「ファインディング・ドリー」舞台のひとつ!年間180万人来場の観光スポット「モントレーベイ水族館」<ピクサー・アニメーション・スタジオ取材Vol.8>
2016.08.16 12:00
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第76回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、日本でもディズニー/ピクサー歴代興収No.1を記録した『ファインディング・ニモ』の続編、『ファインディング・ドリー』が7月16日に日本にて公開された。前作の冒険から1年後の世界を描く本作は、忘れんぼうのドリーがただひとつ忘れなかった“家族の思い出”を探すため、ドリーの家族の秘密をめぐって、新旧キャラクターたちが大冒険を繰り広げていくストーリー。モデルプレスは今回、その『ファインディング・ドリー』が制作された米カリフォルニア「ピクサー・アニメーション・スタジオ」で取材を行い、“夢が叶う場所ピクサー”の秘密に迫った。
“一生懸命”なドリーの姿が感動を呼ぶストーリー
主人公はナンヨウハギのドリー。忘れんぼうのドリーが唯一忘れられなかった“家族の思い出”と、その秘密を求めて、海の生物にとっては禁断の場所である人間の世界で大冒険を繰り広げていく。その目的さえ自分で覚えていられないほど、相変わらず忘れんぼうのドリーだが、それでもあきらめないで海を泳ぎ続ける“一生懸命”なドリーの姿は、観る者に感動と勇気を与えてくれる。
最後となるVol.8では、『ファインディング・ドリー』の舞台のモデルのひとつになった、「モントレーベイ水族館」のレポートをお届け。
年間180万人以上が訪れる一大観光スポット
「モントレーベイ水族館」は、人気観光地として世界的にも非常に有名な場所。多様な海洋生物や魚、希少なラッコなどだけでなく、『ファインディング・ドリー』でドリーがさまよう海のモデルになったといわれるケルプフォレストという名の海藻の森の展示も人気。年間180万人以上が訪れる一大観光スポットで、丸一日かけて楽しめるほどの広大なエリアも特徴だ。この水族館があるモントレーは「ピクサー・アニメーション・スタジオ」があるサンフランシコとは250キロほど離れていて、クルマで3時間ほど南へ下った先にある海辺の街。昔は漁業で栄えた港町だったそうで、「モントレーベイ水族館」自体も缶詰工場を改装して1984年にオープンした歴史がある。
ちなみに同館近くには、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でトム・ハンクス演じる主人公が劇中で始めるレストランをモチーフとした「ババ・ガンプ・シュリンプ」も営業していて、地元の人々や観光客でにぎわっていた。
映画にも登場する「タッチプール」を体験!
ここでのおすすめスポットのひとつが、水族館の2階にある「TOUCH POOLS(タッチプール)」。『ファインディング・ドリー』に登場する「タッチプール」は、子どもたちが直接手を入れて海洋生物たちと触れあえる施設で、ピクサーのスタッフたちは何度も現地を訪れてリサーチをしたとか。初めて「タッチプール」を体験したAmyも、「海水を使っているので、とても冷たくて磯の香りがしました。海に隣接している、モントレーベイ水族館ならではの施設ですね。海水が頭の上を流れるエリアも感動しました!」と興奮気味にレポートした。
館内のバックヤードにも…
「モントレーベイ水族館」には、おなじみのカクレクマノミの“ニモ”やナンヨウハギの“ドリー”のほか、今回の『ファインディング・ドリー』で大活躍するタコの“ハンク”も。ハンクは映画の中で周囲の模様や色彩に自分の体を合わせていく擬態能力を発揮してドリーと大冒険を繰り広げるが、実際にタコが擬態する様子も至近距離で楽しめる。同水族館で飼育繁殖部長をしているジョン・ホーシュ氏も、「タコのハンクの多くの習性は、観ていておかしくて楽しかったよ(笑)」と太鼓判を押す。ちなみにホーシュ氏は、映画の準備段階でピクサーのスタッフたちを実際に何度も館内を案内して、質問攻めにあったとか。
また今回、そのハンクがドリーを連れて逃げ回る劇中シーンの参考にしたであろう、同水族館のバックヤードにも特別におじゃました。同水族館の心臓部で、生の海水(=Raw Sea Water)が流れている“RSW”という文字が書かれているパイプなどが何本も設置されているバックヤードには、今回の『ファインディング・ドリー』で観たワンシーンのような風景があちこちに点在していた。
何気ないが、特に“黄色の階段”などは映画そのままで、バックヤードを歩けば歩くほど、ピクサーのスタッフたちの丁寧なリサーチ力を実感した。
映画と同じ発見!
今回「モントレーベイ水族館」を体験したAmyは、「すごく楽しかったです! ニモとドリーもケルプフォレストも、すごくきれいだなって思いました」と世界的に大人気の同水族館を堪能。特にタコの生態には驚いたそうで、「タコが本当に擬態するので、びっくりしました!映画のハンクは頭がいいけれど、水族館の“ハンク”も本当に頭がよさそうで(笑)、映画と同じだなって発見がありました。すべてを忠実に再現しているわけではないけれど、水族館のいろいろな場所でインスパイアを受けてリアルに再現しているので、ピクサー作品の凄さを感じましたね!」と感激していた。(modelpress編集部)
『ファインディング・ドリー』
日本公開日:7月16日
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作:リンジー・コリンズ
製作総指揮:ジョン・ラセター
原案:アンドリュー・スタントン
<あらすじ>
「ファインディング・ニモ」の奇跡の冒険から1年。カクレクマノミのニモの親友で、何でもすぐに忘れてしまう、忘れんぼうのドリーがただひとつ忘れなかったのは家族の思い出。「今度は僕がドリーを助けてあげる」──ニモと父マーリン、そしてカメのクラッシュや個性豊かな新しい仲間たちも加わり、ドリーの家族を探す感動の冒険が始まる。その秘密を解く鍵は、海の生き物にとっての禁断の場所=人間の世界に隠されていた…。
Amy(エイミー)プロフィール
生年月日:1993年1月11日出身地:埼玉県
血液型:O
モデルとして「NYLON JAPAN」などで活躍。
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