ディズニー・アニメーション史上1位「ズートピア」<テーマ・あらすじ・キャラクター紹介>
2016.04.08 13:39
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『アナと雪の女王』『ベイマックス』のディズニーが贈る、ユニークな動物たちの“楽園”を舞台にしたファンタジー・アドベンチャー『ズートピア』が4月23日に日本にて公開される。同作は、ディズニーのイマジネーションによって新たに誕生した、動物たちが人間のようにハイテクな文明社会で暮らす世界“ズートピア”で繰り広げられる物語。モデルプレスでは公開に先駆け、『ズートピア』の制作が行われた米カリフォルニア「ディズニー・アニメーション・スタジオ」の仮設施設で取材を実施。今回は、そんな同作の情報をまとめる。
大人にこそ響く奇跡のストーリー
もふもふボディの愛らしいビジュアルで早くも注目を集めるディズニー新ヒロインは、ウサギのジュディ・ホップス。「人参をつくることがウサギの“人生”」とされる中、立派な警察官になることを夢見て田舎町を飛び出し、大都会『ズートピア』で奮闘する彼女がこの物語の主人公。夢を信じるジュディが起こす奇跡は、大人にこそ響く感動のストーリー。
製作総指揮はディズニー作品のヒットメーカーであるジョン・ラセター氏。監督は『塔の上のラプンツェル』を手掛けたバイロン・ハワード氏と『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーア氏と、ディズニー・アニメーション第3黄金期の勢いを加速させた実力派の製作陣が集結している。
ヒロイン・ジュディの声は上戸彩!日本語版主題歌はDream Ami
また、日本語版の声優として、ヒロイン・ジュディを女優の上戸彩が、ジュディの同僚クロウハウザー役をお笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄が担当。そして、主題歌「トライ・エヴリシング」を歌うのは、Dream Ami。日本で社会現象にまでなった『アナと雪の女王』の「Let It Go」に続く楽曲として話題の主題歌を、豊かな表現力で魅力的に歌い上げる。
【米アニメーション・スタジオ取材】
約6500万点のアニメーション・アート
米アニメーション・スタジオ取材Vol.1として、『ズートピア』の原点が詰まったアニメーション・リサーチ・ライブラリー(ARL)から、歴史あるアートの一部を紹介。ARLは、1920年代から現在までに作った短編と長編のすべてのアニメーション・アートの収納場所。アニメーション・アートを可能な限り最高の状態で保存しながら、ウォルト・ディズニー・カンパニーの中のすべての人がアクセスできる仕組みを維持している。
『アナと雪の女王』エルサの貴重なアートも
コレクションは、ストーリー・スケッチ、コンセプト・アート、アニメーション・ドローイング、バックグランド・ペインティング(背景画)など約6500万点のプロダクション・アートとプロダクション・マテリアル。ディズニー・アニメーションスタッフの多くが、ここからインスピレーションを受けている。初期段階の資料の中には、全く別のキャラクターかと思うほど、イメージの違うものも。例えば『アナと雪の女王』のエルサもそうで、キャラクターが完成していくまでの過程には、様々な技術が集約されていることが見て取れる。
徹底管理で保管
今回の取材では、1937年から1977年の間に制作された長編映画が収められた保管庫を訪問。少々肌寒いその場所は、華氏62度、湿度50%で統一。気温の変化がアニメーション・アートに与えるダメージは、非常に大きく、温度管理は重要な業務のひとつだ。
デジタル化進む
そして現在、ARLではより簡単に、そして最高の状態でアニメーション・アートを確認できるよう、デジタル化を進めている。イメージ・キャプチャー・チームが存在し、最新の技術を持ったスタッフがよりよい素材を提供できるよう、日々励んでいる。使用するのは、インスタント・キャプチャー・カメラと4×5のフィルム・カメラ。この2つを駆使しデジタル化していく。また、デジタル化に伴って、アニメーションのドローイングも制作。アニメーション・アートをサウンドファイルと組み合わせ「世界のほとんどの人が見たことのない方法」で保存されている。
インタビューを実施
また、スタジオ取材ではバイロン・ハワード監督&リッチ・ムーア監督をはじめとするスタッフにインタビューを実施。それぞれ「夢を叶える秘訣」をキーワードに、本作にかける想いなどをたっぷりと語ってもらった。米ディズニーで活躍する日本人スタッフ
さらに、今回『ズートピア』に携わった日本人スタッフの中から、マット鈴木氏、土井香織氏、成田裕明氏、斉藤千佳氏の4人にも、話を聞き「夢を叶える秘訣」を探った。【隠れディズニー】
隠れディズニーも数々存在
ディズニー・アニメーション作品の楽しみの一つでもある隠れネタも数々存在。お馴染みの“隠れミッキー”はもちろんのこと、名作映画や海外ドラマのパロディ、過去のディズニー・アニメーションに関する隠れネタも登場。今回は、“初心者向け”の隠れネタを紹介する。劇中では、泥棒のイタチが海賊版DVDを露店で販売しているが、陳列された商品には「ブーマックス」や「塔の上のヒヒンツェル」、「ラッコと海の女王」と人間界でも人気のアニメーション作品に似たタイトル。「ベイマックス」や「アナと雪の女王」、さらに今後公開予定の作品や、もしズートピアで発売されていたら、というディズニークリエーターたちの遊び心溢れる演出が施されている。
【キツネの詐欺師・ニックが話題に】
妄想膨らむイケメンぶりで人気
ヒロイン・ジュディの諦めずに夢を追い続ける姿への共感や、様々な種類の動物たちが表現する社会問題の提議に加え、「ズートピアの謎を追う!」というハラハラドキドキのサスペンス要素を含んだ作品。観客がそれぞれ違った楽しみ方をする中、女性客の間では、キツネの詐欺師・ニックが「かっこいい」「イケメン!」と話題となっている。ニックは現実を知る皮肉屋だが、陽気な魅力があってどこか憎めない。過去のある出来事によって傷ついており、その繊細な心は誰にも見せない…というキャラクター。ひょんなことからジュディと共にズートピアの謎を追うことになるが、正反対の2人は反発し合い、まさに凸凹コンビ。そんな2人も困難を乗り越え、互いに信頼し合い、心を通わせていく。
ニックのイケメンぶりに熱狂はもちろんのこと、徐々に距離感が縮んでいくジュディとニックの友達以上恋人未満の関係に萌える人が続出。ニックがジュディに「俺のこと好きだろう?」と観客を惑わす思わせぶりなシーンもあって、鑑賞後にこの2人の今後を妄想する人も多く、早くも続編希望の声が上がっている。
(modelpress編集部)
ディズニー最新作『ズートピア』
製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:クラーク・スペンサー
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』/リッチ・ムーア『シュガー・ラッシュ』
<あらすじ>
動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?
<キャラクター説明>
ジュディ・ホップス
ウサギ初の新米警官。憧れのズートピアで「立派な警察官になる」夢に向かって奮闘中。もふもふのボディと豊かな感情表現ができる大きな耳が特長。正義感が強く、行動的で頑張り屋。ひょんなことからキツネの詐欺師のニックと共に、楽園ズートピアの秘密に挑んでいくことに。ニック・ワイルド
“キツネらしい”人生を生きる“夢を忘れた”詐欺師のキツネ。ズートピアを知りつくし、幅広い情報網を持つ。現実を知る皮肉屋だが、陽気な魅力があってどこか憎めない。ひょうひょうとした態度の裏には優しさが隠れている。過去のある出来事によって傷ついているが、その繊細な心は誰にも見せない。自分にはないものを持つジュディと運命を共にするうちに、何かが変わっていく。クロウハウザー
ズートピア警察署の受付担当のチーター。ドーナツが大好物でチーターとは思えないほど太っている。ジュディにも気さくに話しかけてくる気のいい、のんびり屋。ボゴ/ズートピア警察署長
厳しく、頑固で、眼光鋭いタフなスイギュウ。警察の仕事に誇りを持ち、事件の捜査は、カバやゾウなどのタフな動物にしかこなせない任務だと信じている。ウサギである上に新米警官のジュディには最初から期待しておらず、捜査に参加したがる彼女を持て余す。レオドア・ライオンハート市長
「楽園であること」の維持を第一に考えるズートピア市長。堂々たるライオン。「誰でも何にでもなれる」というズートピアのスローガンを作ったのも彼。ベルウェザー副市長
ズートピア副市長を務めるヒツジ。ジュディを小さな動物の誇りと考え、何かと気づかう。ライオンハート市長にいつも忙しく使われている。フラッシュ
免許センター職員のナマケモノ。パソコン入力から話し方、笑い方まで、驚異的な超スロー・ペースを崩さない。
【Not Sponsored 記事】