桜井日奈子、奥華子の生歌に感激「すべてが胸に刺さる」主題歌誕生秘話も<殺さない彼と死なない彼女>
2019.11.07 19:40
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女優の桜井日奈子が7日、都内で行われたW主演映画「殺さない彼と死なない彼女」(11月15日公開)の公開直前イベントに、共演の堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、主題歌と劇中音楽を担当した奥華子、メガホンをとった小林啓一監督とともに登壇した。
桜井日奈子、奥華子の生歌に感激
「殺す」が口癖でスマホ依存症の無気力少年・小坂れいを間宮祥太朗、「死にたい」が口癖の心優しきネガティブ少女・鹿野ななを桜井が演じ、すべての孤独をあたたかく癒す、いびつでピュアなニュータイプのラブストーリーを描く本作。イベントでは、奥が本作の主題歌『はなびら』を生歌でフルバージョン披露する一幕もあり、「(主題歌候補を)はじめ3曲くらい作ったんですけど、監督さんからNGをいただきました。鹿野ちゃんに感情移入しすぎてしまって、切なすぎてしまって、そうではなくそれぞれの登場人物みんなに当てはまる希望が持てるような曲をということで、最後にできたのは『はなびら』でした」と主題歌誕生秘話を披露した奥。
そして、奥の生歌を客席に座って聞いた桜井は「控え目に言って最高です…」と絶賛し、「音楽もすべて奥さんがやってくださっているんですけど、ストーリーを自分でも思い浮かべながら聞いていると、一語一句ムダのない歌詞だなと。すべてが胸に刺さる歌でしたね」と目を輝かせた。
桜井日奈子「自分のことはエゴサしないんですけど…」
また、イベント直前に本作を見た観客のほとんどが涙を流したと挙手をしたが、心揺さぶられる作品に仕上がった要因はなんだと思うか尋ねられた桜井は「私もすでに試写でご覧になった方の感想を見て“なるほどな”って思ったり、自分のことはエゴサしないんですけど、この作品のことはけっこう調べちゃうんですよね」と告白。「嬉しい感想が多いんですけど、私も見て思ったのは、やっぱり自然光ですかね。照明部がいなくて自然光で全部撮っているので、皆さんが日常を過ごしている中の空気感にとても近い映像になっているので、世界観に入り込みやすかったんじゃないかなという風に思います」と分析した。
同じ質問に、きゃぴ子役を演じた堀田は「日常の中で本当に思っていることってなかなか言葉にして伝えられないと思っていて、特に私が演じたきゃぴ子は、心の声というか、モノローグというか、セリフとしてしっかりと本当のところが伝わっていると思うので、そういうところでキャラクターそれぞれ人間味があって、『殺カレ』の世界観でこの人たち本当に生きているなって感覚がするところが揺さぶられる理由じゃないかなと思いますね」としみじみ。
撫子役の箭内は、普段本をまったく読まないそうだが「この漫画をいただいて読み始めたらびっくりするぐらい進んで、次も気になって、気付いたら新幹線の中で泣いていたんです。普段、本を読まない人でも本で泣くときあるんだって自分でも思ったので、見てくださった方も無意識に涙が出る感じなんじゃないかなと私は思いました」とコメント。
宮定八千代役を演じるゆうたろうは「原作が四コマ漫画で、ストーリーは繋がっていないんですけど、それが2時間の映画になって、脚本で読ませてもらったときに“こう繋がるんだ!”って思って、そこにちょっとやられて、初号試写を見たときに小坂と鹿野のシーンなんかは泣かずにはいられなくなって、でも初号なので関係者しかいなかったので“耐えなきゃ”と思って堪えたんですけど、公開されてレイトショーとかで見たらやられるんじゃないかなと思いました」と吐露。
「原作は非現実的なところがあるので、映像化したときにどうなるんだろうなと思ったんですけど、すごくリアルな人間に近しい部分が多いので、見てくれる方にも寄り添ってくれる作品だなと思うので、そういう部分に共感していただいて、涙を流してくれたんじゃないかなと、見て思いましたね」と語った。
桜井日奈子、好きなセリフは?「キュンっときました」
ほかにも、観客からの質問にキャスト・監督が答えるという企画を実施。原作ファンだという観客が、思い出し涙を流しながら細かな演出について質問し、それに監督が答えると、桜井も「監督の演出が細かくて1度では認識しきれないと思うので、何度も見ていただきたいですね」とアピール。さらに、好きなセリフを尋ねられると、桜井は「小坂のセリフなんですけど、鹿野が『私が死んでも世界は何も変わらないよね』って言ったあとに、小坂が『お前が死んだら俺は少し変わるな』っていうセリフはキュンっときましたね」と笑顔を見せ、さらに「欲張っていいですか?もう1こだけ」と切り出し、「(恒松祐里演じる)地味子のセリフなんですけど、きゃぴ子が傷付いているときに『傷付く女が1人だけだなんてなんで思ったんだろうね』というセリフが深いなあって思いましたね」としみじみと語った。(modelpress編集部)
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