ムロツヨシ、自宅での“飲み友”明かす「部屋でずっと目を合わせてくれる」<ボス・ベイビー ファミリー・ミッション>
2021.11.18 21:07
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俳優のムロツヨシが18日、都内で行われた映画「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」(12月17日公開)吹替版 完成披露試写会に、女優の多部未華子、芳根京子、声優の宮野真守とともに登壇。同作にちなんだトークを繰り広げた。
ムロツヨシ、自宅での“飲み友”はボス・ベイビー?
本作は、全世界で600億円超の興行収入をあげ、2018年に公開された日本でも興行収入34億円超のヒットとなり、アカデミー賞でもノミネートされたドリームワークス・アニメーション史上日本歴代No.1を記録した『ボス・ベイビー』の続編。今回の舞台は、前作の25年後の世界。すっかり大人になったボス・ベイビーと兄ティムの元に、「悪の天才博士が世界征服を企んでいる」という情報をキャッチしたベイビー社から、ティムの次女ティナが「ボス・レディ」として派遣される。ボス・レディは、疎遠だった2人をスーパーミルクで赤ちゃん返りさせ、おなじみの兄弟2人組として潜入捜査に向かわせることに。見た目は赤ちゃん、中身は本当におっさんの2人が、史上最大のミッションに立ち向かう。
前作に引き続き、ボス・ベイビー役を務めるムロは「ずっと部屋にボス・ベイビーのぬいぐるみがいてくれていて、飲み相手なんですけど、またその分身というか中になれてよかったなと思います」と声を弾ませ、「今回は宮野さんに感謝したい。今回、アフレコ順で最初に宮野さんが全部入れてくれていたんです。私、ティムとの掛け合いが多いもので、先に宮野さんの声があってやれている。これが本国の英語だけだったら、この完成披露試写に間に合わなかったと思います」と宮野に感謝。
自身にとってボス・ベイビーはどんな存在か尋ねられると「相方、分身ですね。あとは部屋でずっと目を合わせてくれるんです。僕の無言の友です」と答えた。
多部未華子、宮野真守から絶賛される
本作から初登場となるボス・レディ役の多部は、洋画の吹き替え初挑戦だったそうで「前作も拝見させていただいて、とても素敵な声を当てられている方たちと参加するのがすごく楽しみだな。わーいみたいな軽い気持ちで引き受けたんですけど、実際に声を入れてみるとめちゃくちゃ早口で、次から次へとテンポよく進んでいくキャラクターだったので、ついていくのに必死で、それが大変でしたね」と吐露。練習などはしたのかと聞かれると「家でも練習しました。声優さんって体を使うお仕事だなと思って、マイクに向かって喋るんですけど、ボス・レディの小さい体でパワフルな声ができるように全身を使って録りました」とコメント。これに宮野は「この作品は吹き替えでも難しい作品だと思います。このセリフ量で、このスピード感で、そこに日本語を合わせていくのは初めてではできないのに、素晴らしいなと思いました」と多部を褒め称えた。
芳根京子の歌唱シーンに注目
前作ではティムの子ども時代を演じ、今作ではティムの長女タビサを演じた芳根は「前回やらせてもらったときは、将来ティムの娘役をやる運命になると思っていなかったので、(前回は)自然体でやったので、今回どうしようって思って、ティムとも変えないといけないし、とはいえ私にそんな技術もないし、どうしようって思いながら監督と相談させてもらいながら作っていきました」と苦労を告白すると、ムロは「1つの作品で、兄役をやってたのに今度は少女の役をやるというのは劇団がやることですからね。すごいですよ。それをやり遂げた芳根さんはすごいです」と絶賛。これに芳根は「お2人(ムロの宮野)の声が入っていたから…でも途中でまた(ムロの声が)いなくなりました。前回もムロさんを超えたんです」と明かし、ムロが「それを言うと、俺の収録スピードが遅いってなるから…」と口を尖らせ、「週1って言われた通りに(収録に)行ってるんだぜ。(芳根は)シフト週2?」と声をかけると、宮野から「バイトじゃないんだから」と突っ込まれて笑いを誘った。
また、本作の注目ポイントを聞かれると、ムロは芳根が歌うシーンを挙げ「すごく沁みると思うので、沁みてください。芳根ちゃんの歌を沁みてください」と繰り返しアピール。芳根自身もそのシーンを挙げ「頑張りましたので、お手柔らかにお願いします」とコメントして会場から拍手を浴び、「歌は役でしか歌ったことがないんですけど、タビサは歌に苦手意識がある女の子で、監督に『心を込めて歌ってください』と言われて、(その言葉に)救われて心を込めて歌わせていただきましたので聞いてください」と目を輝かせた。
ムロツヨシらのギャップは?
さらに、見た目は赤ちゃん、中身はおっさんという本作にちなみ、自身にはどんなギャップがあるか尋ねられると、ムロは「みなさんの前に立たせていただくときは、よく喋ることで知ってもらう部分もあると思いますが、ただ1人、そして心を許した友の前に行くと無言になります」と明かし、「その友人がある日、パタッと立ち上がって『嘘だろ!』って言ってました。『(無言が)ずっと続くの?』って。ものすごいギャップがあるそうです」とエピソードを話した。同じ質問に多部は「(自分が)どう見えているかわらかないので」と困惑し、ムロから「クールな印象を持っているんじゃないですか?現場でお会いすると些細なことで笑ってくれます」とフォローが入ると、多部は「そうですか?」と納得いかない表情を見せて笑わせ、加えて多部は「しっかりしていそうって思われるんですけど、全然しっかりしてないです」といい、「この前は鍵をゴミ箱に捨てました。すぐ捨てちゃうんですよ。説明書とかも読んでいないし、この前は枕カバーを買って、未開封のまま捨てちゃいました(笑)。とにかく捨てちゃうんです」と告白して驚かせた。
そして、芳根は「今24歳なんですけど、よく現場でお会いした方から『まだ24歳なんだね』って言われるんです。上に思われることが多くて、『しっかりしてるね』って言われるんですけど、私もしっかりしていないんですよ」といい、「家でもグータラしてるし、母親から『あなた頑張ってると思う』って言われました。昔の私を知ってる人からは『1人でお仕事に行けてるの?』って言われるんです。だから今、頑張ってます!」と笑顔を見せた。
ムロツヨシの見た目が赤ちゃんになったら…?回答も慌てる
最後に、本作の内容にちなみ、中身は現在のままで見た目が赤ちゃんに戻ったら何をしたいか質問されると、ムロは「この映画に関してよく質問されるんですけど、僕が最初に言っちゃったのは、この歳になると抱っこされることがないじゃないですか。でも『抱っこされたい』って言っちゃうと、『抱っこされたい』だけが字に起こされて、それはこの時代ちょっとダメかなと思って1回撤回させてもらっているんですけど、今、喋っちゃって筆が進んでいる方がいるので、よくあるネットニュースの1文に『ムロ、抱っこされたい』はまずいので、おストップで。ストップ願います!」と目に前にいる記者にお願いし、「もしこのまま体が小さくなったら抱っこされたい気持ちはあります。抱っこされた経験がないから…だけど『抱っこされたい』だけ抜かないで(笑)なので、ちゃんとした答えは泣き叫びたいです。ちょっとお腹が空いたり、ちょっと機嫌が悪くなったら泣き叫んでいいわけだから、それをやってみたい」と願望を明かした。多部は「最近アルバムを整理したり、小さい頃に自分を振り返る機会があって、どの写真も世に出せないくらいブッサイクなんですよ。たまに幼少期の写真を提出してくださいってあるじゃないですか。選べないくらい全然かわいくないので、赤ちゃんに戻ったら、今なら技術があるので、(かわいく写っている)アルバムが残っていたらいいなと思います」と語り、芳根は「赤ちゃんに戻ったら、いっぱい寝て、いっぱい食べて褒められたいです」と目を輝かせ、ムロは「それが100点の答えだな」と舌を巻いた。(modelpress編集部)
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