映画『全員死刑』で主演をつとめる間宮祥太朗(C)2017「全員死刑」製作委員会

間宮祥太朗、“炎上必至”の映画初主演「全員死刑」

2017.03.01 06:00

2004年9月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件、通称「大牟田一家4人殺害事件」をモチーフにした映画『全員死刑』(※R15+指定)が、間宮祥太朗(23)主演で今秋公開されることが決定した。

  
被告である家族4名に死刑判決が下り、未だ真相が解明されない特異な事件。メガホンをとるのは『孤高の遠吠』(15)など本物の不良を出演させる映画で業界内の注目を集める気鋭の映画監督・小林勇貴氏。プロデューサー陣には『冷たい熱帯魚』(11)、『恋の罪』(11)の千葉善紀氏(日活プロデューサー)、『東京残酷物語』(08)、『蠱毒 ミートボールマシン』(17)の映画監督・西村喜廣氏が集い、これまでにない“狂悪エンターテインメント作品”を作り上げる。

鬱屈した日々を暮らす兄弟とその家族。ある日、近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金があることを知り、その金を強奪する計画が提案される。1人を殺害したのを機に、事態は“最狂最悪の殺人家族”の暴走に発展。主人公の次男・タカノリ役の間宮のほか、長男・サトシ役を『ケンとカズ』(16)の毎熊克哉、その家族の父を六平直政、母を入絵加奈子、タカノリの彼女役を清水葉月が演じる。

間宮祥太朗「緊張感と懐疑心」

今作が映画初主演となる間宮は「この作品の話を聞いた時は期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました」とコメント。撮影は2016年9月に実施。「毎熊さん、六平さん、入絵さんと一家として過ごした時間はデタラメで滑稽な密度の濃いものでしたし、清水さんとの度重なるファイティングイチャイチャはとても楽しい掛け合いでした。そして凶暴なスケジュールと小林監督の聞いたことのない様な演出をものともしない(ある程度はしてたかもしれない)男気と女気を見せたスタッフの方々は本当に格好良かったです」と刺激的な日々を振り返っている。

小林勇貴監督「世界中で炎上騒ぎが起きる」

事件の映画化を切望し、今作で商業映画デビューを飾る小林監督は「人生でいつか商業映画を撮ってみたい!いつかこの原作で撮りたい!その両方が1作目で1度に叶いました。あまりの過激さにyahooニュースのコメント欄が荒れるだけでは済まないと思います。世界中で炎上騒ぎが起きることでしょう!いいことです!15歳未満から死に損ないの老人まで楽しめる最高のエンターテイメントになっています!ていうかよぉ、題名聞けばわかんだろ?全員死刑にしてやるよ!!」と扇情的なコメントを残している。(modelpress編集部)

間宮祥太朗コメント

間宮祥太朗(提供写真)
この作品の話を聞いた時は期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました。小林監督の存在は存じ上げていましたが、『孤高の遠吠』という既視感のない革新的な映画を撮り、この凄まじい事件を映画にしようとしている監督にまず会いたいと思いました。実際にお会いして、何故撮ろうと思ったのか、如何にして撮るのかだけではなく監督が日々感じている怒りや喜びを聞き、その話している姿と眼差しを見てこの作品に主演で立つ決意が固まりました。

毎熊さん、六平さん、入絵さんと一家として過ごした時間はデタラメで滑稽な密度の濃いものでしたし、清水さんとの度重なるファイティングイチャイチャはとても楽しい掛け合いでした。そして凶暴なスケジュールと小林監督の聞いたことのない様な演出をものともしない(ある程度はしてたかもしれない)男気と女気を見せたスタッフの方々は本当に格好良かったです。小林勇貴監督の初商業作品という挑戦に間宮祥太朗映画初主演という挑戦をぶつけてくる日活のプロデューサーさんはきっと未開の地が好きな冒険家か何かなのだろうとこれを書きながら改めて思っています。そんな冒険であり挑発でもあるこの作品を楽しみにしていてください。この映画は風刺ではなく狂悪エンターテインメントです。

間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)プロフィール

93年生まれ。神奈川県出身。2008年にテレビドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」で役者デビュー。以後「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」「弱くても勝てます~青志先とへっぽこ高校球児の野望~」「学校のカイダン」「水球ヤンキース」「ニーチェ先生」「早子先、結婚するって本当ですか?」等、話題のテレビドラマに出演。『ライチ☆光クラブ』(16)、『黒い暴動』(16)、『高台家の人々』(16)、『帝一の國』(17)、『トリガール!』(17)など映画や舞台に精力的に出演し、本作で映画初主演を飾る。

※大牟田4人殺人事件…2004年9月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件。裁判では被告である家族4名全員に死刑判決が下った特異な事件である。金銭トラブルが原因で連鎖的な殺人、死体遺棄に至ったと推測されているが、未だ真相は解明されていない。その事件を「ヤクザと原発:福島第一潜入記」の著者・鈴木智彦が獄中の「死刑囚」である次男の手記を基に「我が一家全員死刑」を執筆。「自分はヤクザとして筋は通している。もちろん死刑になっても構わない」と反省の色をみせない次男の淡々とした文章で、当時の犯行が生々しく綴られている。
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