【米ディズニー/アニメーション制作スタジオ潜入取材(2)】ディズニーキャラクターを描いてみよう アーティストから直々レクチャー
2014.07.01 12:40
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【米ディズニー/アニメーション制作スタジオ潜入取材】『アナと雪の女王』で世界的ムーブメントを巻き起こすディズニー。モデルプレスは米ハリウッドの「ディズニートゥーン・スタジオ」で最新作を手がけるスタッフ達を取材し、次々と“夢”が生み出されるクリエイティブな現場に迫った。
同スタジオで制作された『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』が7月19日に公開される。『プレーンズ』(2013)で、空の世界一周レースのチャンピオンに輝いた元農薬散布機のダスティ。続編となる今作では、故障を抱えてレースに出られなくなったダスティが、大自然で山火事に立ち向かう消防レスキュー隊に入隊し、恐れ知らずの仲間たちと共に決死の冒険に旅立つ。
潜入取材レポート第2弾は、スタジオでの“お絵描き体験”。『プレーンズ2』の個性豊かなキャラクターたちを生み出したプロのアーティストから直々にレクチャーを受けるという貴重な体験をレポートする。
脚本が出来上がり、映画を作るゴーサインが出ると、脚本はいくつかのシークエンスに分けて8~10人のストーリー・アーティストに手渡され、ストーリーボードとしてビジュアル化されていく。そのボードは後の作業全てに使用されるため、いわば作品のビジュアル面の基盤となる重要な工程。監督と頻繁に打ち合わせを重ね、時にはストーリー・アーティスト自ら脚本にアイデアを付け加えることもあるという。
液晶タブレットを使ってスラスラとディッパーを描き進めるアート氏。湖で約6000リットル以上を吸水できるタンクや、存在感のある眉毛など、ディッパーのチャーミングな特徴をひとつひとつ説明しながら、描き方をレクチャーしてくれる。見よう見まねで描いてみると、単純に見えるキャラクターも、わずかにバランスが崩れただけでガラリと表情が変わってしまうことがわかる。飛行機ならではの細かいパーツに苦戦しつつ、なんとか描き終えると「もっとも重要なのは、署名をすること」とアート氏。アドバイス通りサインを入れると、立派な作品を完成させたかのような達成感に浸ることができた。
すっかり自分の描いたディッパーに愛着がわいてしまったが、アート氏は「僕らはストーリー・アーティストとして、自分たちが描いたものを喜んで捨てられないといけない。自分の作品をいちいち好きになってはいけないんだ」と語る。全体のプロセスを終えるまでに3万超ものストーリーボードを描くが、その大半は使われないという地道な作業。「喜んで2000枚のドローイングを描かないといけない。好きじゃないとやれない仕事だよ。でも、あまり自分の描いたものを好きになり過ぎる事はできないんだ」。プロのアーティストの“流儀”がその言葉に集約されていた。(モデルプレス)
<ストーリー>
レスキュー隊員になったばかりのダスティの武器は、チームワークと勇気。ある日、大規模な山火事が発生し、ダスティと仲間たちは絶体絶命の状況の中、命懸けの救出へ向かうが…。大型飛行機、ヘリコプター、パラシュート隊の車など個性的で愉快な“働く乗り物”キャラクターの活躍や、実写さながらの手に汗握るレスキュー・シーンは必見!『アナと雪の女王』のディズニーが贈る、この夏最高のアクション・アドベンチャー!
潜入取材レポート第2弾は、スタジオでの“お絵描き体験”。『プレーンズ2』の個性豊かなキャラクターたちを生み出したプロのアーティストから直々にレクチャーを受けるという貴重な体験をレポートする。
映画の基盤を担う“ストーリー・アーティスト”
モデルプレスを迎えてくれたのは、ストーリー・ヘッドのアート・ヘルナンデス氏と、ストーリー・アーティストのローレンス・ゴング氏の2人。ストーリー・アーティストとは、脚本のページに書かれた内容を画にして描き、それぞれのシーンのカメラアングルやパフォーマンス、ステージングを発展させる作業を行うチームのこと。アート氏は『プレーンズ2』のストーリーのヘッドを担当し、ストーリー・アーティスト全員を監督した。脚本が出来上がり、映画を作るゴーサインが出ると、脚本はいくつかのシークエンスに分けて8~10人のストーリー・アーティストに手渡され、ストーリーボードとしてビジュアル化されていく。そのボードは後の作業全てに使用されるため、いわば作品のビジュアル面の基盤となる重要な工程。監督と頻繁に打ち合わせを重ね、時にはストーリー・アーティスト自ら脚本にアイデアを付け加えることもあるという。
実際にキャラクターを描いてみた
その仕事内容に興味深く耳を傾けていると、「次は楽しい時間だよ」とアート氏。私達の目の前に置かれた紙と鉛筆を使って、ストーリー・アーティストの仕事を体験できるという。お題は『プレーンズ2』に登場する陽気な女の子の飛行機・ディッパー。アラスカ出身の彼女は、主人公のダスティと共に活躍するレスキュー隊の一員で、空からのダイナミックな大量放水が得意な水陸両用飛行艇。トップレーサーであるダスティの超熱烈なファンであり、2人のコミカルなやり取りも今作の大きな見どころだ。液晶タブレットを使ってスラスラとディッパーを描き進めるアート氏。湖で約6000リットル以上を吸水できるタンクや、存在感のある眉毛など、ディッパーのチャーミングな特徴をひとつひとつ説明しながら、描き方をレクチャーしてくれる。見よう見まねで描いてみると、単純に見えるキャラクターも、わずかにバランスが崩れただけでガラリと表情が変わってしまうことがわかる。飛行機ならではの細かいパーツに苦戦しつつ、なんとか描き終えると「もっとも重要なのは、署名をすること」とアート氏。アドバイス通りサインを入れると、立派な作品を完成させたかのような達成感に浸ることができた。
すっかり自分の描いたディッパーに愛着がわいてしまったが、アート氏は「僕らはストーリー・アーティストとして、自分たちが描いたものを喜んで捨てられないといけない。自分の作品をいちいち好きになってはいけないんだ」と語る。全体のプロセスを終えるまでに3万超ものストーリーボードを描くが、その大半は使われないという地道な作業。「喜んで2000枚のドローイングを描かないといけない。好きじゃないとやれない仕事だよ。でも、あまり自分の描いたものを好きになり過ぎる事はできないんだ」。プロのアーティストの“流儀”がその言葉に集約されていた。(モデルプレス)
「プレーンズ2/ファイアー&レスキュー」
2014年7月19日(土)ロードショー<ストーリー>
レスキュー隊員になったばかりのダスティの武器は、チームワークと勇気。ある日、大規模な山火事が発生し、ダスティと仲間たちは絶体絶命の状況の中、命懸けの救出へ向かうが…。大型飛行機、ヘリコプター、パラシュート隊の車など個性的で愉快な“働く乗り物”キャラクターの活躍や、実写さながらの手に汗握るレスキュー・シーンは必見!『アナと雪の女王』のディズニーが贈る、この夏最高のアクション・アドベンチャー!
【Not Sponsored 記事】