ディズニー・スタジオ全社員から勝ち取った新作 感動の映像解禁
2014.11.28 17:00
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ディズニー最新映画「ベイマックス」と同時上映される短編アニメーションの映像が、28日解禁となった。
ディズニー・スタジオ全社員から勝ち取った作品
同時上映される短編アニメーションは、「愛犬とごちそう」。メガホンをとったのは同作で初めて監督を務めるパトリック・オズボーン氏。今回短編製作にあたってディズニー・スタジオでは、働く全社員へ「短編アニメーションのアイデアを求む!」という告知が出された。多くの社員が名乗りを上げた中、彼は同作の企画を提出し、最終候補まで残りジョン・ラセター氏へのプレゼンを行い見事採用。自身のストーリーテリングの能力とアイディアを実力でスタジオに認めさせ、監督に大抜擢。彼は「ビッグチャンスに興奮しましたが、同時にディズニーの名作短編アニメーションとその輝ける歴史に、ものすごいプレッシャーを感じましたよ」と語っている。映画「ボルト」「塔の上のラプンツェル」「シュガー・ラッシュ」など長編アニメーションや、短編「紙ひこうき」にアニメーターとして関わった後、「ベイマックス」でもアニメーション・チーフを務めたアニメーターだ。
短編映画「愛犬とごちそう」
同作は一人の男性が飼う愛犬であり親友でもあるウィンストンの視点から描いた感動作。愛犬と主人が共に分かち合う料理の一口一口を通して明かされる愛をテーマとした物語。主人と一緒に食べるジャンク・フードが大好きなウィンストンは毎日楽しい日々を送っていたが、主人が恋に落ちてから楽しかった食事の時間が一変してしまう。今回、同作の特別映像が解禁。映像では、主人の近くで幸せそうな表情を浮かべジャンク・フードを貪る、愛らしいウィンストンの食事シーン。さらに映像の後半では、主人の異変を察知したウィンストンが凛々しい表情で一人街へ駆け出すシーンが映し出される。ウィンストンの可愛すぎる姿に、頬をゆるめずにはいられないだろう。
愛犬家の監督、コメント
自身も愛犬家で3匹の犬と育った彼は愛犬の表情や仕草はもちろん、ウィンストンの足と体の動きには強いこだわりを持って描いている。時には本物の犬をスタジオに連れてきて他のアニメーターと共に、その動きを細かくスケッチ。「最近(のディズニー・アニメーション作品)は人間が主人公の作品が続いていたので、スタッフの半数近くが四足歩行の動物をアニメートしたことが無かったんです。特に足の動きが非常に複雑なので、ビデオに撮り、何度も何度も繰り返して見て研究しました」と振り返る。犬を飼っているラセターも「素晴らしいよ!おめでとう!」と絶賛した。前回のアカデミー賞で「紙ひこうき」が短編アニメーション賞を受賞していることもあり今回も期待が高まるが、オズボーン監督は「そんな期待は一切していません。僕はたくさんの人々に楽しんで観てもらえれば十分満足ですよ。それが、何よりの“ご褒美”です」と語り、「もし一生短編だけ撮って暮らしていけるなら迷わずその道を選びます(笑)」とコメントした。
なお映画「ベイマックス」は、12月20日公開。(modelpress編集部)
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