小栗旬、大役オファーも黒柳徹子の言葉で自信 作品に「子供の育て方を教えてもらった」＜窓ぎわのトットちゃん＞

アニメーション映画「窓ぎわのトットちゃん」

黒柳が1981年に出版した自伝的小説を、42年の時を経て初めてアニメ映画化。第二次世界大戦終戦間際を時代背景に、落ち着きがないという理由から小学校を退学させられたトットちゃんが、自由が丘にあるトモエ学園で新たな学生生活を送る姿が描かれる。

小栗旬、大役オファーも黒柳徹子の言葉で自信

トットちゃんの父を演じた小栗は「演じてみてすごい勇気を持っているお父さん。とても大変な役をいただいたなって思った」と振り返り、「オファーいただいたときに僕の声の雰囲気が、黒柳さんのお父さまに非常に似ている、と。黒柳さんがそう言ってくれるならと思って、自信を持ってやらせていただいた」とそのままの声で挑んだという。

舞台挨拶は欠席となった黒柳から手紙が届き、その中でも「父の声と小栗さんの声がぴったりでうれしく思います。声がとっても合っていた」と太鼓判を押されていた。

完成した映画を見て、小栗は「子供の育て方を、（トモエ学園の校長である）小林先生から教えてもらえるような映画。最後はグッときて、多くの方に映画が届いたらいいなって思いました」と語った。

滝沢カレン「黒柳さんと友人」と紹介される

トットちゃんの担任の先生を演じた滝沢は、司会者から「黒柳さんと友人」と紹介されると「友人というか一方的に好きなだけ（笑）」と恐縮。「家族全員が黒柳徹子さんが大好き。そんな方に会えるとは思っていなかったし、辿ってきた物語に入らせていただくことは、嬉しいというよりもどうしようって。壊したくない世界がそこにあると感じた」と不安を抱いたことを吐露した。

大野りりあな、役所広司からの“頭ぽんぽん”夢叶う

主人公のトットちゃんを演じた大野は、なんと5歳のころから黒柳に憧れていたという。書籍『窓ぎわのトットちゃん』も熟読しており、セリフは頭の中にきちんと入っていたと明かし、「誰がどんなことを言うか分かっていた。オーディションも、他の人のセリフや、トットちゃんがどんな気持ちなのか考えられたので全部覚えていられた」と話し、共演者を驚かせた。

大人顔負けの挨拶を行い、役所から「りりあなちゃんが全然緊張しなくて、素晴らしい。大人たちはもうタジタジです」とお墨付き。さらに、劇中で小林先生がトットちゃんに“頭ぽんぽん”とするシーンがあるが、小林先生を演じた役所に「頭をぽんぽんとしてほしい」とおねだりする一幕も。役所はにっこりと笑顔を浮かべながら大野の頭をなでると「夢が叶いました！」と満面の笑みだった。

黒柳の手紙には「トットちゃんの声をやってくださってありがとう。あなたの声のほうが本当の私より可愛かったのね。あなたといろんなお話ができてうれしかったわ。また会いましょうね」と感謝の言葉が綴られていた。大野は「ずっと憧れていた徹子さんの、小さい頃の声ができて本当に幸せ。私も将来、徹子さんみたいに世界を変えられるような女優さんになりたい」と涙を流しながら、7歳の決意を語った。（modelpress編集部）