(左から)スザンヌ・トッド、ミア・ワシコウスカ、ジェームズ・ボビン(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved./Disney.jp/Alice-Time

「アリス・イン・ワンダーランド」世界初“スタイル”で開催 来日中のアリス役らが感激

2016.06.20 20:35

製作ティム・バートン×主演ジョニー・デップが贈る待望のシリーズ最新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(7月1日日本公開)で、アリス役を務めるミア・ワシコウスカ、監督のジェームズ・ボビン、プロデューサーのスザンヌ・トッドが20日、都内にて開催された記者会見ならぬ“お茶会見”に出席した。

  

「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」とは

今から6年前、想像を超えた映像美で「不思議の国のアリス」のその後を映画化し、日本をはじめ世界的ブームを巻き起こした『アリス・イン・ワンダーランド』。今作では『アリス・イン・ワンダーランド』の“はじまり”を描いた物語を展開。チェシャ猫や“赤”と“白”の女王といった人気キャラクター達の謎に満ちた幼年期の驚くべき“秘密”も初めて語られる。

アリスの茶室で会見を実施

3人のゲストと取材陣を迎える会場は、本編にも登場した“お茶会”のシーンと、日本の“和の心”を融合させた“ジャパニーズティーパーティー”スタイル。世界初となった「ジャパニーズお茶会見」のステージ上は、茶室をイメージしたパステル調の障子や床の間を背景に、光り輝く大小の毬や、白の女王の登場シーンを連想させる藤や桜の和柄描かれた和傘などが置かれ、アリスの茶室が作り上げられていた。

ゲストたちの目の前には、椿柄の急須と湯呑セット、きらきらの金平糖や露に濡れ光る紫陽花を模したゼリー菓子、日本の夏を象徴するうちわを模した焼き菓子や、四季を重んじる日本ならではの美しい生菓子などが用意。季節を感じる粋な演出が垣間見えるアリスのジャパニーズティータイムとなった。

お茶会セット(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved./Disney.jp/Alice-Time

スザンヌ・トッド「日本のお茶会見が一番美しい」

盛大な拍手に迎えられて登壇した3人は、ステージを見るなり思わず驚きの声。目の前に広がる和風のお茶会風景に興味津々のようで、「世界各国でお茶会形式の記者会見をやったけど、日本のお茶会見が一番美しい!」(スザンヌ)、「お茶大国イギリス出身代表として…(笑)。日本のお茶会は色が鮮やかで綺麗。本編のマッドハッターとタイムの出会いのシーンみたいだ」(ボビン監督)と口々に感動していた。

ミア・ワシコウスカ「アリスと重なる部分があった」

アリスを演じたミアは、「映画の冒頭、アリスは過去を変えようと奮闘するけど、タイムと出会う中でその瞬間を生きることの大切さに気付き、過去を受け入れるという選択をするの。また、周りにある大切なものの存在を再認識し、未来に向かって進んでいくという姿が描かれている」と凛々しいアリスの一面を紹介。

ミア自身もアリスと出会ったことで成長出来たようで、「役者として、このスタッフたちと出会って多くのことを学んだ。アリスと重なる部分があったことが演技に役だったと思う」とありのままの自分の姿を投影して演じたことを明かした。

(左から)スザンヌ・トッド、ミア・ワシコウスカ、ジェームズ・ボビン(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved./Disney.jp/Alice-Time

ジェームズ・ボビン監督「原作ファンの人にも喜んでもらえると思う」

一方、「1作目でティム・バートンが作った世界観を基礎になっている。その上で、原作にあったジョン・テニエルの挿絵のようなビクトリア朝の雰囲気を取り入れたんだ。だから、1作目とは年代も地理も設定が変わっているんだ」と原作へのリスペクトを語ったボビン監督。

「ルイス・キャロルの原作に頼るだけでなく、映画によりストーリーをつけることに力を入れた。例えば今作から登場するタイムというキャラクターは、原作の一節からヒントを得て、想像を膨らませたりした。原作通り、チェスのシーンもあったりするから原作ファンの人にも喜んでもらえると思う」と今作への自信をうかがわせた。

ティム・バートンとの制作秘話を明かす

また映画について、プロデューサーのスザンヌは「前作同様、ワンダーランドはアリスの潜在意識の中、要するにアリスの心自身なの。時間の番人・タイムという新しいキャラクターは、時間の大切さというものを教えてくれる存在。この映画を見た人は、愛する人たちと過ごすことがいかに大切かということに気付くと思う」と作品に込めたメッセージを紹介。

さらに、ティムとは映画に関わるあらゆることを話したようで、「特に彼は絵をかくのが得意だから、話の中で絵で表現したりすることもあったの。今作にとって、時間は…友達というより、私たちを常に追いかける存在だった(笑)」と今作の誕生秘話を語るとともに、一丸となって製作した今作が日本で広く愛されることを願った。(modelpress編集部)
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