染谷将太が丸刈りに!「こんな凄まじい人生経験はない」(C)New Classics Media Corporation and Kadokawa Corporation 2016

染谷将太が丸刈りに「こんな凄まじい人生経験はない」

2016.10.17 10:27

俳優の染谷将太が、総製作費150億円の日中共同製作映画『空海―KU-KAI―』(原題:妖猫伝/2018年公開予定)で主演を務めることが決定した。

  
原作は「エヴェレスト 神々の山嶺」「陰陽師」など、多数の著作が映像化されているベストセラー作家・夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(角川文庫/徳間文庫)。中国、唐の時代に日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫る物語。カンヌ映画祭パルム・ドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ほか数々の受賞を果たし、世界にその名を轟かせる巨匠、チェン・カイコー監督がメガホンをとる。

染谷将太が海外初挑戦へ

主演である若き日の空海を演じる染谷は、ヴェネツィア映画祭の新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞、日本アカデミー賞各賞を受賞し、個性的な作品から「寄生獣」などのエンタメ大作の主演まで果たす、いま最も注目を集める俳優。そんな染谷が満を持して海外初挑戦となる。

また、若き空海=沙門空海の相棒となる唐代の詩人、白楽天役には中国にて好感度俳優第1位に選ばれる人気のホアン・シュアン。日中を代表する若手俳優の競演が繰り広げられる。オール中国ロケで撮影される今作では、湖北省・襄陽市(じょうようし)に唐の都を完全再現し、7月31日(日)からクランクイン。染谷も丸刈りの僧侶姿で合流し、2016年内いっぱいの約5ヶ月間にわたった長期間の撮影に対し、気合い十分で望んでいる。

染谷は「監督の美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんな凄まじい人生経験はないことでしょう。声をかけてくださった監督、そして快く自分を迎え入れてくれている中国スタッフ・キャストの皆さんに感謝しかありません」とコメントを寄せ、「この毒々しくも美しい愛と哀しみの大事件と感動を、熱々の状態で皆様に届けられるよう日々撮影していきますので楽しみにしていてください」と呼びかけた。

映画の完成は2017年予定、日本での公開は東宝とKADOKAWAの初の共同配給映画として、2018年を予定している。(modelpress編集部)

染谷将太コメント

チェン・カイコー監督のもと空海を演じさせて頂いています。なるべくしてなっている、今はそう思えていますが、同時にこれは奇跡だとも感じています。監督の美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんな凄まじい人生経験はないことでしょう。声をかけてくださった監督、そして快く自分を迎え入れてくれている中国スタッフ・キャストの皆さんに感謝しかありません。

まるで激しい航海の後大唐で真相を探し求めたように自分も撮影に挑んでいます。もちろん全編中国語のセリフであったり平たく言えば”大変”と言えることはありますが、不思議と空海を通して過ごしているとそれがとても解消されていくのです。唐の街を再現したとてつもないでかいセット(もはや街)での撮影は完璧な世界観の中でお芝居ができるので地に足が着いてとても説得力が生まれています。何かを探し求めた躍動溢れる若者2人、これはとてつもなくエモーショナルで大スペクタクルです。この毒々しくも美しい愛と哀しみの大事件と感動を、熱々の状態で皆様に届けられるよう日々撮影していきますので楽しみにしていてください。

陳凱歌(チェン・カイコー)監督コメント

この映画が求めているのは「美」である。僧侶と詩人―ひとりは智慧を持ち理性的で聡明、もう一人は感性と才気に富み、熱血的である。ふとしたきっかけで出会った二人は、何の為に相棒となり、ともに過ごすのか。それは、この世の中の「美」が徹底的に破壊されないように守る為である。

原作者:夢枕獏コメント

ぼくが一七年かけて書いた物語の舞台、映画のために造られた巨大な長安の街の中を歩いていたら、思わずほろほろと涙がこぼれてきた。このような奇跡がおこるとは。ぼく自身がぼくの物語の中を歩いているのである。長い間、映像化不可能と思っていたのだが、そうでないことをこの時確信した。陳 凱歌という優れた監督と出会えたことは、ぼくにとって、というより、この物語にとって、最大の幸せであろう。

製作代表:角川歴彦コメント

陳凱歌監督は、世界の映画界で誰もが認める巨匠であり、歴史巨編を撮れば第一人者です。彼とは数十年の交友の中でいつか国境を越えた大作を一緒に製作したいと語り合ってきました。夢枕獏さんの長編小説は日中交流の懸け橋となった空海の若き日の大冒険物語です。よき原作を得て監督との夢を実現させる時が来たと確信しました。日中の関係各所の甚大な協力のもと、壮大なプロジェクトがスタートしました。また監督が一目ぼれした染谷将太さんと黄軒さんという若い世代のトップスターの競演も、この史上稀にみるエンタテイメントを彩ってくれるものと期待しています。
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