「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は間違いなく衝撃作だった――その裏にある女性たちの“温かな愛”を見届けてほしい<試写会レビュー>
2017.12.13 02:00
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全米興行収入ランキング歴代No.1を記録し、日本でも興行収入116億円の大ヒットとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から2年。“その後”を描いた「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日に公開となる。このほど、日本でも内覧試写が行われ、モデルプレスも参加。ここでは、女性にオススメのポイントを中心に作品の見どころを紹介する。
※本記事には、最新作に関するネタバレが一部含まれています。ご注意ください。
フォースの力に目覚めたレイは、父親ハン・ソロ(ハリソン・フォード)を自らの手で殺しフォースの暗黒面へと堕ちたカイロ・レン(アダム・ドライバー)との死闘を経て、ついにルーク・スカイウォーカーのもとにたどり着く。
『フォースの覚醒』のラストシーンで、ルークにライトセーバーを差し出したレイ。『最後のジェダイ』は、彼女がルークを探し出した直後からスタートする。レイとカイロ・レン、“光”と“闇”の間で揺れ動く2人を待ち受ける衝撃の運命、そしてついに姿を現したルーク・スカイウォーカーがこの物語にもたらすものとは?“衝撃”の「スター・ウォーズ」――知られざる秘密が明かされる。
一方で、期待を裏切らない「さすがスター・ウォーズ!」という場面も多く、戦闘シーンではシリーズファンの心を躍らせると同時に、映像技術の進化を実感できる演出がなされている。最新作では、これまで“黄色”だった「STAR WARS」のロゴの文字が“赤”になっていることも大きな話題を集めたが、戦闘シーンでもその色は活きている。「スター・ウォーズ」における“赤”は暗黒面(ダークサイド)の象徴であるが、そこにはどんな意味が隠されているのか?見どころのひとつである。
レイのほか女性キャストとして注目したいのは、新鋭女優ケリー・マリー・トラン演じる反乱軍の整備士ローズ。そして、忘れてはならないのが、昨年末に急逝したキャリー・フィッシャーさん演じるレイア。SF映画のため男性向けというイメージを持っている人も多いかもしれないが、壮大な物語の根底に流れているのは“家族の愛と喪失の物語”というテーマであり、彼女たちがそれを思い出させてくれる。
女性が“愛”を糧に決断したとき、生まれるパワーの凄まじさと温かさ。激しい戦闘の裏では、いつも“愛”が誰かを動かしていると知る。彼女たちの決断の瞬間を、その“愛”が相手を包んでいく様を、女性にはぜひ見逃さず、そして見届けてほしい。
旧3部作の2作目『エピソード5/帝国の逆襲』、新3部作の2作目『エピソード2/クローンの攻撃』がそうであったように、3部作の2作目は物語の流れを大きく変える役割を果たしてきたが、今回も例外ではない。
4歳から熱狂的な「スター・ウォーズ」ファンだったというライアン・ジョンソン監督が、自身の内なる“「スター・ウォーズ」ファン”を信頼し、「心の声に従った」という『最後のジェダイ』。最新作を楽しむ“ヒント”として、最後にルーク・スカイウォーカー役のマークが語った言葉を書いておきたい――「ルークというのはスター・ウォーズの中で最も楽観的で、希望の体現者であったわけだからね」。(modelpress編集部)
<ネタバレ注意>『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』試写会レビュー
前作『フォースの覚醒』では、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から30年後、銀河の独裁をもくろむファースト・オーダーと、それに抵抗するレジスタンスが戦う世界を舞台に、家族を待ち続ける孤独なヒロイン・レイ(デイジー・リドリー)が、ジェダイ騎士唯一の生き残り、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を探す冒険に巻き込まれていく物語が描かれた。フォースの力に目覚めたレイは、父親ハン・ソロ(ハリソン・フォード)を自らの手で殺しフォースの暗黒面へと堕ちたカイロ・レン(アダム・ドライバー)との死闘を経て、ついにルーク・スカイウォーカーのもとにたどり着く。
『フォースの覚醒』のラストシーンで、ルークにライトセーバーを差し出したレイ。『最後のジェダイ』は、彼女がルークを探し出した直後からスタートする。レイとカイロ・レン、“光”と“闇”の間で揺れ動く2人を待ち受ける衝撃の運命、そしてついに姿を現したルーク・スカイウォーカーがこの物語にもたらすものとは?“衝撃”の「スター・ウォーズ」――知られざる秘密が明かされる。
『最後のジェダイ』は間違いなく衝撃作である
まず『最後のジェダイ』は、間違いなく衝撃作だった。想像もしていなかった物語が進み、その中で次の展開を予想してみても、また裏切られていく。物語のネタバレになってしまうため、ここでは詳細を明かすことはできないが、フィン役のジョン・ボイエガが語った「全てが逆の方向に動き始める。前作で皆が思ったことの逆へ…」という言葉の意味を、映画を見終わったとき理解することができた。一方で、期待を裏切らない「さすがスター・ウォーズ!」という場面も多く、戦闘シーンではシリーズファンの心を躍らせると同時に、映像技術の進化を実感できる演出がなされている。最新作では、これまで“黄色”だった「STAR WARS」のロゴの文字が“赤”になっていることも大きな話題を集めたが、戦闘シーンでもその色は活きている。「スター・ウォーズ」における“赤”は暗黒面(ダークサイド)の象徴であるが、そこにはどんな意味が隠されているのか?見どころのひとつである。
レイ・ローズ・レイヤ…女性たちの強く美しい“温かな愛”
また、ヒロイン・レイについては、前作と比べ“強さ”と“美しさ”、さらに孤独からくる“陰”の部分が、より“深くなった”印象を受けた。フォースの力に目覚めたからなのか?もしかしたら、デイジー本人も変化したのかもしれないが、ひとりの女性として存在感がぐっと増していたように感じる。レイのほか女性キャストとして注目したいのは、新鋭女優ケリー・マリー・トラン演じる反乱軍の整備士ローズ。そして、忘れてはならないのが、昨年末に急逝したキャリー・フィッシャーさん演じるレイア。SF映画のため男性向けというイメージを持っている人も多いかもしれないが、壮大な物語の根底に流れているのは“家族の愛と喪失の物語”というテーマであり、彼女たちがそれを思い出させてくれる。
女性が“愛”を糧に決断したとき、生まれるパワーの凄まじさと温かさ。激しい戦闘の裏では、いつも“愛”が誰かを動かしていると知る。彼女たちの決断の瞬間を、その“愛”が相手を包んでいく様を、女性にはぜひ見逃さず、そして見届けてほしい。
「スター・ウォーズ」“衝撃のチャプター”の役割果たす
4歳から熱狂的な「スター・ウォーズ」ファンだったというライアン・ジョンソン監督が、自身の内なる“「スター・ウォーズ」ファン”を信頼し、「心の声に従った」という『最後のジェダイ』。最新作を楽しむ“ヒント”として、最後にルーク・スカイウォーカー役のマークが語った言葉を書いておきたい――「ルークというのはスター・ウォーズの中で最も楽観的で、希望の体現者であったわけだからね」。(modelpress編集部)
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ストーリー
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のその後を描く、誰も観たことのない衝撃の「スター・ウォーズ」。ついにフォースを覚醒させたレイと、ダース・ベイダーを継ごうとするカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの出現は何をもたらすのか?そして、“光”と“闇”の間で揺れ動く二人を待ち受ける“衝撃の運命”とは?
【Not Sponsored 記事】