板野友美&黒石奈央子、悪名高きディズニー・ヴィランの『クルエラ』に共感「私の中にもクルエラが…」<対談インタビュー>
2021.06.01 19:30
普段から親交のある歌手の板野友美さんとAmeri VINTAGE CEO兼ディレクターの黒石奈央子さん。そんな2人がエマ・ストーン主演の実写映画最新作『クルエラ』を揃って鑑賞。名作アニメーション「101匹わんちゃん」に登場するディズニー史上最も悪名高き“ヴィラン”クルエラに2人が共感したポイントとは?
目次
悪名高きヴィランの誕生秘話を描く『クルエラ』
ファッション・デザイナーを夢見るエステラは、カリスマ・デザイナーのバロネスと出会うことでディズニー史上最も悪名高きヴィランであるクルエラへと変貌していく。その誕生秘話が衝撃の《パンクロック・エンターテイメント》として過激かつスタイリッシュに明かされる。
『クルエラ』誕生秘話に興奮
― まずは映画『クルエラ』を観た率直な感想を聞かせて頂けますか?板野:私の中でクルエラは「101匹わんちゃん」に出てくる怖いキャラクターのイメージが強かったんです。クルエラがあんなにおしゃれでファッションへの情熱があるんだと驚きました!犬泥棒のイメージからガラッと変わりましたね。
黒石:映画を観る前と観た後で、クルエラのイメージが全然違うよね。私は今まで観たディズニー映画で一番好きかもしれないです!ファッションとの関連が深くて、私の仕事に通ずる部分もありました。世界観も凄くおしゃれだし、ファッションに関わるお仕事をしている方は絶対に楽しめると思います。
板野:なおちゃん(黒石奈央子)はファッションのお仕事しているから、映画を観ている時「隣で絶対楽しんでるだろうな」って思った(笑)!
黒石:今日のファッションもクルエラ意識してるしね(笑)。ワンシーンワンシーン切り替わる度に「次はどんなファッションで登場するんだろう?」ってずっと興奮していました。独創的なファッションに触れられる、すごく上がる映画でした!
板野:ディズニー映画なんだけど、良い意味でディズニーらしくない映画だったよね。
― お二人共クルエラへのイメージがガラッと変わったんですね。
黒石:クルエラのパーソナリティの部分ってあまり印象になくて、犬を捕まえる怖い人ってイメージが強かったんですよね。
板野:あとファーコートのイメージだよね。
黒石:そう!だから「クルエラはこうやって生まれたんだ」「こういう強い意志を持っていたんだ」と、視点を変えてみたら怖いだけのヴィランではないと感じました。
板野:アニメーションだと手段を選ばないすごく悪いイメージが強いので、あんなにかっこいい女性なんだってね。
板野友美「私の中にもクルエラが…」
― ディズニー史上最も悪名高いヴィランと言われる「クルエラ」ですが、共感した部分はありましたか?板野:アイドルとして活動している時期は、自分だけど自分ではない強い女性を演じていたんです。それがファッション・デザイナーを夢見るエステラと、本能のまま生きるクルエラの二面性に重なる部分があると感じました。アイドルとして活動している時はずっとアドレナリンが出ているような状況だけど、プライベートの時は穏やかな自分でいるような。クルエラを見ていて「私にもこんな時あったな」と思い出しました。
黒石:アイドルの時はまだ出会っていなかったんですけど、出会う前と出会った後のともちゃん(板野友美)のイメージって全然違いました。イメージ違うってよく言われるよね?
板野:そう。私はどちらかというと“板野友美”という強い女性を演じてステージに立たなきゃという気持ちが強かったです。
黒石:出会う前のともちゃんのイメージって生意気で強い女性みたいな感じだった(笑)。でも本当は穏やか女子って感じですごく可愛くて!
板野:(笑)。そういう意味では私の中にもクルエラがいるんだなって思いますね。
― 「仕事や学校」と「プライベート」の二面性がある方って少なからずいそうですね。
黒石:ともちゃんと一緒で、私も仕事している自分と家に帰った自分って絶対に違う部分があります。それの極限がエステラとクルエラなのかなって。あと必死にもがいてやりたいことを掴み取りに行くクルエラの姿勢にもすごく共感しました。私もファッションの世界にいるので、自分のやりたいことを具現化したり新しいことを常に考えているクルエラを見て「自分も頑張らなきゃな」って。
板野:私もアイドル時代は「常に新しい自分にならないと」という気持ちがありました。同じ場所にずっといたら置いていかれちゃうんだなって。
黒石:そうだよね。新しいことを考えていく上で、自分が良いと思っていたものを捨てなきゃいけない時もくると思うので、そういった葛藤にも共感しました。周りから認めてもらえないといけないけど、求められている以上のことをして驚かせるクルエラの発想力はすごいよね。
板野:うん!あの発想力はすごい。クルエラが作り出す独創的な洋服だったり、バロネスに対抗するアイデアって普通じゃ思いつかないですよね。あの発想力は憧れます。
黒石:でも常に新しいことに挑戦しているともちゃんの姿はクルエラっぽいなって思う。自分のブランドを立ち上げたりYouTubeのチャンネル作ったり。ともちゃんも常に時代に合った新しいものを探している気がするよ。
板野:「SNSや流行りに乗らず自分を貫いていきたい」という時期もあったけどね。でもそれじゃ自分が古くなっていくだけだなって。自分が築き上げてきたものとは違ったとしても新しいものを取り入れていったほうが良いんじゃないかって思えるようになったのかも。
黒石:わかる。今までやってきたことにプライドを持ち過ぎちゃうとどんどん落ちていくよね。時にはプライドを捨てなきゃいけない時もくるし、変にプライド持ってツンケンしてると時代に置いていかれてしまう気がします。だから私も毎年新しいことを始めるという課題が自分の中にあるんです。常に新しいものやトレンドを受け入れることって難しいことではあるんですけど、そこで挑戦しないと時代に取り残されていってしまうので。
板野:その柔軟さがクルエラはすごいよね。
― 逆に板野さんから見て黒石さんの「クルエラっぽい部分」ってありますか?
板野:全体的にクルエラっぽさはありますね(笑)。
黒石:私もあんなに自分と近いとは思わなかった(笑)!
板野:なおちゃんの発想力は会う度に驚かされるし、勉強にもなるんです。新しいことに挑戦する時「こうした方がいいんじゃない?」とアドバイスをくれることもあって、なおちゃん自身が刺激的ですね。クルエラのパワフルな部分も似てるなって。あんなに悪くはないけど(笑)。
黒石:(笑)。でもやっぱりクルエラの発想力はすごくて、作る服1着1着が可愛くて興奮しました!詳しくは言えないんですけど、クルエラが金のドレスを作るシーンの、その発想力がすごくて(笑)。
板野:あれすごかったね!発想もすごいし面白かった。
板野友美&黒石奈央子、2人のお気に入りポイントは?
― ディズニー好きのお二人の中でお気に入りのポイントはありますか?黒石:ヴィランが誕生するストーリーで暗い部分もあるんですけど、観終わった後にスッキリできるのが良かったですね!
板野:良い意味でディズニー映画らしくない部分もあるけど、心温まるシーンもあってやっぱりディズニー映画だなって感じました。
黒石:わかる!メッセージ性もあって、観終わった後に考えさせられるよね。
板野:うん、クルエラがどんな結末を迎えるのかが考えさせられました。自分ならどうするのかなって。
黒石:あとファッション・デザイナーを夢見るエステラと、本能のまま生きるクルエラのどっちでいたほうが幸せだったのかなって感じました。クルエラなら独創的な発想でファッション業界でも成功しそうだけど、エステラのままだったらどうだったんだろうって。
板野:確かにそうだね。でもただの悪人じゃないのは、育った環境だったり周りにいた人が優しかったからかなって思いました。
黒石:アニメーションにも出ていた泥棒コンビのジャスパーとホーレスにもストーリーがちゃんとあったよね。キャラクターそれぞれの物語があって面白かったな。
板野:映画後半には『101匹わんちゃん』に繋がるシーンもあって興奮したよね!
― お二人の特にお気に入りのシーンはありますか?
板野:クルエラが奇抜なファッションでバロネスに対抗するシーンが好きです!登場の仕方がすごくかっこよくてワクワクしました。
黒石:私もクルエラの独創的なファッションを観るのも好きだったんですけど、洋服を作っているシーンも面白かったですね。どんな洋服ができるんだろうってワクワクできるというか。
― 仕事として結構リアルな部分も?
黒石:創造するシーンは似ていました。デッサンしてイメージしていくのは一緒ですね。なのでファッション業界の方は絶対に楽しめると思います。あとバロネスのアトリエがおしゃれで興奮しました!白黒のタイルの上で色々な人が洋服を縫っているシーンは面白かった。
板野:建物もオシャレだったよね。最初にエステラが働いていた百貨店も可愛かった!色んな職業に変装して盗みをしていたクルエラのファッションも可愛かったなぁ。
黒石:わかる!本当に1着1着が可愛かったよね。
― クルエラの印象的なファッションや白と黒の髪型はハロウィンでも流行りそうですよね。
黒石:私も思いました!クルエラの仮装は今年人気になるだろうなって。
板野:なおちゃんクルエラの仮装してみてよ。
黒石:今日の衣装はほぼクルエラじゃない(笑)?
板野:髪の毛も白と黒にして。
黒石:えー(笑)!
― (笑)。音楽は70年代にイギリスで流行ったパンクロック音楽を実際に使っていますが、聴いてみていかがでしたか?
板野:生まれる前の音楽なのに、古い感じが全くしませんでした。70年代の音楽とも思わなかったです!
黒石:一周回って逆に新しかったよね。
板野:そう。ファッションもそうですけど、音楽も今っぽい感じがすごくしました。
黒石:ファッションの流行って繰り返されていて、今は60年代あたりのファッションがきているので、ファッションも音楽も新鮮に感じました。あと挿入歌の「クルエラ・デ・ビル」は聴いたことがあったんですけど、「クルエラって『101匹わんちゃん』のクルエラだったんだ」って印象に残ってます。
黒石奈央子、クルエラは「気分が上がる」
― 映画『クルエラ』は5月27日に劇場公開され、翌28日には「ディズニープラス プレミア アクセス」でお家でも観られるようになりました。黒石:もう『クルエラ』の映画が家で観られるのめっちゃいいね!
板野:私「ディズニープラス」入ってます!お家なら好きなシーンを何度も観られるし良いね。
黒石:そうだね。でも最初は映画館で観たい!大きいスクリーンで観ると洋服のディティールがよく見えるので、ファッションを扱う映画は映画館で観たいですね。
板野:好きなシーンを何度も観るなら「ディズニープラス」だね。
黒石:「これどういう意味だったんだろう?」ってもう一回観られるのもいいよね。
板野:あと2回でも3回でも観たい!
― 最初はストーリーを追って、2回目はファッションに注目する観方も面白そうですね!
黒石:ファッション系の映画って何回観ても飽きないんですよ。映画から感化されることもあって、今回もすごく影響を受けました。
板野:ダルメシアン柄のお洋服作る?
黒石:本当にダルメシアン柄作ろうかなって思った。
板野:可愛かったよね!
― 映画『クルエラ』をご覧になってどんな方にオススメの映画だと感じましたか?
板野:やりたいことに悩んでいる女の子に観てほしいですね。クルエラのように自分の中にある心の声を聞こうって思えるんじゃないかな。「本当に自分のしたいことって何だろう」と考えるきっかけになるような気がしました。
黒石:流されるんじゃなくて、自分のやりたいことをね。
板野:そう。周りの声を聞きすぎて「本当に自分がしたい事」を忘れてしまうことってあると思うんです。でもクルエラのように芯を持った女性の姿を見ると「自分も挑戦してみようかな」と、背中を押してくれるんじゃないかなと思いました。
黒石:気分が上がるし、やる気になる映画だよね。
板野:うん!私は「仕事がんばろ!」って思えた。
黒石:わかる!私はうちの会社の子にぜひ観て欲しい(笑)!
板野:「ディズニープラス」でも観られるからみんなで上映会とかも面白そうだね。
黒石:会社のモニターに映して上映会みたいなね(笑)。ファッションは本当にかわいいし、全ての衣装が独創的だったから、みんな感じることがあると思います。
― 新しいことに挑戦する方や、今の仕事へのやる気にも繋がりそうですね。
板野:仕事に対する情熱ってクルエラみたいに最初はみんなあると思うんです。
黒石:そう。忘れがちだよね。
板野:辛いことがあって仕事が嫌になった時に観れば「また頑張ってみよう!」って思える気がします。今は辛くてもクルエラのようにいつかチャンスは訪れると思うので。
黒石:そうだね。そのチャンスを私も掴み取れるように頑張ろうって思える映画でした。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)[PR]提供元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
『クルエラ』あらすじ
パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。親を亡くした少女エステラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)との出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。なぜ少女は悪名高き”ヴィラン”に変貌したのか?
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