ディズニーでの泣けるエピソードも収録 初の公式エピソード集が登場

2013.09.04 13:02

東京ディズニーリゾートでは、初となる公式エピソード集「30年のハピネス」が9月4日に発売された。

  
同書は、東京ディズニーリゾート30周年を記念して発売したもので、全国のゲストから寄せられた約600通のエピソード、東京ディズニーリゾートで働くキャストから集まった約150通のエピソード、計約750通の中から選ばれた87のエピソードが掲載。

ゲストのエピソードは、「お腹にいる赤ちゃんと一緒に訪れた日、キャストにかけられた一言…」や「東京ディズニーランドでプロポーズした日のこと…」など、自分が東京ディズニーリゾートを訪れたときのことを重ね合わせて、幸せな気分にひたることができる。

キャストのエピソードでは、ゲストに“ハピネス”を提供する側であるはずのキャストが、「ゲストから元気をもらった一言…」など、日々感じた“ハピネス”がつづられ、東京ディズニーリゾートは、ゲストだけでなく、キャストにとっても“ハピネス”あふれる場所であることを感じられる。(モデルプレス)

■東京ディズニーリゾート30周年記念出版「30年のハピネス」概要
発売日:9月4日
販売場所:東京ディズニーランド「ハウス・オブ・グリーティング」、東京ディズニーシー「イル・ポスティーノ・ステーショナリー」、ボン・ヴォヤージュ、全国書店

■「30 年のハピネス」よりエピソードの抜粋

<第2章MAGICより「幸せの魔法」(茨城県・名和 希さん)>

妊娠5か月めで体調が安定してきたころ、夫と東京ディズニーシーへ行きました。
お昼ごはん食べようと「レストラン櫻」に入店した時、案内係のキャストの方が、私がバッグにつけていたマタニティーマークを見て一言。
「3名様でご来店ですね」
「え!?」と、夫と私は顔を見合わせましたが、すぐにその意味に気づきました。
私たち2人と、お腹の赤ちゃん。
「そうか、私たちは3人で来ていたんだね」
そう思うと、なんとも言えない幸福感が湧き上がってきて、私の胸を締めつけました。
キャストの方の一言が、私たちに幸せの魔法をかけてくれたのです。
その日1日、今まで感じたことのないようなほっこりとした幸せに包まれて、パークを楽しむことができました。

<第4章LOVEより「花火の直前にプロポーズ!」(東京都・赤樫陽一さん)>

今から20年前、大学の3年生だった私は、1993年の10月25日に、東京ディズニーランドで彼女に告白しました。
花火を見た直後、余韻に浸っているときに告白をして、つきあうことになったのです。この日、私たちは駅に向かう帰り道で、初めて手をつなぎました。
それから4年後の1997年。
同じ10月25日に東京ディズニーランドでプロポーズしよう―私はそう決めていました。
『プロポーズのタイミングは、花火が打ち上がる前!』
ずっと前から決意していたのに、いざ花火の時間が目前に迫ってくると、緊張のあまり体が固くなり、心臓が早鐘を打ちだしました。
私たちの周囲には、花火を見るために集まってきた、たくさんのゲストがいます。
こんな状況でプロポーズをするのは無理だろうと、断念しかけていました。
けれど、彼女がレストルームに行っているあいだ、私は駄目もとでキャストの方にきいたのです。
「花火がよく見える、人のあまりいない場所はありますか?」
「ゲストのみなさんが集まっているところが、花火がよく見える場所です」
キャストの返答は、予想どおりのものでした。それでも諦めきれず、さらに問いかけました。
「今日、プロポーズするんです。どうしても人のいない場所で見たいので……」
必死の思いで話す私。
キャストは「わかりました。ここはどうでしょう?」と、地図のある場所を指し示しました。
レストルームから戻った彼女とその場所に行ってみると、本当にあまり人がいない!
『こんなにゲストがいないところで花火は見えるのだろうか』と思いつつも、花火のスタート直前に私はプロポーズしました。
結果は、「OK」!
その返答をもらった瞬間、周囲から大歓声が沸きあがりました。
目の前に大輪の花火が上がったのです!
まるで私たちを祝福してくれているかのようでした。
その帰り道です。
偶然にも、花火の場所を教えてくれたキャストの方を見かけました。
私に気づいたキャストが指で「OK?」と聞いてきたので、「OK」と答えたのです。
すると、キャストは音を立てずに拍手してくれました。
披露宴でこのエピソードを話したときは、会場が拍手に包まれました。
そして数年後、子どもたちにも教えてあげました。
私たち家族にとって東京ディズニーリゾートは、“ハピネス”をシェアできる、かけがえのない場所です。

<第7章CASTより「あなたの声、ちゃんと聞こえたわ」(フードオペレーション部)>

「大丈夫、あなたの声、ちゃんと聞こえたわ」
私はこの言葉に支えられています。
キャストになって1年目の冬、入店制限中のレストランで、私は初めてゲストが並ぶ列の先頭に立ちました。
このポジションの役割は、店内のゲストの人数をコントロールすること。さらに、待っているゲストの方に、レストランのシステムやメニューなどをお知らせしなければなりません。
この重要な役目は、いつも先輩のキャストが担っていたので、私には無縁のことと思いこんでいました。ところが、突然、割り当てられたのです。
練習はしたことがあるものの、いざその場に立ってみると、緊張して足が震え、舌が回らず、頭の中がまっ白に!
寒いなか待ってくださっているゲストのために精一杯の案内をしたいのに、気持ちばかりが先走って、声がついていきませんでした。
「お姉さん、がんばってー!」
つっかえつっかえ案内する私に向かって、列に並んでいたゲストが応援してくれました。
嬉しさと恥ずかしさで、オロオロしてしまった私。
そんな私を見かねてか、少し腰の曲がったおばあさんが私の前にいらして、声をかけてくれたのです。
「大丈夫、あなたの声、ちゃんと聞こえたわ。ありがとう」
そのおばあさんの言葉で、一気に肩の力が抜けました。
ホッと息をついたとたん、ふつふつと気力が湧いてきたのです。『もっとがんばりたい!』と。
私の初めての案内は、目指していた“よどみない発声”からは、ほど遠いものでした。それでも、『伝えたい!』という気持ちを、しっかりゲストが受け止めてくれたのです。
このとき、私は何よりも大切なことに気づきました。それは、“言葉に気持ちをこめること”。
キャストになって5年経ちましたが、今でもおばあさんの言葉を思い出すたび、やる気が湧いてきます。
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