京都の舞妓を襲う“舞妓パパラッチ”、迷惑行為に愕然 「たばこを襟元に…」関係者が告白
京都・祇園の舞妓を襲う外国人観光客による迷惑行為。ネット上では、「マナーを学んでから来てほしい」と怒りの声があがっている。
GW(ゴールデンウイーク)も後半。前半は仕事で休めなかった人も、旅行や観光に繰り出すことだろう。旅行先の一つとして、京都は根強い人気を誇る。
国外からも多くの人が訪れるが、外国人観光客による「迷惑行為」が問題視されていて...。
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外国人観光客による「舞妓パパラッチ」
清水寺、金閣寺、銀閣寺、龍安寺...。歴史を感じる街並みや寺院が建ち並ぶ京都は、外国人観光客からも人気だ。ただ、京都・祇園では舞妓に対する迷惑行為が後を絶たない。
外国人観光客が舞妓を大人数で取り囲み、写真撮影を強要したり、追いかけ回すといった行為が散見されているのだ。こうした行為は「舞妓パパラッチ」と称され、テレビでもたびたび取り上げられている。
「マナー学んでから来て」怒りの声
舞妓に対する問題行動は、ネット上でも物議を醸している。
「マナーを学んでから来てほしい」「一部の外人が民家にゴミ捨てたり、神社荒らしたり、舞妓さん追っかけたりするんだよな」「遭遇したことあるけどほんとひどい」「彼女たちへの迷惑行為は阻止すべき」など、怒りの声が多数あがっている。
「舞妓パパラッチ」の実態を知るため、祇園町南側地区協議会に取材を敢行。その結果、想像を絶する迷惑行為の数々に言葉を失うのだった...。
とんでもない迷惑行為に言葉を失う
今回取材に応じてくれたのは、祇園町南側地区協議会の太田磯一さん。太田さんによれば、外国人観光客が大量に訪れるようになった2010年代から、舞妓に対する迷惑行為が見受けられるという。
太田さんは、「舞妓さんの写真を撮るために取り囲み、袖を引っ張って着物が破けてしまいました。また、舞妓さんが外国人観光客の声掛けに答えなかったところ、火の付いていないたばこの吸い殻を襟元に入れられたこともあったんです。警察に被害届を提出したこともあります」と、表情を曇らせる。
仕事が終わった夜、舞妓の自宅マンションまで付いてくる人もいたという。常軌を逸した行為は、舞妓に恐怖を与えたことだろう。
「立ち入り禁止」看板を準備
こうした迷惑行為は、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大により減りつつあった。だが、新型コロナが落ち着いて、再び増え始めているようだ。
太田さんからは、「メディアに取り上げていただき、海外の方にも周知されていました。ですが、行動制限がなくなって京都を訪れた外国人観光客は、そうした認識がリセットされてしまった印象です」という回答が寄せられている。
「舞妓パパラッチ」に加えて、建物への無断侵入、提灯などの盗難、柵を破壊されるといった行為も問題視されている。こうした事態を受けて、対策を考えているようだ。
太田さんは、「4月1日から30日の『都をどり』イベント期間は、警備員を立てました。祇園の私道への立ち入りを禁止する看板を準備しております」と話す。
GW中、国内外から多くの人が京都を訪れるだろう。観光の際は、ルールやマナーを守ってほしい。
執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)
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