杉咲花“お母ちゃん”と親子受賞「何度も救って頂きました」
2017.02.05 22:53
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女優の杉咲花が、「第90回キネマ旬報ベスト・テン」で助演女優賞を獲得し、5日に都内で行われた表彰式に出席した。
杉咲花「すべての出会いに感謝」
杉咲が同賞を受賞するに至った映画「湯を沸かすほどの熱い愛」からは、親子役を演じた主演の宮沢りえも「主演女優賞」を獲得。杉咲は、宮沢との親子共演を「カメラに映っていないときでも、お母ちゃんでいて下さって何度も救って頂きました」と振り返った。役作りは撮影前から行っていたそうで、「りえさんと1日1回は必ずメールをして写真を送り合うことと、敬語を止めることと、『お母ちゃん』と呼ぶルールが事前にありました」と述懐。「すべての出会いにただ感謝しかありません。まだまだ未熟なところばかりなのですが、これからもひとつ、ひとつ丁寧に向き合って行けるように頑張ります」とさらなる活躍への意気込みを語った。
宮沢りえ「私の人生でとっても豊かなもの」
一方、“お母ちゃん”の宮沢は、スピーチ中に杉咲の方に顔を向けて「はな、おめでとう!」と祝福する一幕も。「最近、演じることは、声や、肉体だけで表現をするのではなくて、自分の体の中をその役が通って行くのだなと思うと、演じた役は全部、自分の人生のひとつなのだなと思うようになりました」と心境の変化を明かし、「(同作が)私の人生でとっても豊かなものだと思います」と笑顔を弾けさせた。
親子受賞に歓喜
そして、同作が長編映画デビューとなった中野量太監督は、宮沢と杉咲の出演が決まった際に「いけるのではないか」と手ごたえを掴んでいたことを告白。中野監督が2人の受賞を「めちゃくちゃ、嬉しいです」と自分のことのように喜んでいると、宮沢が自分が受けとった花束から花を1本抜いて贈呈し、会場からは大きな拍手が贈られた。
主演女優賞は宮沢りえ、主演男優賞は柳楽優弥
同賞は、老舗映画雑誌「キネマ旬報」が1924年(大正13年)からスタートさせたもので、その年を代表する「日本映画」「外国映画」を10本挙げるほか、「日本映画主演男優・女優賞」「日本映画助演男優・女優賞」「新人男優・女優賞」などその年の賞賛すべき映画作品や映画人を表彰。今年度は日本映画1位に「この世界の片隅に」、外国映画1位に「ハドソン川の奇跡」が輝いたほか、「主演女優賞」を宮沢、「主演男優賞」を柳楽優弥が受賞した。(modelpress編集部)
「第90回キネマ旬報ベスト・テン」受賞作品&受賞者
日本映画ベスト・テン第1位:「この世界の片隅に」外国映画ベスト・テン第1位:「ハドソン川の奇跡」
文化映画ベスト・テン第1位:「ふたりの桃源郷」
主演女優賞:宮沢りえ
主演男優賞:柳楽優弥
助演女優賞:杉咲花
助演男優賞:竹原ピストル
新人女優賞:小松菜奈
新人男優賞:村上虹郎
監督賞:片渕須直
脚本賞:庵野秀明
外国映画監督賞:クリント・イーストウッド
読者選出 日本映画監督賞:片渕須直
読者選出 外国映画監督賞:クリント・イーストウッド
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