場面写真_佐藤寛治(鈴鹿央士)(C)曽根圭介/講談社 (C)2026「藁にもすがる獣たち」製作委員会

鈴鹿央士、小説「藁にもすがる獣たち」映画化で主演 監督・城定秀夫×脚本・小林靖子で初タッグ

2026.04.01 07:00

江戸川乱歩賞作家・曽根圭介の傑作小説「藁にもすがる獣たち」(講談社文庫)の映画化が決定。俳優の鈴鹿央士が主演を務め、9月25日に全国公開する。この度、超特報映像とコンセプトビジュアルが解禁された。

  

小説「藁にもすがる獣たち」実写映画化

コンセプトビジュアル(C)曽根圭介/講談社 (C)2026「藁にもすがる獣たち」製作委員会
たまたま見つけてしまった1億円をきっかけに、決して出会うはずのなかった人物たちが複雑に絡み合いながら金の“獣”と化していく数奇な運命を描いた小説を実写映画化。監督を務めるのは、2023年の東京国際映画祭での特集上映を始め「嗤う虫」(2025年)でポルト国際映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭での受賞歴を持つなど国内外の映画祭で高い評価を得てきた城定秀夫。城定は映画化について、「今回、自分の中でのテーマは、東映プログラムピクチャーの復刻でしたので、かつて自分を楽しませ、励ましてくれた数々の娯楽映画へ敬意をこめて、なりふり構わず面白いことを沢山やらせて頂きました。魅力的なキャスト、優秀なスタッフの力で、とてもステキな映画に仕上がったと自負しております。」と、本作への並々ならぬ熱い思いと覚悟を明かす。

脚本は、数多くの特撮・アニメ作品を手掛け、映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年)「岸辺露伴は動かない 懺悔室」(2025年)など、実写作品にも活躍の場を広げるヒットメーカーの小林靖子が、城定と初タッグ。小林は本作について「心に一切負担をかけない映画です。映画館のポップコーンととても相性が良いと思います」とコメントを寄せた。

鈴鹿央士、1億円争奪戦に巻き込まれる大学生役

「藁にもすがる獣たち」書影(C)Keisuke Sone 2013
本作の主演を務めるのは、「蜜蜂と遠雷」でのアカデミー賞新人俳優賞を皮切りに、「Silent」(CX)で話題を集め、今年の5月配信開始のNetflixシリーズ「喧嘩独学」で主演を務めるなど実力・人気ともに若手俳優世代のトップランナーの1人、鈴鹿。城定作品は初めての出演となり、チャンネル登録者数“2ケタ”の弱小大学生YouTuber・佐藤寛治を演じる。たまたま見つけてしまった1億円によって、成り行きまかせのさえない毎日が突如一転。想像を絶する1億円争奪戦に巻き込まれていくことに。

鈴鹿は城定作品への参加について「撮影前に城定さんの作品をいくつか見て、どういう感じで撮るのかなと、ワクワクしていたのですが、チームワークも良く、みんなでいいものを作っていこうという姿勢の中で、良いテンポで撮っていたので心地よかったです。自分が出ていない場面もたくさんあり、そういったシーンの雰囲気も(僕が出ているシーンとは)全く違うものだったりするので、どういう感じに仕上がっているのかなと思ったりしていました。城定組は頼れる船みたいで。僕はお芝居に集中して頑張ろうという感じでした」と、城定組へ絶対の信頼を持っていたことを振り返った。

脚本の感想や役作りについては「脚本は様々な登場人物が出てくるテンポ感とともに、次の展開はどうなるんだろう、というワクワクが止まらず、最後、みんなに残るものは?何が手に入るの?といった結末が大変気になりました。寛治の持っている優しさや理性、倫理観が最初は保たれているけれど、1億円を見つけたことで、そういったものがどんどん崩れていく様子が描かれている。だからこそ最初、寛治が持っているものや、夢、彼がどうしたいのか?みたいなことを、YouTuberの役でもあったので現場で監督と話し合いながら芝居ができて、役が深まった気がします。サスペンス的なハラハラドキドキした展開の中に人間が何かを渇望した時に起こす行動や必死にすがっていく姿といったものが滑稽に見えたりもする。それでも登場人物たちは必死で、色々な感情や人の私情が渦巻いた、面白い映画になっていると思います」と、監督とのコミュニケーションが役作りにも活きたことを明かしつつ、痛快エンターテインメント作品への自信ものぞかせた。

解禁された超特報映像とコンセプトビジュアルに印象的に切り取られているのは、大量の札束がはみ出たボストンバッグ。大金についつい心が動いてしまいそうだが、映像には、何者かが持ち主不明の不審なカバンを探る様子が映し出されている。ビジュアルに刻まれた「これ、誰の?」というコピーも得体のしれなさを感じさせ、果たしてここからどんな金の “獣”たちが登場し運命が交錯してゆくのか。早くもワクワクが止まらない映像とビジュアルになっている。(modelpress編集部)

鈴鹿央士(主演)コメント全文

オファーをいただいた時は、まさか自分がこの役を演じられるとは思っていなかったので、驚きと共にとても嬉しかったです。ハラハラドキドキする物語ですが、人間が何かを渇望した時に起こす行動や、何かにすがろうとする姿をみると、滑稽に見えたりするかもしれません。そうした人の姿を、さまざまな角度から楽しんでいただける映画になっていると思います。様々な登場人物が出てきますが、最後にどんな結末を迎えるのか、誰がどんなものを手にして終わるのか。ぜひ劇場で見届けていただけたら幸いです。お楽しみに!

城定秀夫(監督・脚本)コメント全文

映画にとっていちばん大切なことは「面白いこと」であると思っています。今回、自分の中でのテーマは、東映プログラムピクチャーの復刻でしたので、かつて自分を楽しませ、励ましてくれた数々の娯楽映画へ敬意をこめて、なりふり構わず面白いことを沢山やらせて頂きました。魅力的なキャスト、優秀なスタッフの力で、とてもステキな映画に仕上がったと自負しております。皆様、ぜひ劇場でご覧ください。面白いですよ!

小林靖子(脚本)コメント全文

今回の映画化にあたり、原作者様サイドから大きく変えてほしいとのオーダーをいただき、逆にプレッシャーを感じつつ脚本作業に当たりました。邦画ですが泣けません。恋愛もありません。感動もありません。心に一切負担をかけない映画です。映画館のポップコーンととても相性が良いと思います。ぜひ劇場で楽しんで90分だけでも日常のあれこれを忘れていただければ幸いです。

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