広瀬アリス

広瀬アリス「恋愛しなくても幸せになれる時代に…」月9『366日』主演で“人を愛すること”と向き合う

2024.03.25 12:00
提供:TVerプラス
広瀬アリス

広瀬アリスさんが月9初主演を務めるドラマ『366日』(フジテレビ系、毎週月曜21:00〜)が、4月8日よりスタートします(初回は15分拡大SP)。


HYが2008年に発表した楽曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。音楽教室の事務受付をしている雪平明日香(広瀬さん)は、同窓会で高校時代に好きだったクラスメイト・水野遥斗(眞栄田郷敦さん)と再会します。“一生、忘れられない恋”をした彼と12年越しに交際することになったものの、あることが起こって……。


今回、物語の中で高校時代と現代を演じ分ける広瀬さんにインタビューを実施。クランクイン前の彼女にお話を聞くと、楽曲やドラマに対する熱い思いが返ってきました。


カラオケの十八番がドラマに


――広瀬さんにとって「366日」は思い出の曲だそうですね。


学生のとき、カラオケは基本1人で行っていたんですけど、唯一、中学の卒業式の後に、親友とお互いの両親とカラオケに行ったことがあって。そこで「366日」を歌いました。当時、ドラマで(「366日」が主題歌だった)『赤い糸』をやっていて、よく聴いていた歌です。


――数年前の広瀬さんの動画インタビューで、カラオケでよく歌う曲に「366日」が入っていたのを拝見しました。


恥ずかしい(笑)。


――そんなにお好きな曲が元になっているドラマのオファーを受けて、どんな気持ちになりましたか?


純粋に運命だなと思いました。カラオケに行くと昔から唯一歌い続けていたのが、「366日」だけだったので嬉しかったです。


――今回、オファーを受けて歌いましたか?


それは歌いますよ(笑)。家でもよく歌っています。


――この名曲を「ドラマ化する」と聞いた周囲から反響はありましたか?


親友からまず「やばいね!」と一言もらいました(笑)。やはり、同世代の方からの反響がすごかったです。みんなが聴いていた楽曲でもありますし、友達は私が好きな歌だと知っているので「すごく楽しみにしてる!」と言ってもらいました。


――「366日」の楽曲に対してはどんな印象を受けていましたか?


当時から、心の内に秘めている“人に言わないような言葉”を綴っている楽曲だなと思っていて。聴いていて切なくなるような、ちょっと心がキュッとなるような歌だなと思っています。よく、友達の失恋会でも歌っていました(笑)。


――学生時代に楽曲を聴くのと、現在聴くのでは印象は変わるものですよね。


当時は恋愛の曲だなと思っていたんですけど、自分も大人になっていくにつれて、いろいろな経験をするじゃないですか。そこで、言葉の一つひとつの重みだったり、人間らしさがむき出しになっている言葉だったり、そういったものをグッと深く感じられるようになりました。


――「366日」のエッセンスは、ドラマのどういったところで感じられそうですか?


「人を愛するってどういうことなんだろう」ということです。プロデューサーさんがおっしゃっていたんですけど、恋愛しなくても幸せになれる時代に、人を愛することに全力で向き合うってどういうことなんだろう……と、脚本を読みながら、楽曲を聴きながらすごく考えています。


過去シーンでは高校生に「どう若作りをしよう」


――そんな脚本を読まれて、学生だった時の気持ちはよみがえりましたか?


そうですね。私も(明日香のように)男女関係なくみんなで遊んでいたタイプだったので、脚本を読みながら“自分ってどんな感じだったかな”と思い返していました。


――作品の世界観に触れてどんな感想を持ちましたか?


学生時代と大人になった時代のパートが並行して進んでいるし、等身大の子たちがたくさん集まるお話でもあるので、“人間らしいやりとり”がたくさんあるなと思いました。あと、綺麗事だけじゃない、誰しもが悩んでいることもしっかり描かれているので、「人間ドラマ」にもなるのかなと思っています。


――演じる明日香をどのような役だととらえているのでしょうか?


自分のことよりも人のことを優先する人。彼女は私以上にそういった考えが強い方で、すごく芯の通った女性だなと思いました。


――今回、高校生役を演じられますが、どう演じていこうと考えていますか?


現場に入らないと分からないこともあるんですけど、喋るペースは自然と変わっていくのかなと思います。多分、見た目が変わるだけで、距離感も変わってくるでしょうし、演じていく上で、いろいろなアイデアが生まれたらいいなと思います。


――月9に関しては、楽しみが強いのか、プレッシャーが強いのか、どちらですか?


もちろんプレッシャーもありますけど、なるべく考えないように、楽しい現場を作れたらいいなと思っています。(プレッシャーよりも)自分たちの面白いと思うものを作りたいな、という気持ちの方が大きいかもしれないです。


――(取材時)撮影はこれからとのことですが、楽しみにしていることはございますか?


それよりも焦りがあります。どう若作りをしようとか……(笑)。ただ、始まったらあっという間なので、皆さんに置いていかれないように、今は必死に脚本を読んでいる最中です。早く皆さんとお会いして、いいお芝居をやりたいなと思っています。


――どんな撮影現場にしたいと考えていますか?


私はどれだけ暗くても、明るくても、切なくてちょっと悲しいシーンが多いドラマであっても、お芝居しやすい環境を作りたいなと思っていて。今回、学生時代の同級生(役の出演者)とは、大人になった時代でも共演するので、まずは仲良くなりたいなと思っています。俳優同士の距離感というよりは、普段からいっぱい喋って、自分たちの空気がそのままお芝居に出たらいいな、とは考えています。


――共演者と仲良くなる秘策は持っていらっしゃるんですか?


私、人見知りなんですけど、震えながら話しかけようと思っています。自分が今29歳で、共演者に年下の方が増えてきた中、最近“人見知りとは言ってられないな”と思っていて(笑)。「積極的に!」とは言いつつ、少しずつ掘っていければと思います。


(取材・文:浜瀬将樹)


ヘアメイク:宮本愛(yosine.)スタイリスト:安藤真由美(スーパーコンチネンタル)

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