ディズニー「アラジン」の名曲「ホール・ニュー・ワールド」は全く違う歌詞だった 作曲家アラン・メンケンが語る制作秘話<インタビュー>
2015.10.21 10:00
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映画「アラジン」はもちろん「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「魔法にかけられて」、そして「塔の上のラプンツェル」などの大ヒット作品で数多くの名曲を生み出し、現在の存命者で最多の8度のアカデミー賞受賞者である、作曲家のアラン・メンケン氏がインタビューに応じた。
「アラジン」は1993年に全米で初公開されたアラジンとプリンセス・ジャスミンとのロマンス、願いを叶える魔法のランプや空飛ぶ魔法のじゅうたん、悪役ジャファーとの激しい戦いの物語。さらには、ランプの魔人ジーニーのマシンガン・トークや変幻自在に姿を変える華麗なパフォーマンス、アラン氏が作曲を手がけたロマンティックな主題歌「ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする名曲の数々など、あらゆる要素が詰まったエンターテイメント作品だ。
名曲となった「ホール・ニュー・ワールド」はどのようにして生まれたについては、「『リトル・マーメイド』でタッグを組んだ作詞家のハワード・アシュマンが、この映画の完成前に亡くなって、新たにタッグを組むことになった作詞家は、『ジーザス・クライスト・スーパースター』や『エビータ』といったミュージカルで名を知られていたティム・ライスでした。彼は素晴らしい作詞家なので共作できたのはラッキーでした」と新しい作詞家との共作を振り返り、「2時間ほどで『ひと足お先に』、ジャファーの曲、『ホール・ニュー・ワールド』を書いたんです。私がつけた歌詞は『The world at my feet』で、ティムがつけたのは『A Whole New World』でした」と「A Whole New World」のほかにも歌詞の候補があったことを明かした。
その後、ロンドンにいるティムの元に向かったというアラン。「あっという間にティムが素晴らしい歌詞をつけてくれて、出来上がったわけです」と当時の様子を嬉しそうに回想した。
最後には、「作曲家としては、どんな形であれ、私が作った作品を人々が楽しんでくれることが喜びです。『アラジン』をぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです」とファンへメッセージを送った。
なお、10月21日に「アラジン ダイヤモンド・コレクションMovieNEX」が発売。同作は、名優ロビン・ウィリアムズがボイスキャストとしてジーニーを熱演したことでも有名。アカデミー賞に輝いた「ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする美しいミュージカルナンバーにのせて綴るファンタジーの世界は、今もなお幅広い層を魅了している。(modelpress編集部)
アラン氏:「リトル・マーメイド」でタッグを組んだ作詞家のハワード・アシュマンが、この映画の完成前に亡くなって、新たにタッグを組むことになった作詞家は、「ジーザス・クライスト・スーパースター」や「エビータ」といったミュージカルで名を知られていたティム・ライスでした。彼は素晴らしい作詞家なので共作できたのはラッキーでした。
最初は、まずロンドンへ行って、ティムと曲作りにかかろうと思っていたのですが、行く直前にやはり手ぶらで行くわけには行かないと思い、先にアイデアを考えさせてほしいと言いました。そして、朝の4時半に目が覚めて、今すぐに曲を書かなければ、と思い、スタジオに行きました。
それから2時間ほどで、「ひと足お先に」、ジャファーの曲、「ホール・ニュー・ワールド」を書いたんです。私がつけた歌詞は、「The world at my feet」で、ティムがつけたのは「A Whole New World」でしたが。そして曲を仕上げて、ロンドンに飛び、あっという間にティムが素晴らしい歌詞をつけてくれて、出来上がったわけです。
Q.「アラジン」のお気に入りのキャラクターとシーンを教えて下さい。
アラン氏:お気に入りのキャラクターは、ジーニーですね。作品名は「アラジン」でも、この作品の中心人物とも言えるキャラクターで、「ジーニー(精霊)」の名前通り、不思議な魅力があります。
お気に入りのシーンは、魔法の洞窟のシーンです。光を操った派手な照明で、ジーニーの魔法でどれだけの奇跡が起こるのかを表現した演出が素晴らしかったです。
Q.あなたにとって、ディズニー映画とはどのような存在ですか?
アラン氏:ディズニー映画といっても、幅広いジャンルがありますが、特にアニメーションに関して言えば、「白雪姫」(1937年作ディズニー初の長編アニメーション映画)から最近の映画までずっと、癒しを与え続けてくれたと思います。
つらい時代でも、安心と癒しを与えてくれ、正義や良心が何かを教えてくれました。ディズニーの仕事を始める前、娘と「シンデレラ」「ピーターパン」「白雪姫」「眠れる森の美女」などを見ましたが、娘と一緒に映画の世界に引き込まれ、全てのことを共有できる感覚が味わえました。こんな経験は、めったにできるものではありません。
Q.映画の楽しみ方が増えていっていることについて、どう思いますか?
アラン氏:すごくいいことだと思います。曲を聞くにも様々な方法があっていいですね。高画質高音質で楽しめるのもいいですが、作曲家としては、どんな形であれ、私が作った作品を人々が楽しんでくれることが喜びです。
Q.最後にファンたちにメッセージをお願いします。
アラン氏:「アラジン」をぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです。
作曲家のアラン・メンケン氏のインタビュー
「アラジン」の中で、ジーニーがお気に入りというアラン氏。「『ジーニー(精霊)』の名前通り、不思議な魅力がある」と言い、「光を操った派手な照明で、ジーニーの魔法でどれだけの奇跡が起こるのかを表現した演出が素晴らしかったです」とコメント。名曲となった「ホール・ニュー・ワールド」はどのようにして生まれたについては、「『リトル・マーメイド』でタッグを組んだ作詞家のハワード・アシュマンが、この映画の完成前に亡くなって、新たにタッグを組むことになった作詞家は、『ジーザス・クライスト・スーパースター』や『エビータ』といったミュージカルで名を知られていたティム・ライスでした。彼は素晴らしい作詞家なので共作できたのはラッキーでした」と新しい作詞家との共作を振り返り、「2時間ほどで『ひと足お先に』、ジャファーの曲、『ホール・ニュー・ワールド』を書いたんです。私がつけた歌詞は『The world at my feet』で、ティムがつけたのは『A Whole New World』でした」と「A Whole New World」のほかにも歌詞の候補があったことを明かした。
その後、ロンドンにいるティムの元に向かったというアラン。「あっという間にティムが素晴らしい歌詞をつけてくれて、出来上がったわけです」と当時の様子を嬉しそうに回想した。
ディズニー映画の存在とは?
ディズニー映画は「つらい時代でも、安心と癒しを与えてくれ、正義や良心が何かを教えてくれました」と言い、さらに、「ディズニーの仕事を始める前、娘と『シンデレラ』『ピーターパン』『白雪姫』『眠れる森の美女』などを見ましたが、娘と一緒に映画の世界に引き込まれ、全てのことを共有できる感覚が味わえました。こんな経験は、めったにできるものではありません」ときっぱり。最後には、「作曲家としては、どんな形であれ、私が作った作品を人々が楽しんでくれることが喜びです。『アラジン』をぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです」とファンへメッセージを送った。
なお、10月21日に「アラジン ダイヤモンド・コレクションMovieNEX」が発売。同作は、名優ロビン・ウィリアムズがボイスキャストとしてジーニーを熱演したことでも有名。アカデミー賞に輝いた「ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする美しいミュージカルナンバーにのせて綴るファンタジーの世界は、今もなお幅広い層を魅了している。(modelpress編集部)
アラン・メンケン氏のインタビュー全文
Q.「ホール・ニュー・ワールド」はどのようにして生まれたのですか?アラン氏:「リトル・マーメイド」でタッグを組んだ作詞家のハワード・アシュマンが、この映画の完成前に亡くなって、新たにタッグを組むことになった作詞家は、「ジーザス・クライスト・スーパースター」や「エビータ」といったミュージカルで名を知られていたティム・ライスでした。彼は素晴らしい作詞家なので共作できたのはラッキーでした。
最初は、まずロンドンへ行って、ティムと曲作りにかかろうと思っていたのですが、行く直前にやはり手ぶらで行くわけには行かないと思い、先にアイデアを考えさせてほしいと言いました。そして、朝の4時半に目が覚めて、今すぐに曲を書かなければ、と思い、スタジオに行きました。
それから2時間ほどで、「ひと足お先に」、ジャファーの曲、「ホール・ニュー・ワールド」を書いたんです。私がつけた歌詞は、「The world at my feet」で、ティムがつけたのは「A Whole New World」でしたが。そして曲を仕上げて、ロンドンに飛び、あっという間にティムが素晴らしい歌詞をつけてくれて、出来上がったわけです。
Q.「アラジン」のお気に入りのキャラクターとシーンを教えて下さい。
アラン氏:お気に入りのキャラクターは、ジーニーですね。作品名は「アラジン」でも、この作品の中心人物とも言えるキャラクターで、「ジーニー(精霊)」の名前通り、不思議な魅力があります。
お気に入りのシーンは、魔法の洞窟のシーンです。光を操った派手な照明で、ジーニーの魔法でどれだけの奇跡が起こるのかを表現した演出が素晴らしかったです。
Q.あなたにとって、ディズニー映画とはどのような存在ですか?
アラン氏:ディズニー映画といっても、幅広いジャンルがありますが、特にアニメーションに関して言えば、「白雪姫」(1937年作ディズニー初の長編アニメーション映画)から最近の映画までずっと、癒しを与え続けてくれたと思います。
つらい時代でも、安心と癒しを与えてくれ、正義や良心が何かを教えてくれました。ディズニーの仕事を始める前、娘と「シンデレラ」「ピーターパン」「白雪姫」「眠れる森の美女」などを見ましたが、娘と一緒に映画の世界に引き込まれ、全てのことを共有できる感覚が味わえました。こんな経験は、めったにできるものではありません。
Q.映画の楽しみ方が増えていっていることについて、どう思いますか?
アラン氏:すごくいいことだと思います。曲を聞くにも様々な方法があっていいですね。高画質高音質で楽しめるのもいいですが、作曲家としては、どんな形であれ、私が作った作品を人々が楽しんでくれることが喜びです。
Q.最後にファンたちにメッセージをお願いします。
アラン氏:「アラジン」をぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです。
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