「アナ雪」短編誕生秘話「エルサのユーモラスな面も見せたい」、プロデューサーがウォルトの存在も語る＜インタビュー＞

同作は、映画「アナと雪の女王」のその後を描いた作品。エルサとクリストフがアナの誕生日のためにこれまでで最高のお祝いをしようと計画するが、エルサの魔法の力がパーティーを危険にさらす…というストーリーで、全編に渡りミュージカル仕立てとなっている。

プロデューサーのエイミー・スクリブナー氏のインタビュー

同作のプロデューサーであるエイミー・スクリブナー氏は、「『アナと雪の女王』では、映画の最後でアナとエルサが絆を取り戻します。続編ではそこに焦点を当てた物語を作り、さらにエルサのユーモラスな面も見せたいと思いました。そして『エルサが、アナの誕生日を特別な日にすると宣言するのだが…』という物語を思いつきました」と同作の誕生秘話を語った。続けて「エルサがクシャミをするたびに小さな雪だるまの赤ちゃん（スノーギース）が生まれるというアイデアは、物語を考えていく段階に生まれたもので、これが浮かんだ瞬間、みんなゾクゾクしました！そしてアニメーター陣が、愛らしく、生き生きとしたスノーギースを作り上げてくれました」とスノーギースのアイディアに、関わったスタッフも興奮したことを明かした。

また、「風邪をひいたエルサがクシャミをするたびにスノーギースが生まれていくシーンは見る人を驚かせ、喜ばせると思います。スノーギースは全編で活躍します。それから、音楽と歌も実に楽しいです！エルサのユーモラスな面が見られるのも嬉しいです。最後のボタンのシーンも大好きですが、ネタバレになるのでこれ以上は言えません！」とオススメのシーンについて熱く語った。

さらに、ウォルトについて尋ねると「私はウォルト・ディズニーと共に育ちました。日曜日の夜に必ず見ていたTV番組『The Wonderful World of Disney』のことを今でも覚えています。ディズニーは、エンターテイメントとユーモアを見事に取り入れた素晴らしいストーリー・テラーであるだけでなく、誠実さがあります。このDNAは今もディズニー・スタジオに引き継がれています。パークにも、ディズニーが出版する書籍、ディズニー映画の全てに共通する『本物であること』と『誠実であること』は、今も私たちが必要としているものです。私が20年間、ディズニー・スタジオで働いているのはこのためです」とウォルトの精神が今もなお引き継がれていることをコメントした。

最後に「ショートフィルムの多様性と創造性を楽しんでください！ディズニー・アニメーションの素晴らしい歴史と未来が見えてくるはずです。皆さんに観てもらえることになり、とても嬉しいです」と締めくくった。

なお、8月26日にディズニー・アニメーション・スタジオ初の短編映画傑作集として、最新作「アナと雪の女王／エルサのサプライズ」や、アカデミー賞受賞作品、初収録作品を含む12作の短編を収録した「ディズニー・ショートフィルム・コレクション」がブルーレイとDVDで発売。（modelpress編集部）