綾野剛、助演男優賞受賞 妻夫木聡がサプライズで手紙贈る
2016.12.20 16:15
俳優の綾野剛が20日、都内で行われた報知新聞社が主催する映画賞「第41回報知映画賞」表彰式に出席した。映画「怒り」などの出演で助演男優賞を受賞した綾野に、同作で共演した俳優の妻夫木聡からサプライズで手紙が贈られた。
綾野剛が3作品で助演男優賞受賞
今年公開された映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」「64-ロクヨン-」「怒り」で助演男優賞を受賞した綾野剛は「大変な賞をいただいてしまいました。心から感謝しています」とあいさつ。何でも屋を演じた「リップヴァンウィンクルの花嫁」について、「岩井俊二監督や黒木(華)さんらと、日常を描いているような、役を生きているような実感があり穏やかな時間でした。今は亡きりりィさんのお姿は今でも焼き付いています」と、11月に急逝した同作の出演者りりィさんについてコメント。
警察の広報官役を務めた「64」については「佐藤浩市さんの背中を追っかけるのが大変で、背中を観続けた現場でした。またもう…チャーミングな方で。でも芝居となると背中で示してくれる。いやー…すごいパワーなんですね。僕ももう若くはないですが、僕たちはまだまだ負けてはいけない」と主演の佐藤浩市について振り返った。
また、妻夫木聡と同性愛者のカップルを演じた「怒り」について「これこそ助演男優賞のあるべき形だと思っています。松山ケンイチくんや森山未來くん、誰がとってもおかしくない中、自分がこの賞をいただいたこと自体不思議です。妻夫木くんは『剛やったね!』って愛があるメールをくれました。一緒に2週間ホテルで生活してよかったなと。妻夫木くんがいなければ成立しなかった。助演としてとても大切なことです」と思いを馳せた。
綾野は「“役の者”として、助演であるべき姿を3つの作品が教えてくれた」としみじみ語っていた。
妻夫木聡がサプライズメッセージ
綾野には、映画コメンテーターのLiLiCoがトロフィーなどを授与し、「怒り」のプロデューサーを務めた川村元気氏が花束のプレゼンターを行い固い握手をかわした。川村氏は綾野に「綾野くんとのことで覚えているのは、撮影が始まる前、李監督と3人で会ったとき(綾野が)挙動不審で。綾野さんは一言も話さずに打ち合わせを終えました(笑)。そのあと連絡がきて『本当に悩んでいます』と。そこから妻夫木くんとあの有名になったホテル暮らしをするなど全身全霊でやってくれた」と評価した。また、川村氏は“妻夫木くんから手紙を預かっている”とし、代読。『本当は「おめでとう!」と言って抱きしめたい気持ちでいっぱい』などとメッセージを寄せた。(modelpress編集部)
妻夫木聡手紙全文
綾野剛様へ今日はそちらへ伺えずごめんなさい。本当は「おめでとう!」と言って抱きしめたい気持ちでいっぱいですが、どうしても都合がつかず申し訳ございません。
改めて「第41回報知映画賞助演男優賞」心よりおめでとう。『怒り』での綾野剛との出会いは僕の財産です。
真摯に役に取り組む姿を間近で感じ、綾野剛という役者の奥深さを痛感しました。役への貪欲さは、可能性を見出し、見ているものへ感動を与えてくれる、期待を裏切らない綾野剛。
次に現場で会うときはどんな人物になっているのかいまからすごく楽しみです。その前に一杯おごらせてください。
妻夫木聡
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