小栗旬、瞳潤ませる 果たせなかった蜷川幸雄さんとの約束明かす
2020.10.25 11:19
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俳優の小栗旬が、24日放送のTBS系『人生最高レストラン』(毎週土曜よる11時30分~)に出演。2016年に亡くなった演出家の蜷川幸雄氏との果たせなかった約束について、目をうるませながら明かした。
蜷川さんとの出会いは藤原竜也主演舞台の楽屋
世界的演出家の蜷川氏との出会いは18歳のとき。親友の俳優・藤原竜也の舞台を見に行った楽屋で出会い「近いうちになんかやろう」と声をかけてもらったことから、蜷川氏の舞台に出演するように。蜷川氏演出で5本の舞台に出ているが、ローマ皇帝で残虐非道な暴君として知られる「カリギュラ」を描いた舞台の台本はなんと155ページ。多忙な時期で睡眠もままならない状態でセリフを覚える毎日だったのだという。
小栗が「暴君」を演じるというとミスマッチも感じさせるが、番組内で流された故・蜷川氏のVTRでは、小栗は『ハムレット』など名作の主役を演じる力量があるゆえ「もっとすごい俳優になってほしいからハードルです」と蜷川氏が発言するほど、期待をされてのことだった。
受け取った蜷川氏の思い「好きな仕事だけでは面白い俳優になれない」
「役があまり乗り移るってタイプじゃない」という小栗だが、この時は「何を食べても血の味しかしない」というセリフもあるカリギュラ本人のように、何を食べても味がしない状態になるほど役と同化、千秋楽後に食べたカップうどんは同番組の「最高レストラン」の食事に選ぶほど、美味しかったのだとか。この舞台でのハードな経験から「古典みたいな作品から自分を遠ざけて好きだって仕事ばっかりやってると、俳優としては面白くならないよ」という蜷川氏のメッセージをしっかりと心に刻んでいると語った。
蜷川氏と企画していた『ハムレット』…「やりたかった」
また、「発表されてないことだった」と口を開いた小栗は「蜷川さんが亡くなる年(2016年)の10月に、本当は蜷川さんと『ハムレット』をやる予定だった」と告白。蜷川氏が死の前に小栗に「俺さ、とうとう最後の最後、お前のために一番いい演出を思いついたよ!だから楽しみにしててな!」と電話をくれたことも明かし「最後の話だった」「自分も、やりたかったですね…」と目をうるませた。(modelpress編集部)
情報:TBS
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