「スター・ウォーズ」に隠された秘密って?日本との関係とは
2015.12.18 17:15
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12月18日、「スター・ウォーズ」シリーズの最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が18時30分に世界同時公開される。同シリーズは1977年~2008年の間に6つの作品が登場して世界的人気を集めたが、作品は日本と深い関係があり、最新作にも多く取り入れられている。
ジョージ・ルーカスは大の日本好き
「スター・ウォーズ」の創造主ジョージ・ルーカス氏は、作品に数え切れないほどの日本的要素を盛り込んでいる。映画を学んでいたUSC(南カリフォルニア大学)で日本映画、とりわけ黒澤明氏の諸作品に触れ、多大な影響を受けていたからだ。数ある黒澤作品のなかでも、もっともルーカスに影響を与えたのは『隠し砦の三悪人』(’58)。コミックリリーフである凸凹コンビ・太平と又七は、シリーズの道先案内人的存在であるドロイド・コンビ、C-3POとR2-D2の誕生に大きな影響を与え、同作品のお転婆で男勝りなお姫さま雪姫からインスパイアされてレイア姫を創り出すなど「スター・ウォーズ」の誕生には、日本文化が多大な影響を与えている。
様々な日本文化を作品に表現
また、キャラクターだけでなく、衣装やキーワードにも日本文化がモチーフになっている。例えば、ダース・ベイダー卿のマスクのデザインは日本の武将の兜を参考にしている。他にも、ジェダイの衣装は柔道着を、ライトセーバーは刀を連想させる。さらに“ジェダイ”というワードも、日本の“時代劇”という響きから生まれたものだと言われている。日本とのコラボが実現
今回の最新作公開に先立ち、日本では様々なプロモーションが行われた。今年6月は青森県田舎館村にて、世界初となる、スター・ウォーズのキャラクターをあしらった田んぼアートを製作。横154m×縦69m(約1.0ha)の巨大なキャンバスにR2-D2とC3PO、そして新キャラクターのドロイドBB-8が大きくデザインされた。また8月には、国の重要無形民俗文化財でもある「青森ねぶた祭」に参戦し4台のねぶたを初お披露目。「スター・ウォーズ」のメインテーマが流れる中、4台のねぶたが前後左右に移動し回転。一斉に動き出すねぶたの大迫力に会場も終始釘づけとなり、約3万人を熱狂させた。
さらに、11月30日には世界遺産、京都・清水寺にて、風神雷神図屏風(ニッポン画家 山本太郎 作)と、「覚醒」の書(清水寺 森清範貫主 揮毫)を制作。見事に「スター・ウォーズ」の世界観を表現した美しい『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風にはヒロイン・レイが風神となり、赤い十字のライトセーバーを持った悪役カイロ・レンが雷神として描かれ、集大成を披露した。
この他にも、2月には札幌雪まつりで「雪のスター・ウォーズ」大雪像を、10月には鳥取砂丘で「砂のスター・ウォーズ」を作成。また、東京スカイツリーがライトセーバーになる公開記念ライティングや、特別塗装機「R2-D2 ANA JET」と、各地でコラボレーションイベントが行われた。
新ヒロインも日本好き
今回のヒロイン、レイ役を演じたデイジー・リドリーは「日本がすっごく大好きなの!」と語るほどの親日家。過去2回来日し、原宿でショッピングを楽しんでいる。4月の来日では「原宿、漫画、京都、日本食…とにかく日本は最高の場所」と声を大にし、「若い女の子たちのファッションがとってもファンキーでイケてると思ったの。日本の方は本当に良くしてくれて、フレンドリー!」と目を輝かせていた。そして、日本好きと公言しているJ.J.エイブラムス監督は会見にて、日本初めて来た時に高田馬場のホステルに泊まった思い出を込めて、劇中に「タコダナ」という名前の惑星が登場することを告白した。
これまで女性キャラクターがあまり登場してこなかった「スター・ウォーズ」シリーズだが、今作では方針を変え、デイジー演じるレイがヒロインとして登場。「ジェダイの帰還」から約30年後を舞台に“全く新しい愛と戦いの物語”が描かれる。
これまでの作品はもちろん最新作も「スター・ウォーズ」は日本文化に多大な影響を受けており、日本文化もまた「スター・ウォーズ」の影響を受けていることから、絆が固く結ばれているようだ。(modelpress編集部)
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