神尾楓珠&西野七瀬、哲学的ラブストーリー「恋は光」映画化決定
2021.12.14 06:00
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俳優の神尾楓珠が、2022年全国ロードショーの映画「恋は光」で主演を務めることが決定。ヒロインは女優の西野七瀬が務める。
神尾楓珠主演・西野七瀬共演「恋は光」
原作の秋★枝氏による同名コミックは、“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、“恋の光”が視えるからこそ切なくて苦しい恋愛模様が繰り広げられる。主人公たちが恋愛感情に振り回されながら、“恋って何だろう?”と「恋の定義」について考察する姿に連載時から共感の声が多く寄せられた。“恋の光”が視えてしまう大学生・西条を演じるのは、2021年だけで『樹海村』『裏アカ』『10年、渋谷をさ迷って-A de cade of roaming-』『彼女が好きなものは』と出演映画が4作品も公開され、いま注目を集めている俳優・神尾。西条に恋心を募らせるも「光っていない」と言われてしまう幼なじみの北代を、今年公開の映画3作品、ドラマ3作品に出演するなど目覚ましい活躍を見せる西野が演じる。
神尾楓珠&西野七瀬「恋は光」撮影振り返る
撮影はすでに終了しており、神尾は「新鮮だったのは、メインキャラクターが男性1人に対して女性3人という構図で話が進むというところです。脚本を読んだ段階で、この関係性で話が進むのはなかなか新しく、面白いなと思いました」と本作への第一印象を明かす。また、西条という役柄に対して、「無骨で不器用な文学青年という普段の僕とはかけ離れた言葉選びや、佇まいの役だったので、最初はなかなか掴めずに苦労しました。でも何度かリハーサルを重ねるうちに少しずつ西条の気持ちを理解することができ、彼を演じることの違和感が自分の中でもなくなり、最後には一見堅苦しい西条が愛らしくなりました」と語った。
そして、「学生でもあり大人でもあるという難しい年頃の設定だったので、複雑で繊細だなと思いながら撮影していました。小林監督は演者の特徴をよく見ていて、その特徴を踏まえた上で演出している姿が印象的でした。西条のキャラクターや心情で迷った時は信頼して相談することができました」と撮影時を振り返った。
公開に向けて、「恋とは何か、恋の定義を細かく分析して、言語化して、理解していくというのは価値観のバラつきがあるものだからこそ難しいと思いますが、それでもこの映画が西条のように恋に億劫になっている人や悩んでいる人のヒントになるのではないかと思います。僕自身、今まで挑戦したことのない役どころなので、楽しみにしていてください!」と期待を込める。
また、西野は「大学生の『恋』がテーマになる作品ということで、経験がなく新鮮で、撮影を楽しみにしていました」と振り返り、小林監督との初めての撮影を通して、「小林監督のこだわりに自分が応えられるのか最初は不安に感じるところもありましたが、撮影を重ねていくうちに、『西野さんがやることが、北代そのものに見えてきた』という風に仰っていただけて、嬉しかったです」と手ごたえを感じたと明かした。
「恋は光」平祐奈&馬場ふみかも共演
共演には、映画、ドラマ等ジャンルを問わず幅広く活躍している平祐奈、馬場ふみかが顔を揃える。西条と共に恋とは何か?を探求する東雲を演じた平は「とても浮世離れしている現代では珍しい女の子だったので、観客の方にどうしたら違和感なく観てもらえるかなどと疑問点が多い役柄でした。自分自身、東雲と共通する部分はいくつかありましたが、感情的な部分で自分の心と近づけるのには時間がかかりました」と振り返り、「この作品と出逢って生涯の大きな課題であろう“恋の定義”について考える面白い時間を過ごさせて貰えました。スクリーンで一緒に恋と向き合う時間を楽しみにしていただけると幸いです」とコメントを寄せる。馬場は、恋人がいる男性ばかり好きになるという悪癖を持つ宿木を演じ、「彼女なりにブレない芯がしっかりあって、西条や北代、東雲が恋について真剣に議論している姿に影響を受けて、少しずつ変わっていく姿がとても魅力的」と自身の演じた役柄を分析し、「クランクインしてからも本読みをしたり、小林監督や共演者みんなでイメージを共有したりしながら、撮影を進めていったのがとても印象的でした」と撮影の思い出を語った。
「恋は光」監督・脚本は小林啓一
監督・脚本を務めた小林啓一は、映画『ももいろそらを』『殺さない彼と死なない彼女』など、ティーンエイージャーの様々な恋愛の形を切り取ってきた。小林は「脚本を書くにあたって、今までこんなに悩んだ作品はありませんでした。とにかく解けないパズルをずっと解いている気分で、なかなか満足に書けませんでした」と語り、原作の完成度の高さゆえ数十回にもわたり、脚本を書き直したことを明かす。完成に向けて現在、鋭意編集作業を行っており、「神尾さん、西野さん、平さん、馬場さんのそれぞれ新しい側面をお見せすることができると思います。楽しみにしていて下さい」と公開に向けてコメントを寄せた。
また、自身の作品が初めて映画化されることとなった原作者の秋★枝は、「(実写映画化のお話を頂いた時は)とても驚き、かつ嬉しかったです。これも応援してくださった皆様のおかげです」と喜びを伝え、「登場人物や内容色んな場面で、『ああ、こういう見せ方があったのか…!ああ、このセリフ素敵だな…!』と私も描き手として、また1人の読み手として楽しませて頂きました。原作を読んで下さった方にもきっと楽しんで頂けると思いますので、ぜひご覧になって頂けると嬉しいです」と思いの丈を述べた。(modelpress編集部)
「恋と光」物語
恋というものを知りたくて――“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ大学生・西条(神尾楓珠)。幼なじみの北代(西野七瀬)は、ずっと西条に好意を寄せているが、西条からは、“恋の光”を発していないと言われ、ジレンマを感じていた。そんな中、恋人がいる男性ばかり好きになるという悪癖を持つ同級生の宿木(馬場ふみか)は、西条を北代の彼氏と勘違いし、アプローチをかけてくる。ある日、西条は「恋を探求する」女子・東雲(平祐奈)の落とし物を拾ったことをきっかけに、彼女と「恋」についての考察を語り合う交換日記を始めることに。東雲との関係を深めていく西条に気が気でない北代。そして、そんな様子を見た宿木は、自分も西条たちと交換日記をしたいと言い出し…。
神尾楓珠コメント
― 公開決定に関してまずは、無事に公開が決まって嬉しいです。今回の撮影は1ヶ月間の地方ロケでした。長期間の地方ロケは僕自身初めての経験だったので、すごく新鮮な感覚でした。もっと新鮮だったのは、メインキャラクターが男性1人に対して女性3人という構図で話が進むというところです。脚本を読んだ段階で、この関係性で話が進むのはなかなか新しく、面白いなと思いました。
さらに大学生という、学生でもあり大人でもあるという難しい年頃の設定だったので、複雑で繊細だなと思いながら撮影していました。大学生ならではの青春の雰囲気が映像に出ていると思うので、たくさんの方にこの映画が届くと嬉しいです。
― 西条を演じてみて
西条のイメージは無骨で不器用な文学青年。普段の僕とはかけ離れた言葉選びや、佇まいの役だったので、最初はなかなか掴めずに苦労しました。でも何度かリハーサルを重ねるうちに少しずつ西条の気持ちを理解することができ、自分の中で彼を演じることに対して何の違和感もなくなり、最後には一見堅苦しい西条が愛らしくなりました。この映画を観てくださった方々にも西条が愛されるキャラクターになれば嬉しいです。
― 小林監督の印象、演出について
小林監督は演者の特徴をよく見ていて、それらを踏まえた上で演出していく姿が印象的でした。物語の最終地点やそれぞれのキャラクターをしっかりと見据えていらっしゃったので、西条のキャラクターや心情で迷った時は、信頼して相談することができました。
― 公開に向けてのメッセージ
恋とは何か、というものを細かく分析し、言語化して、理解していくというのは、価値観のバラつきがあるものだからこそ難しいことだと思います。本作をご覧いただければ、西条のように恋に億劫になってる人や恋愛で悩んでる人のヒントになるのではないでしょうか。僕自身、今まで挑戦したことのない役どころなので、楽しみにしていてください!
西野七瀬コメント
私が演じた北代は、人前ではふざけたりしていますが、実は誰よりも周りをよく見ていて、思いやりや気遣いがあってふざけることでそれを隠しているような、なかなかできることじゃないことができる女の子です。大学生の「恋」がテーマになる作品ということで、経験がなく新鮮で、撮影を楽しみにしていました。撮影現場の雰囲気も、皆さんそれぞれが自然体でいるようなところがあって、自分には心地良いバランスでした。地方ロケということもあり、ゆったりとした時間の流れを感じながら毎日撮影に入っていました。小林監督とは初めてご一緒させていただきました。監督のこだわりに自分が応えられるのか最初は不安に感じるところもありましたが、撮影を重ねていくうちに、「西野さんがやることが、北代そのものに見えてきた」という風に仰っていただけて、嬉しかったです。公開を楽しみにお待ちいただけたらと思います。
平祐奈コメント
東雲はとても浮世離れしている現代では珍しい女の子だったので、観客の方にどうしたら違和感なく観てもらえるかなどと疑問点が多い役柄でした。自分自身、東雲と共通する部分はいくつかありましたが、感情的な部分で自分の心と近づけるのには時間が掛かりました。ですが、小林監督がクランクインする前に何度か本読みを行い、アドバイスをして下さったので、自分の中でもしっかり整理して撮影に挑むことが出来ました。現場ではテスト撮影をしたら、みんなでモニターチェックをする時間を設けて下さったり、1人1人と丁寧に向き合って下さってお互いに納得のいく気持ちじゃないと中々OKを出さない事が清々しく感じられ、終わった後は凄く達成感に満ち溢れていました。
この作品と出逢って、生涯の大きな課題であろう“恋の定義”について考える面白い時間を過ごさせて貰えました。スクリーンで一緒に恋と向き合う時間を楽しみにしていただけると幸いです。
馬場ふみかコメント
私は、恋人がいる男性ばかりを好きになることを繰り返してしまう宿木役を演じました。彼女なりにブレない芯がしっかりあって、西条や北代、東雲が恋について真剣に議論している姿に影響を受けて、少しずつ変わっていく姿がとても魅力的です。1人ひとりが恋に対する持論を展開し、それぞれの恋を見つけていく様が美しく描かれていると思います。今回、クランクインしてからも本読みをしたり、小林監督や共演者みんなでイメージを共有したりしながら、撮影を進めていったのがとても印象的でした。ぜひ公開を楽しみにしていてください。
原作:秋★枝コメント
恋は光、実写映画化のお話を頂いた時はとても驚き、嬉しかったです。これも応援してくださった皆様のおかげです。さらに、脚本を読ませて頂いてからずっと完成が楽しみでした。登場人物や内容共に、私の作った物をより深めて頂けていると感じています。色んな場面で、「ああ、こういう見せ方があったのか…!ああ、このセリフ素敵だな…!」と私も描き手として、また1人の読み手として楽しませて頂きました。原作を読んで下さった方にもきっと楽しんで頂けると思いますので、ぜひご覧になって頂けると嬉しいです。
監督・脚本:小林啓一コメント
こんなことをここで告白するのは、自分でもどうかと思うのですが、脚本を書くにあたって、今までこんなに悩んだ作品はありませんでした。ここ2年間で数十回と書き直しました。とにかく解けないパズルをずっと解いている気分で、なかなか満足に書けませんでした。そのくらい原作の完成度が高いのです。秋★枝先生、恐るべしです。なかなかゴールに辿り着けなかった脚本に比べて、撮影はキャストやスタッフのおかげで順調でした。特にキャストは皆、非常に魅力的でした。神尾さん、西野さん、平さん、馬場さんのそれぞれ新しい側面をお見せすることができると思います。まだ編集段階ですが、早くお届けしたい気持ちでいっぱいです。リアリティとファンタジー要素が混ざり合う珍しいタイプの恋愛映画になると思います。楽しみにしていて下さい。僕も楽しみで仕方ありません。
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