RADWIMPS、“3度目のタッグ”新海誠監督作品「すずめの戸締まり」もう1つの主題歌発表
2022.10.25 21:00
25日、東京・国際フォーラムにて行われた映画『すずめの戸締まり』(11月11日公開)完成披露試写会後の舞台挨拶にて、すでに解禁済の「すずめ feat.十明」の他にもう1つの主題歌が発表され、RADWIMPSの「カナタハルカ」に決定した。
新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」
本作は、昨年12月15日に実施された製作発表会見にて解禁となった、『君の名は。』(2016年公開)、『天気の子』(2019年公開)に続く、新海監督の3年ぶりとなる最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く冒険物語。原菜乃華がすずめ役を演じ、松村北斗(SixTONES)が扉を閉める旅を続ける“閉じ師”の青年・宗像草太役を演じる。RADWIMPS、“3度目のタッグ”新海誠監督作品「すずめの戸締まり」もう1つの主題歌発表
このたび、本作の公開同日にリリースされるニューアルバム「すずめの戸締まり」(同名映画のサウンドトラック)の収録内容の詳細が解禁された。サントラには主題歌2曲「カナタハルカ」「すずめ feat.十明」と劇伴25曲に加え、映画制作の過程で生まれた野田洋次郎が歌う本編未収録の新曲「Tamaki」「すずめの涙」も収録、映画の世界をより深く味わうことができる1枚に仕上がっている。主題歌「カナタハルカ」は28日0時よりiTunes、レコチョクほか主要音楽配信サイト・各種サブスクリプションサービスにて配信がスタート。ニューアルバム「すずめの戸締まり」はiTunesでPre-order、Apple MusicでPre-addもスタートする。
さらに、ニューアルバム「すずめの戸締まり」の購入者を対象にした特典の絵柄も発表に。店舗ごとに異なる絵柄が異なる4種のCDサイズカードは、映画にちなんだ特別な絵柄となっている。
新海誠×RADWIMPS×陣内一真、“新海作品史上最強”の音楽体制実現
本作は新海×RADWIMPS×陣内一真という“新海作品史上最強”の音楽体制が実現。新海監督が製作発表会見でこれまでと違う新しい劇場体験を創り出すことへの並々ならぬ決意を語っていたこともあり、新たなる挑戦として、世界で活躍する映画音楽作曲家の陣内にRADWIMPSとの共作をオファーした。先日公開された新規映像満載の圧倒的な予告映像で劇伴の一部も解禁されているが、レコーディングの一部は新海作品初となる海外(歴史的なロンドンのアビー・ロード・スタジオ)でも実施されている。「映画音楽、そしてゲーム音楽など多岐に渡って長年創作をされてきた陣内さんとの共同作業は一言では言えないくらいの経験値と、新たな視野を与えてくれました」と野田洋次郎(RADWIMPS)もコメントしている通り、陣内とRADWIMPSの化学反応にも注目だ。(modelpress編集部)
野田洋次郎コメント
最初にお話をいただいたのは2020年春ごろでした。日本がその後2年以上に渡り困惑と不自由に突入するまさにそのタイミングで脚本を頂き、想像力と空想を存分に羽ばたかせて音楽で何ができるかをひたすら考えはじめたのを覚えています。陣内さんとは、つい先日ロンドンのアビー・ロード・スタジオで合流し、オーケストラをはじめとしたレコーディングをさせていただきました。映画音楽、そしてゲーム音楽など多岐に渡って長年創作をされてきた陣内さんとの共同作業は一言では言えないくらいの経験値と、新たな視野を与えてくれました。この先彼ともっと仕事がしてみたい、どんなクリエイティブが共にできるか一人勝手に楽しみにしています。
女性ボーカルは、何人もの方にオーディションをさせていただきました。主題歌の『すずめ』冒頭の「ルールルルルルールー」を十明が歌い出した瞬間、彼女の声でこの歌は歌われなければいけないと感じました。瞬時に。この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない強い結びつきを感じたのです。きっと新海監督も同じように感じられたと思います。彼女が今の年齢で、今の姿だからこそ響かせられる声を、今この楽曲の中に収められたことを嬉しく思います。
陣内一真コメント
「君の名は。」と「天気の子」での新海監督とRADWIMPSさんのタッグは、とても良い親和性を既に感じていましたので、「すずめの戸締まり」でお声かけいただいた時は正直驚いたのと同時に、「なぜ自分に声がかかったのだろうか」と素直に疑問が湧いていました。顔合わせミーティングで新海監督と川村プロデューサーのお話を伺った時、自分の役割は音楽を通して新海ワールドの体験を一歩先へ後押しする役割なのだと感じました。RADWIMPSさんのすばらしい音楽と共存できる空気感や躍動感を見つける工程はとてもエキサイティングで緊張感がありましたが、この作品に求められる音楽として1つの形を示せているのではないかと感じています。作品を俯瞰した時、2人がそれぞれ独自にメロディを次々と作っていくとテーマ性が薄れてしまいます。洋次郎さんが担当されたシーンにも、私が担当したシーンにも、それぞれ音楽的なテーマが必要でした。洋次郎さんの楽曲をアレンジさせていただく機会もありましたが、ビジュアルとメロディが自然と目的地へ連れて行ってくれるような感覚でした。こちらのアイデアにもとてもオープンに接していただき、音楽的なキャッチボールができたことは、作品の色を決める過程で重要な作業になったと感じていますし、今後の可能性も見えてくるような瞬間でした。
また、今作のレコーディングやミキシングには数々の名作映画の音を作ってきた素晴らしい音楽チームに参加していただき、「すずめの戸締まり」ならではの音楽体験になっていると思います。ぜひ劇場で体感していただけたら嬉しいです。
十明コメント
主題歌を歌わせて頂けることになったと聞いた時、信じられませんでした。驚きと喜びと不安が同時に押し寄せてきて、頭がぼーっとしてしまう日が続きました。オーディションでは、初めてのレコーディングだったこともあり、不安と緊張で声が震え、ほとんど息の音のようになってしまったことを覚えています。この「すずめ」という楽曲を受け取った時、すんなりと自分がどう歌いたいのかイメージが湧いてきました。その感覚に頼り、本番レコーディングでは、音と言葉が一番響くようにのびのびと自分らしく歌うことが出来たように思います。
予告映像から流れる自分の歌を初めて聴いた時は、今まで味わったことない震えを感じました。RADWIMPSさんの、繊細で耳に残るメロディと新海監督の美しく心動かす世界観の一部になれたことをとても嬉しく思います。
新海誠監督コメント
『すずめの戸締まり』の脚本の第1稿を書き上げた後、迷わずすぐに洋次郎さんに送りました。過去二作とははっきりと違う音楽が必要になる映画だと思いましたし、今までよりもずっと鮮烈な音楽体験を観客に与えたかったのです。そのための方法を一緒に探してくれるのは、やはりRADWIMPSだと思いました。2年以上の制作期間中に、十明さんの無二の歌声と出会い、どこまでも頼もしい陣内さんと出会いました。2人とも、映画の形をさらに大きく変えてくれました。音楽体験と呼ぶにふさわしいものを、劇場で体感していただけると確信しています。どうか楽しみにしていただけますように。
「すずめの戸締まり」収録内容
1. 二人の出逢い RADWIMPS2. 廃墟の温泉街 陣内一真/RADWIMPS
3. 手当て RADWIMPS
4. キャットチェース RADWIMPS
5. 夜のフェリー RADWIMPS
6. 猫探し RADWIMPS
7. 廃校の風景 陣内一真
8. 二人の時間 RADWIMPS
9. ドライブ 陣内一真
10. 子守り 陣内一真
11. 廃遊園地 陣内一真/RADWIMPS
12. 戦士の休息 RADWIMPS
13. 新幹線の旅 陣内一真
14. ミミズの歴史 RADWIMPS
15. 予兆 陣内一真
16. 東京上空 RADWIMPS
17. 決意〜旅立ち 陣内一真/RADWIMPS
18. 狐憑き 陣内一真
19. 自転車の二人 RADWIMPS
20. 夢じゃなかった RADWIMPS
21. 常世 陣内一真/RADWIMPS
22. 丘上の要石 陣内一真
23. 草太の元へ RADWIMPS/陣内一真
24. 祈り 陣内一真
25. 戸締まり RADWIMPS/陣内一真
26. カナタハルカ RADWIMPS
27. すずめ feat.十明 RADWIMPS
28. Tamaki RADWIMPS
29. すずめの涙 RADWIMPS
ストーリー
九州の静かな町で暮らす17 歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。「すずめ すき」「おまえは じゃま」ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―!
それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの“戸締まりの旅”。旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。
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