少女漫画実写化、“キャストの既視感”が課題 実写「ママレード・ボーイ」は桜井日奈子×吉沢亮が“勝算”に
2018.02.20 12:00
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集英社「りぼん」で1992年~1995年に連載された吉住渉氏の少女漫画『ママレード・ボーイ』が満を持して実写映画化され、4月27日に公開される。自身が“原作世代”の愛読者であるからこそ実写化は「最初かなり躊躇した」という北島直明プロデューサー。『オオカミ少女と黒王子』(2016)に続くタッグとなる松橋真三プロデューサーとキャストを慎重に模索する中で、桜井日奈子(20)と吉沢亮(24)というW主演の組み合わせにたどり着いたことが1つの“勝算”になったと語る。
“既視感のない”キャスティングが課題
両親のパートナーチェンジによって、突然1つ屋根の下で暮らすことになった同い年の高校生・光希と遊のラブストーリー。『オオカミ―』の山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)と二階堂ふみに続き、今作の光希と遊のキャスティングにおいても“これまでに見たことのない、新鮮な組み合わせ”にしたいという共通認識があった両プロデューサー。相次ぐ少女漫画実写化で“キャストの既視感”もたびたび取り沙汰される中、まず『オオカミ―』で“非イケメン”のメガネ男子を好演した吉沢を遊役に選んだ。「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日・2011-2012)朔田流星/仮面ライダーメテオ役で注目を浴びて以降、ドラマや映画、舞台で幅広く活躍してきた吉沢。両プロデューサーとは『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』でも関わり、既に人気急上昇中の実力派という信頼があったが、意外にも“ド直球のイケメン”を演じた経験がなかったという点が、今回のキャスティングにおいて大きな決め手になったという。
頭脳明晰・スポーツ万能と王子様を絵に描いたような遊という役柄。北島プロデューサーは「(吉沢が)自分でも言っていましたが、あの顔面を持っていながら、それを全力で使ったことがまだ一度もなかった。だとすると、今この作品で使うべきだろう。吉沢くんに懸けるべきだと思った」とし、松橋プロデューサーも「『銀魂』で沖田総悟という役をやってもらった時、その反響が素晴らしかった。吉沢くんの若い女性からの人気は凄まじいものがあり、今にも爆発しそうなエネルギーを感じていました。女の子がときめくようなジャンル1つとっても企画の内容がとても大切。この『ママレード・ボーイ』が彼にとって、そういうジャンルでの代表作になればいいなと考えています」と熱い期待を寄せる。
そして、吉沢と比べるとまだキャリアが浅いものの、“岡山の奇跡”と称された抜群に華のあるルックスでブレイクした桜井を光希役に抜てき。舞台『それいゆ』(2016)で女優デビュー、今作で晴れて映画初ヒロインという、いい意味で“まだ色のついていない”桜井との組み合わせこそが「この作品の魅力をフレッシュに引き出せる」と北島プロデューサー。元々の素顔と役柄のマッチングも重要視しており、松橋プロデューサーは「遊という役は心の中にどこか謎めいたものを秘めていて、それが彼の個性にもなっていますが、吉沢くんにもそんな陰の部分がある。かたや光希は天真爛漫で思ったことをそのまま口に出してしまうような元気な女の子で、それを上手く出せるような子がいいと思い桜井さんを抜てきしました。桜井さん自身が持っているものをそのまま出してもらえれば、キャラクターとしてすごく生きるという計算のもとお願いしたという経緯があります」と話した。
ほか、光希と遊の同級生にあたる銀太役には佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、茗子役には優希美青。そして光希と遊の両親、通称“両親S”に中山美穂、檀れい、谷原章介、筒井道隆と豪華すぎる面々が脇を固めていることも今作の新鮮なルックを形作っており、幅広い世代からの期待が寄せられている。(modelpress編集部)
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