実写版「シンデレラ」リリー・ジェームズ、“夢を叶える秘訣”を語る モデルプレスインタビュー
2015.04.25 10:00
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ディズニーが贈る実写版映画「シンデレラ」が、4月25日に日本で公開となる。同作は古くから愛され色褪せることのないラブストーリー「シンデレラ」を絢爛豪華な衣裳と美術、そして一流のフィルムメイカー、豪華キャストとコラボレーションし実写映画化。モデルプレスでは、公開に先駆け3月に米ロサンゼルスで行われたプレミアムイベントで現地取材を敢行し、キャスト、監督、スタッフへのインタビューを行った。
豪華絢爛な世界観を映画化
3月13日には全米で公開となり、初登場1位と好スタートを獲得した同作。シンデレラ(エラ)役にリリー・ジェームズ(26)、継母役にケイト・ブランシェット(45)、王子役にリチャード・マッデン(28)、フェアリー・ゴッドマザー役にヘレナ・ボナム=カーター(48)…と豪華キャストが名を連ね、監督は「マイティ・ソー」などを手がけたケネス・ブラナー(54)が務める。今回は、シンデレラ役を務めるリリーのインタビューをお届け。1989年イギリスに生まれたリリーは、数多くの名優を輩出したロンドンの名門ギルドホール音楽演劇学校で演技を学び、2010年にテレビドラマ「Just William」で女優デビューを果たした。以来、さまざまなテレビ・舞台・映画作品でキャリアを積み、今回、オーディションでシンデレラ役に抜擢。その経歴からリアル“シンデレラガール”として注目を集めている。
シンデレラ役リリー・ジェームズにモデルプレスが直撃<SPECIAL INTERVIEW>
Q.シンデレラ役に決定したときの心境を教えてください。リリー:私はほかの作品の撮影中だったんだけど、ケン(=ケネス・ブラナー監督)自身が私に電話してきたの。彼が私に電話をしてきてくれたというだけでとてもショックを受けたんだけど、それから彼は「きみに僕のシンデレラになってほしいんだ」と言ったの。私の心臓は破裂しそうで、思わず叫んだわ(笑)。
Q.誰もが知るシンデレラ役ということに対してプレッシャーは感じましたか?
リリー:決まったって聞いたあと、すごくすごく怖くなったの。突然、期待にこたえられなかったらどうしようっていう恐怖やプレッシャーに襲われたのよ。だから、数か月くらい準備期間があって、そこで乗馬を習い、ヨガを始めて、役のための準備を始めたの。「用意はできた」って撮影が始まったときに感じられるようにね。それに、私は彼女をただの女の子として考えるようにしていた。彼女がプリンセスになったのは映画の最後の2分間だけだし、そこまでは普通の女の子だって。そう思うことで、より演じやすくなったのよ。
Q.シンデレラに共感する部分や似ている部分は?
リリー:あると願いたいわ(笑)。私の兄弟は映画を見て「おまえはあんなにナイスじゃないよ」と言っていたけどね(笑)。でも私は今、とても素晴らしいときを過ごしている。映画の宣伝のために、愛するキャストのみんなといろんなところを旅行しているの。それに私は本当にこの映画を誇りに思っているの。だから、それに関われてとても感謝しているし、幸せよ。そして、ケイト・ブランシェットと共演できて、ケンに演出されて…。これ以上ハッピーで、誇りに思えることはないと感じたわ。
Q.ドレスを着た瞬間はいかがでしたか?
リリー:変身したように感じられたわ!私はドレスを着て変身するシーンが怖かったの。普段のエラは、特別な善良さを持っているだけで、彼女は普通の女の子だから大丈夫。でも、あの青いドレスを着たシンデレラは、人々が明確なイメージを持っているし、一体どうすればその期待に応えることができるのかしらと思ったの。でも、ドレスを着たら「このドレスを着られて本当によかった!」って感じたわ。薄いシルクが何層にも重なっていて、少しずつ違う色合いのブルーやパープルが、まるで水彩画みたいでマジカルだった。私が動く度に、何千個ものスワロフスキーのクリスタルが輝いて、ただただ本当に美しかったわ。
Q.映画の見どころのひとつ、舞踏会のシーンについて教えてください。
リリー:あのシーンは、すごく大変な撮影だったわ。コルセットをすごく引っ込めて、ウェストを強調するの。それに、本当に重かったからリチャードは可哀想だったわ。私の体重は普段の3倍になっていたの。それを着て踊るのはとてもとてもハードで、運動しているみたいだった。それにね、間抜けなことに、私たちはそのドレスのことを考えずにダンスを学んだの(笑)。振付師のロバート・アッシュフォードから、毎週末、ロンドンのパイン・スタジオでダンスを学んだんだけど、私たちは自惚れてきて「これならやれるわ」って感じだった。でも何ヶ月もリハーサルをして、突然ドレスを着たら踊れなくて…。それで少し、ダンスを変えることにしたのよ。最終的には、私たちはそれをマスターしたけど、まるで軍事行動みたいだったわ。
Q.ガラスの靴を履いた感想は?
リリー:ガラスの靴は、私の足に合わなかったのよ(笑)。というより実は…あの靴は誰の足にも合わないの(笑)。だから、王子様は今もシンデレラを探し続けてるのよ!
Q.この映画は多くの人々に勇気を与える力を持っていると思います。リリー自身は、この映画を観てどのように感じましたか?
リリー:勇気を持つこと、自分自身に優しくなることの大切さを学んだわ。公開されれば、批評の声が聞こえてくるかもしれないけど、こういう役を演じるときには、たくさんの恐れや疑いが当然あるからよ。そういうときにこそ、映画を通して学んだように、自分自身にも優しくあげるのよ。
Q.古くから愛される名作が実写として蘇りますが、公開を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
リリー:私は、この作品のシンプルな点やクラシックな点が大好き。実に多くのヒロインがいるけど、彼らがやったおとぎ話のアダプテーションでは、ヒロインたちは強くなっているわ。彼らは戦うのがうまくなっている。剣や弓を使うことを身につけることによってね。でも、この映画でのシンデレラは、純粋に内面からパワーを発しているの。それがなぜとてもパワフルかというと、世界中の誰もが同じ可能性を秘めているからなの。映画には、誰もが共感できるメッセージが込められているし、それはとても美しいことだと思うわ。
― ありがとうございました。
「夢を叶える秘訣」を語る
誰もが知る名作とあって、シンデレラ役を演じるプレッシャーは相当なものだったはず。そのプレッシャーを力に変え、世界に羽ばたいていくリリーは、まさに現代版シンデレラそのものだ。そんな彼女に「夢を叶える秘訣」を聞いてみると、「シンデレラのように、勇気と優しさを持つことね。キャリアにおいては特にそういったことを持たないといけない。そして自分らしさを維持して、うまくいかないときも前に進む勇気を持つの。だから、忍耐力や根気も大切。エラが持っているそういった資質よ。私が言えるのはそれだけ。なぜなら、やり続けていたら、いつかなにかが起き始めるのよ」と、教えてくれた。
澄んだ瞳と気品あふれる顔立ち、そして無邪気な笑顔…リリーの持つ魅力は、今作でディズニーが描き出す、優しさ、強さ、純粋さ、前向きさを持ったシンデレラとリンクしている。誰もが夢見る奇跡の物語は、あなたの心にもきっと響くはずだ。(modelpress編集部)
実写版「シンデレラ」(2015年4月25日公開)
<ストーリー>母を病気で、父を事故で失ったエラは、父の後妻である継母とその連れ子のドリゼラとアナスタシアに「灰まみれのエラ」を意味する「シンデレラ」と呼ばれ、召使いのように扱われていた。ある日、耐えきれずに家を飛び出したエラは、森の中で城で働いているという青年キットと出会い、心を通わせる。王子である身分を隠していたキットは、城に帰ると父である国王から政略結婚を勧められるが、森で出会ったエラが忘れられず、彼女を探し出すため国中の未婚女性を招いた舞踏会を計画する。
<スタッフ>
監督:ケネス・ブラナー
製作:サイモン・キンバーグ、アリソン・シェアマー、デビッド・バロン
製作総指揮:ティム・ルイス
<キャスト>
リリー・ジェームズ/エラ・シンデレラ
ケイト・ブランシェット/まま母(トレメイン夫人)
ヘレナ・ボナム・カーター/フェアリー・ゴッドマザー
リチャード・マッデン/王子キット
【Not Sponsored 記事】