(左から)赤楚衛二、浜辺美波、福本莉子、北村匠海(C)2020映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社

浜辺美波&北村匠海が再共演 「思い、思われ、ふり、ふられ」実写化に反響

2019.04.24 05:30

「ストロボ・エッジ」、「アオハライド」でお馴染みの咲坂伊緒氏の最新少女コミック「思い、思われ、ふり、ふられ」(通称:ふりふら)が実写&アニメーションでW映画化することが史上初の同時決定。実写映画には浜辺美波福本莉子北村匠海赤楚衛二が出演。浜辺と北村は、W主演を務め、演技が高い評価を受けた映画「君の膵臓をたべたい」(2017)以来の実写共演となり、血のつながらない姉弟に芽生える切なすぎる恋模様を紡ぐ。実写は2020年8月に、アニメは2020年5月に公開予定。ネット上では反響が寄せられている。

  

「思い、思われ、ふり、ふられ」実写&アニメーションW映画化

原作は2015年7月号から「別冊マーガレット」にて連載が開始され、次回6月号(5月13日発売)にて最終回を迎え、全12巻で完結予定。電子版も含むシリーズ累計部数は、4月現在、既刊11巻で450万部を突破。第63回小学館漫画賞少女向けマンガ部門を受賞し、その繊細で瑞々しい物語が高く評価され、ジャンルを超えて注目を集めている。

この大人気原作を映像化するにあたり、実写にするか、アニメーションにするか2つの選択肢がある中で、どちらか一方ではなく、今回は同時に両方の映像化をするべきだと確信を持てたことが、このプロジェクトのスタートに。原作者の咲坂氏とも打合せを重ねていき、実写で出来ること、アニメーションで出来ること、それぞれ得意とすることが違い、それぞれ魅力があるということで、咲坂氏は両方の映像化に快諾し、脚本づくりを一緒に行った。

「私が、キャラクターやひとつひとつのシーンに込めた思いやどうしてもいれてほしいポイントを双方の脚本家の方達、スタッフの皆さんと共有しながら脚本の成立に関わることができたのはとても貴重な機会でした。時には実写ならでは、アニメーションならではの見せ方の違いに感心することもありました」とコメントするように、プロットの段階から原作者が深く関わった形でそれぞれ映像化していく。

物語は、4人の高校生男女の切なくすれ違う恋模様を瑞々しく描いた傑作青春ラブストーリー。そして、最大の魅力は、4人全員が違った個性を持つ主人公であり、秘密や葛藤を抱えた彼らが恋愛や友情を通して、自分自身・他者と向き合いながら成長していく、上質なヒューマンドラマに。

実写化により旬の若手実力派キャストが演じることで、登場人物たちの抱える葛藤や悩み、そして成長していく姿をよりリアルな物語として表現。また、アニメーションにおいては「劇場版 ソードアート・オンライン‐オーディナル・スケール‐」のA-1 Picturesが、咲坂氏の生み出した世界観とキャラクターに命を吹き込く。思春期の特別な時間にある彼らの、ときめきや切なさといった細やかな感情、ささやかな成長を、アニメの魔術によってよりドラマチックに描ききる。

2020年、原作×実写映画×アニメーション映画の3つをもって「ふりふら」は完結する。

浜辺美波・北村匠海・福本莉子・赤楚衛二で実写化

原作1巻書影(C)2020映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社
1人目のヒロイン山本朱里は、恋愛に対して現実的で積極的、かつ社交能力が高いが、実は自分の本当の気持ちを出すのが苦手で、すぐに先回りして空気を読む役に徹してしまう不器用な性格の女の子。親の離婚や再婚など複雑な家庭環境の中で無理をして顔をあげて生きていく。

そんな朱里を実写版で演じるのは、「君の膵臓をたべたい」で圧倒的な透明感をスクリーンに焼き付けた浜辺。映画、ドラマ、CMと活躍の場を広げている今最も旬なシンデレラが、朱里の持つ強さと弱さといった繊細な内面を、確かな演技力で表現する。

2人目のヒロイン市原由奈は、夢見がちで恋愛に対して消極的な女の子。自分に自信が持てず、常に下を向いてしまう。正反対な性格の朱里と、彼女の異父姉弟である理央に出逢い、理央に片想いをするが、朱里と理央の間に隠された秘密を知ってしまい、悩み、傷つきながらも顔をあげて生きて行こうと強く成長していく。そんな由奈を実写版で演じるのは福本。第8回東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞し、浜辺に続く次世代のシンデレラとして今後最注目若手女優。由奈役をオーディションで勝ち取り、役柄同様に成長していく姿をスクリーンに刻む。

そして朱里の血のつながらない弟であり、由奈に片想いされる男子・山本理央は、イケメンで女子からもてる所謂“王子様”タイプの男の子。しかし実は、朱里のことをずっと好きで告白しようとしていたが、親の再婚により血のつながらない姉弟になってしまい、その想いを告げられないままずっと胸のうちに抱えているという役どころ。そんな理央を実写版で演じるのは、「君の膵臓をたべたい」で、その繊細な演技で多くの観客の涙を誘い、その後も数々の映画やドラマ、CMでも活躍中の若手筆頭の実力派俳優の北村。見た目とは裏腹な理央の抱える葛藤を、丁寧に演じる。

最後に、由奈の幼馴染で、やがて理央や朱里のよき理解者となっていくのが乾和臣。真っ直ぐな好青年で、思ったことをそのまま口に出してしまうような天然キャラだが、厳格な両親に育てられ、自分の将来の夢に関しては、本当の気持ちを言い出せずに悩んでいる。同じように家庭環境に悩む朱里に共感し、次第に惹かれていくが、理央の朱里に対する気持ちに気づいてしまい、踏み出せなくなってしまう。そんな和臣を実写版で演じるのは、「仮面ライダービルド」にてクローズ役を演じ注目を集める新星の赤楚。これまでのライダー出身の俳優と同様に、今後のブレイクは必至。和臣のつかみどころのない雰囲気を、フレッシュな佇まいで演じる。

実写版の監督を務めるのは、青春・恋愛映画の名匠三木孝浩。僕等がいた前篇・後篇」(12年)、「陽だまりの彼女」(13年)、「アオハライド」(14年)、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(16年)など数々の作品を手掛け、最新作の「フォルトゥナの瞳」のヒットも記憶に新しい三木監督が、現在活躍する若手実力派キャストを見事に演出し、キャストと同世代の葛藤やその先にある希望を描く。そして本作では新たなスタッフを起用し、ジャンルに縛られることない新たな映像表現にチャレンジする。

撮影は今年3月20日から4月20日にかけて行われ、すでにクランクアップ。オール神戸ロケで行われた。

浜辺美波「以前から原作が大好き」

朱里役を演じる浜辺は、「以前から原作が大好きで実写化されるとしたら誰が演じるんだろうと思って読んでいました」と原作ファンであることを明かし、「咲坂伊緒さん×三木孝浩監督の青春実写という、私の憧れのコンビネーションの映画に出演出来ることにとてもご縁を感じ、嬉しかったです」と喜びのコメント。「北村さんは何度かご一緒させて頂いていますが、最初にご一緒した時から雰囲気が変わらず安心感があります」と北村との再共演について触れ、「朱里として、1度しかない青春を必死に、駆け抜けたいと思います」と語っている。

理央役の北村は「原作のイメージを壊さないように心がけるのはもちろん、映画内の4人のコントラストを大切にしたかったのでテンション感はたくさん考えました。役作りに関しては、“言葉とは裏腹の気持ち”をとにかく大事にしました。前向きな言葉とは反対の表情をしてみたり、それがすごく理央らしさに繋がっていくのではないかと思いました」と役作りをしたことを振り返り、再共演となった浜辺に対しては「浜辺さんとは“キミスイ”以来でしたが、花が咲いたようなキラキラした雰囲気が溢れていて、同じ空間にいてとても楽しかったです」と話した。

由奈を演じた福本は「私が演じた由奈ちゃんは人見知りで自分に自信が持てない女の子ですが、まっすぐな芯を心の中に秘めているので、その純粋さやまっすぐさを大切に演じました。そしてどんどん成長していく由奈ちゃんを表現する為に視線でのお芝居もかなり意識しました」とコメント。初共演となる北村、赤楚とは初日に敬語を使わないで話すことを決めたというエピソードを披露し、「4人全員が本当の同級生のように和気藹々とした現場でした」と振り返った。

そして、和臣を演じた赤楚は「和臣を演じる事で心がけたのは素直でいる事、そして彼が感じてる、抱えてる想いを表にはなるべく出さずにいる事です。彼自身の心の微妙な変化に気を付けて演じました」とコメントしている。

「キミスイ」コンビの再共演 反響続々

ネット上では、「美波ちゃんと匠海くんまた共演!嬉しすぎー」「え!ふりふら実写化!?しかも浜辺美波ちゃん最高」「ふりふら実写化発表びっくり!楽しみだなー」など反響が続々と寄せられている。(modelpress編集部)

「思い、思われ、ふり、ふられ」ストーリー

偶然出会ったタイプの全く違う【朱里】と【由奈】、朱里の義理の弟の【理央】と由奈の幼馴染の【和臣】は同じマンションに住み同じ学校に通う高校1年生。理央に憧れる由奈、朱里に言えない想いを抱える理央、秘密を抱える朱里、ある秘密を目撃してしまった和臣。それぞれの思いは複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違っていき――切なすぎる恋が動き出す。

キャスト・監督・原作者コメント

<山本朱里役:浜辺美波>

以前から原作が大好きで実写化されるとしたら誰が演じるんだろうと思って読んでいました。咲坂伊緒さん×三木孝浩監督の青春実写という、私の憧れのコンビネーションの映画に出演出来ることにとてもご縁を感じ、嬉しかったです。朱里は人との距離のとりかたは器用ではありますが、傷つく怖さをちゃんと知っている女の子です。朱里として、1度しかない青春を必死に、駆け抜けたいと思います。

共演の北村さんは何度かご一緒させて頂いていますが、最初にご一緒した時から雰囲気が変わらず安心感があります。福本さんは2回目の共演でも、同い年なので、撮影当初から話しやすく楽しかったです!赤楚さんは今回初めまして。そして4人の中だと最年長でいらっしゃるのですが、同級生のように話しかけてくださり、緊張せずに撮影できました! とても居心地のよい雰囲気で撮影に臨むことが出来ました。

<山本理央役:北村匠海>

原作のイメージを壊さないように心がけるのはもちろん、映画内の4人のコントラストを大切にしたかったのでテンション感はたくさん考えました。役作りに関しては、“言葉とは裏腹の気持ち”をとにかく大事にしました。前向きな言葉とは反対の表情をしてみたり、それがすごく理央らしさに繋がっていくのではないかと思いました。

共演者の浜辺さんも、福本さんも、赤楚くんも、とても真っ直ぐでひたむきな方々でした。浜辺さんとは“キミスイ”以来でしたが、花が咲いたようなキラキラした雰囲気が溢れていて、同じ空間にいてとても楽しかったです。4人で楽しくやりながら、青春時代を謳歌できていたと思います。

また三木監督とは僕がまだ小さい頃から作品を一緒にやらせて頂いていて、映画は実に6年ぶりくらいだったのですが、変わらずあたたかい人柄でスタッフさん含むみなさんを包んでいました。芝居しやすかったですし、自由にやらせてもらえるなかにも監督の意図もしっかりあって、話し合いながら進めていくことが出来ました。

<市原由奈役:福本莉子>

初めて原作を読んだ時に、この作品はきっと誰にとっても共感出来る青春の物語なんだと思いました。待っているだけで降ってくる幸せより、4人が努力して掴んだ幸せだからこそ心から応援したくなるキラキラとした物語になっているんだと感じました。私が演じた由奈ちゃんは人見知りで自分に自信が持てない女の子ですが、まっすぐな芯を心の中に秘めているので、その純粋さやまっすぐさを大切に演じました。そしてどんどん成長していく由奈ちゃんを表現する為に視線でのお芝居もかなり意識しました。

今回2度目の共演になる浜辺美波さんは事務所の先輩であり同い年でもあるので私にとって心強い存在で、初共演の北村さんや赤礎さんとは初日に敬語を使わずに話すことを決めて、4人全員が本当の同級生のように和気藹々とした現場でした。

撮影に入る前に三木監督から作品に関するお手紙を頂いて、それが役作りをする時の道標になり、撮影に入ってからも親身になって話を聞いて想いを共有してくださるのでとても助けられました。三木監督の撮る映画は映像がとても綺麗で繊細な印象だったので、こうして私もその世界に入ることができてとても嬉しいです。

<乾和臣役:赤楚衛二>

「ふりふら」を初めて読んだ時、4人の関係性や、想いの複雑な絡み合いにドキドキしながらも前を向き一歩を踏み出す勇気を貰えました。和臣は明るく真っ直ぐで、可愛らしさもあるけど、自分と向き合う事を諦めて、本当の想いを奥底に蓋をしてる人間でもあるんだと感じました。和臣を演じる事で心がけたのは素直でいる事、そして彼が感じてる、抱えてる想いを表にはなるべく出さずにいる事です。彼自身の心の微妙な変化に気を付けて演じました。

共演した美波ちゃんはお淑やかで、様々な場面で周囲に心配りができ、いるだけで華やかになる素敵な方でした。匠海くんは自分をしっかり持っていて博学多才な見たままの好青年で、現場では引っ張っていく力を持っている凄く魅力的な方だなと思いました。莉子ちゃんは居心地の良い空間を常に作ってくれて、自分の世界観を持っており、関西弁で親しみやすい方でした。

そして三木監督は柔らかい雰囲気の方で、作品に対する想いや情熱は凄く熱いです。どう見えるか、どう映ってるか等を丁寧に教えて下さって、繊細な心のひだを導き出して下さる素敵な監督さんでした。

<監督:三木孝浩(みき・たかひろ)>

大好きな咲坂伊緒作品を再び映画化する機会を与えて頂けたことを本当に嬉しく思います。原作の「思い、思われ、ふり、ふられ」は、思春期にある、ともすれば本人すらも見逃してしまいそうな小さな感情の機微を繊細にすくいあげエンターテイメントとして昇華させている描写力が本当に素晴らしい作品です。だからこそ実写化にあたっても大仰なファンタジーではなく、何気ない日常の中にある彩りや心の揺らぎを大事にしながら、親の庇護下にある10代特有の焦燥感や、未来への希望と不安の中で、傷つきながらも光射す方へと向かっていく4人のキャラクターの成長譚を丁寧に描きたいと思い撮影に臨みました。

そして今回も、次の時代を担うフレッシュな俳優たちと共に悩み、迷い、心震わせて撮影することのできた、とても愛おしい青春群像劇になりました。青春映画が輝きを放つのは、きっと若い役者のみんなが、物語のキャラクターと同じように失敗や後悔を繰り返しながら撮影の中で成長していく様子に誰もが未熟だった頃の自分を重ねて想いを馳せ、愛おしさを感じるからなのかもしれません。見る人すべてにとって、これは「自分」の映画だと思ってもらえるような作品になってくれてたら嬉しいです。

<原作者:咲坂伊緒(さきさか・いお)>

漫画ではできない色や音、動きの連続性のある映像の世界に落とし込んだ時、どんな表現になるのか想像するだけで今からとても楽しみです。実写、アニメとも、脚本の打ち合わせにはプロットから参加させていただきました。私が、キャラクターやひとつひとつのシーンに込めた思いやどうしてもいれてほしいポイントを双方の脚本家の方達、スタッフの皆さんと共有しながら脚本の成立に関わることができたのはとても貴重な機会でした。時には実写ならでは、アニメーションならではの見せ方の違いに感心することもありました。

実写では映画「アオハライド」でもお世話になった三木監督に再び撮っていただけると分かった時、「また三木監督とお仕事するのが私の夢です」と言って握手していただいたあの時の言葉が現実になった!と興奮したのを覚えてます。漫画原作ではありますが、それでも人の感情の生っぽさを大事にしていただきたいと常に思っているので、そこを安心してお任せできる三木監督に撮っていただけて本当に光栄です。そしてそれを十分に理解してくださるキャストさんばかりに集まっていただけたことも、本当にすごい事だと思っています。

そしてさらにアニメーション映画の制作がA-1Picturesさんに決まった時、その時点で絶対いいものを作ってくださると確信しておりましたが、制作過程を見せていただくたびにその気持ちは強くなる一方です。漫画では動くことのない絵が、2次元のまま滑らかに動くアニメーションというのは漫画家にとってロマンです。ふりふらのキャラクターたちがこの世界ではどんなふうに動くのか私も早く観たい気持ちでいっぱいです。

漫画でしかできない事、実写にしかできない事、アニメーションでしかできない事、この3つ全ての視点から楽しんでいただく事で、ふりふらという一つの作品を皆様の中で完結させていただければ幸せです。
【Not Sponsored 記事】

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