオが頑張る理由は自分のためではなく、家族を喜ばせたいからという気持ちはすごく共感できました。ただ親を慕うのではなく、「親のために頑張りたい」という気持ちは多くの方が経験しているんじゃないかなと感じます。ピノキオを通して色々と考えさせられる作品でしたね。小さい頃は単純に「ウソをついたら鼻が伸びる」「海に行ったらクジラがいる」「悪いことをするとロバになっちゃう」というような印象で。ストーリーもすごく深くてピノキオはあんなに苦労していたんだなって驚きました。
― 苦労してきたというのも似ている部分が?
島袋:そうですね。私も諦めなかったから今の夫と出会うことが出来たと思います。これまで誰かを傷つけて、自分も傷ついて、立ち止まってしまうこともありました。でも諦めずに懲りずに前を向いていたからこそ、今の環境があるのかなと思います。そういった諦めない気持ちはピノキオと近い部分があるかもしれないですね。
― 本作のキャッチコピーでもある「まっすぐじゃなくてもいい。歩き出そう、願いを叶えに。」とリンクする部分があるように感じました。
島袋:確かにそうですね。立ち止まることがあってもいいし、失敗してもいいと思っています。失敗から学ぶことってあると思うし、失敗しないと分からない事もある。失敗を経験として学んでいけば新しい自分と出会うことができるし、ピノキオのように成長していけるんじゃないかなと感じます。
― 今年の4月に息子さんも誕生しましたが、失敗を恐れずに成長していってほしいと感じますか?
島袋:あまりに干渉しすぎて過保護になりすぎないように、とは思っています。きっと頭の中で思っていても、実際に体験しないと分からないことも多いと思うので、失敗も含めて色んなことを経験して欲しいなと思っています。そういった意味では『ピノキオ』は自分で経験することの大切さも教えてくれますね。『ピノキオ』は音楽もすごく良くて、息子を寝かしつける時に「星に願いを」のオルゴールを流すこともあります。歌詞の内容はまだ分からないと思いますが、音楽も含めて『ピノキオ』の良さを息子にも伝えていきたいです。
― ストーリーが分からなくても映像が綺麗なので、それだけでも楽しめそうですね。
島袋:きっとそうですね。人形劇のシーンは音楽も素敵で観ているだけで楽しくなるし、「プレジャー・アイランド」はアトラクションに乗っているみたいでお菓子の上を滑っていくシーンは色鮮やかで綺麗でした!アニメーションの頃は暗くて寂しいイメージもありましたが、映像としても美しくて鮮やかな『ピノキオ』になったように感じます。
島袋聖南、ピノキオは「何回も観たいと思える」
― 今回「ピノキオ」はご覧になって、どんな方におすすめの映画でしたか?島袋:冒頭でも少しお話しましたが、『ピノキオ』は年齢によって感じ方、目線、共感するシーンが変わるとすごく感じました。私自身大人になったから感じることや、母親になったから感じることもありました。本当に子供でも大人でも楽しめる映画だと感じます。それに細かい部分まで作りこまれているので、何回も観たいと思いました。そういった意味ではディズニープラスで観ることができるのは嬉しいですね!1回目じゃ気付かなかった隠し要素に気付けたり、よりストーリーを深く理解できることもあるのかなって。
― 1回目は旦那さんと観たので、次は1人で観るというのもできますね。
島袋:それいいですね!泣くのが恥ずかしいからグッと堪えちゃいましたが、一人で観て思いっきり泣いてリフレッシュするのもよさそう。それとやっぱり息子にも観て欲しいです。『ピノキオ』を観て希望を持ってもらえたらなって思いました。これから色々な試練や誘惑があるかもしれないけど、失敗も経験として受け止め前向きに家族のことを思い成長して欲しいと思います。
― ありがとうございます。今回はリレーインタビューということで、前回の高橋ユウさんから“聖南さんに聞いてみたいこと”の質問を預かってきました。
Q1.映画の中でピノキオが「本物になりたいなら有名になる必要がある」と誘惑されるシーンがありますが、私自身納得する部分もあるなと感じたんです。聖南さんもお子さんが生まれて、もし息子さんから「本物になりたいから有名になる」と言われた時にどんなアドバイスをしますか?
島袋:もしそれが本当に自分が望んだ道であれば応援したいですが、騙されてしまっているということですよね。旦那は頭ごなしに言っちゃうかもしれませんが(笑)、私は「ママ心配だな、悲しいな」って感情に訴えかけると思います。先ほども言ったように経験したことがないことを「これはこうだよ」と言ってもたぶん伝わらないのかなって。悲しいという気持ちを伝えて、ピノキオがゼペットに対して感じていたような「お母さんを悲しませたくない」と思ってもらいたいです。シンプルに「悲しい」と感情で訴えるか、もしくは大泣きします(笑)。それが一番伝わりやすいかなって。
Q2.聖南さんはジミニー・クリケットのような安心感がありますが、逆に聖南さんにとってのジミニー・クリケットも気になります。
島袋:サブキャラクターの中では一番好きなので嬉しいですが、自分では全然ジミニー・クリケットっぽさは無いかなって感じます(笑)。誰かを導いてあげることはまだできないけど、陽気なサポーターのような感じでいられたらなって思います。私の中でのジミニー・クリケットは妹たちかもしれませんね。「お姉ちゃんだめじゃん!時間やばいじゃん!仕事大丈夫なの?」って小言でサポートしてくれるのはジミニー・クリケットとリンクしているかなと思います。
― 登場人物の中ですみれさんと高橋ユウさんはどのキャラクターに似ていると感じましたか?
島袋:私にとっては2人ともブルーフェアリーですね。すみれちゃんもユウちゃんもおおらかで美しくて女神みたいだから一番ぴったりかなって。
― ちなみ島袋さんは、すみれさん的には「すごく優しくて優雅な感じがブルー・フェアリーに似ている」、高橋ユウさん的には「芯がしっかりしてブレない印象があるけど、マイペースな部分もあるし、すごく女性らしくてドキッとする部分もあるのでフィガロ」とのことでした。
島袋:ブルーフェアリーもフィガロも好きなキャラクターなので、お二人がそう思ってくれるのはすごく嬉しいです!私のことをどう感じているのか普段聞くことができないので新鮮で面白いですね。ちなみに旦那はファウルフェローの弟分のギデオンですね。ちょっと抜けてる部分もあるのでぴったりです(笑)。
― そうなんですね(笑)。ありがとうございました!
(modelpress編集部)[PR]提供元:ウォルト・ディズニー・ジャパン