アカデミー賞ノミネートの「かぐや姫の物語」、米評価と受賞の可能性 他の日本作品も紹介
2015.02.21 07:00
映画界最大の祭典「第87回アカデミー賞」の長編アニメーション部門にノミネートされているスタジオジブリ製作の「かぐや姫の物語」。果たして受賞できるのか…?
今作は日本で最も古い物語といわれる「竹取物語」を題材に、かぐや姫はどうして地球に生まれやがて月へ帰っていったのか、知られざるかぐや姫の心情と謎めいた運命の物語が水彩画のようなタッチで描かれている。
監督をつとめたのは14年ぶりの作品となった高畑勲氏、プロデューサーは西村義明氏。高畑監督は、これまで、「火垂るの墓」(1988年)「おもひでぽろぽろ」(1991年)「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999年)など数々のスタジオジブリ作品を発表してきた。一方、スタジオジブリのアニメ映画は、2002年に「千と千尋の神隠し」、2006年に「ハウルの動く城」、2014年に「風立ちぬ」がアカデミー賞にノミネートされていたが、「千と千尋の神隠し」のみが受賞。すべて宮崎駿監督が手掛けた。
大気汚染から街を守るダムを動かしていた一匹のブタの少年が、平和ボケした街人達の代わりに作業を続けるが、ある日、キツネの転校生がやってきたことから変化が起こるというストーリーが繰り広げられる。日本では昨年6月に行われた「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014」で上映された。「ニューヨーク国際子供映画祭」「サンフランシスコ国際映画祭」などで受賞しているため、現地では、「かぐや姫の物語」だけでなく、「ダム・キーパー」の注目度も高い。
なお、「第87回アカデミー賞授賞式」は、日本時間2月23日(月)午前9時からWOWOWプライムにて生中継(同時通訳)される。(modelpress編集部)
監督をつとめたのは14年ぶりの作品となった高畑勲氏、プロデューサーは西村義明氏。高畑監督は、これまで、「火垂るの墓」(1988年)「おもひでぽろぽろ」(1991年)「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999年)など数々のスタジオジブリ作品を発表してきた。一方、スタジオジブリのアニメ映画は、2002年に「千と千尋の神隠し」、2006年に「ハウルの動く城」、2014年に「風立ちぬ」がアカデミー賞にノミネートされていたが、「千と千尋の神隠し」のみが受賞。すべて宮崎駿監督が手掛けた。
「かぐや姫の物語」の評価と受賞結果
今作は、日本では2013年11月に公開され、米国ではGKIDS配給により2014年10月17日に都心部の一部の地域で公開。興収はこれまで約65万ドルだが、評論家、メディア、観客からは「感動的」「表現力が豊か」「アニメーションのディテールがすごい」などと圧倒的な評価を受けている。さらに、日本国内のみならず、ロサンゼルス映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)、ボストン映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)、トロント映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)など数々の日本国外の賞をすでに受賞している。それが故に、アカデミー賞受賞の声も多い。そのほかの長編アニメーション部門は?
「かぐや姫の物語」以外にも長編アニメーション部門には、「ベイマックス」「ザ・ボックストロールズ(原題)」「ヒックとドラゴン2」「ソング・オブ・ザ・シー(原題)」がノミネート。先日行われた「第72回ゴールデン・グローブ賞」を受賞した「ヒックとドラゴン2」と、日本でもヒットしたディズニー映画「ベイマックス」が有力候補と現地では言われている。日本作品「ダム・キーパー」にも注目
さらに、短編アニメ映画賞部門にノミネートされている「ダム・キーパー」も日本作品。「トイ・ストーリー3」などピクサー作品でアートディレクターをつとめた米在住の堤大介氏とロバート・コンドウ氏が共同監督で手掛けた。大気汚染から街を守るダムを動かしていた一匹のブタの少年が、平和ボケした街人達の代わりに作業を続けるが、ある日、キツネの転校生がやってきたことから変化が起こるというストーリーが繰り広げられる。日本では昨年6月に行われた「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014」で上映された。「ニューヨーク国際子供映画祭」「サンフランシスコ国際映画祭」などで受賞しているため、現地では、「かぐや姫の物語」だけでなく、「ダム・キーパー」の注目度も高い。
なお、「第87回アカデミー賞授賞式」は、日本時間2月23日(月)午前9時からWOWOWプライムにて生中継(同時通訳)される。(modelpress編集部)
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