(左から)岡田准一、松山ケンイチ(画像提供:テレビ朝日)

V6岡田准一「白い巨塔」主演にプレッシャー 松山ケンイチは演技絶賛

2019.04.24 08:00

V6岡田准一と俳優の松山ケンイチが、このほど東京・六本木のテレビ朝日本社で行われた同局開局60周年記念5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」(5月22日~5月26日/よる9時)の囲み取材に出席した。


岡田准一「白い巨塔」主演にプレッシャー「マジか」

過去に幾度も映像化されてきた名作である今作で、主演を務める岡田。そのプレッシャーはなかったか尋ねられると、「オファーをもらったときは“マジかっ!”って思って、軽く『いやいや、無理無理!』って言いました(笑)」と告白。

「いろんな流れでやることになって、やると決めたからには、やり甲斐もあって面白い人物なので、味わい尽くそうかなあと思いました」と語った。

松山ケンイチ、岡田准一を絶賛「一言でいうと大好き」

撮影前後でお互いの印象は変わったかと質問されると、松山は「岡田さんみたいなパワーを出せる役者さんは、僕は(ほかには)いないと思っているんですけど、それがすごく好きですし、パワーもあるんですけど繊細な部分もあって、演技がめちゃくちゃ細かいんですよね」と絶賛。

「役者として役者の芝居を見るわけですから面白くてしょうがないんですよね。ストーリーよりも面白いんですよ」と話し笑いを誘った。

さらにどの点で細かいと思ったのか追求されると「1番わかりやすいのは『海賊とよばれた男』ですね」と松山。

「声をどのタイミングで変えていくのかとか、爺さんに会ったあとにどういう芝居をしているかとか、もう1度見直していただけたら、どれだけ細かいかわかると思います。そういうのも好きで、自分にしかわからないだろうと思いながらやってそうで面白いんですよね。一言でいうと大好きな役者さんなんですよね」と羨望の眼差しで岡田を見つめた。

岡田准一、松山ケンイチの称賛に笑顔

そんな部分まで見てくれていたことについて、どう思うか尋ねられた岡田は「気付いてくれるというか、そういう風に役者さんに言ってもらえるのは嬉しいですね。自分が細かいかというのはわかっていないところはありあすけど、役柄ってその時代に生きていればいいって匂えばいいという役作りの仕方をしてしまうので、そういうのを感じてくれているなら嬉しいですね」と笑顔。

松山に対しては「もともと好きな俳優さんで、『関ヶ原』という映画でワンシーンだけ一緒にやらせてもらったときもすごく楽しかったです」と過去の共演を回顧。

「細かい芝居をするという点では松山君のほうがもっと細かい芝居をするし、そのときも(松山が演じた役が)田舎(出身)だからって袴がちょっと短くしていたんですよ。そんなの誰も気付かなくて(笑)、見てくれと言われても気付かないんですよ」とエピソードを明かすと、松山は「気を遣わせてすみません」と恐縮していた。

岡田准一「白い巨塔」のイメージは?

今作のイメージを聞かれると岡田は「人間の面白さというか、社会に出てからの歪みとか、権力とか、愛とか、怖さとかを含めて全部が込められた名作だと思っていますし、田宮(二郎)さんとか唐沢(寿明)さんとか、歴代の方々が素晴らしい作品として残していることを感じています」と吐露。

「今は医療も変わってきている中、田宮さんの時代とは全然違うし、医者も医療も変わってきているので、現代に合わせた財前であり、白い巨塔を模索して作っていった感じですかね」とコメントした。

岡田准一、医者役の苦労明かす

加えて、初めての医者役に挑戦したことついては、「楽しかったですけどね。知らない単語とか山ほど出てくるんですね。いくら勉強してもわからないし、勉強しきれないので、手放している部分はたくさんあるんですけど、そこを埋めていくオペシーンにも面白さがありました」と回想。

「『オペと裁判はマジやばいよ』って俳優業界では有名なんですけど、これは両方詰まっている物語なので(笑)。裁判は動きようがないので大変なんですけど、オペはアクティブにできたんですけど、財前はミスを犯さないので、どういう風にリズムを作っていくのかは、みんなでコミュニケーションを取りながらやれて楽しかったですね」と笑顔を見せた。

岡田准一「スタッフが泣いてくれる」

自身が演じる財前五郎の魅力に関して岡田は、「分析はできていないですけど、最後の(すい臓がんで)死ぬシーンを撮っていたら、スタッフが泣いてくれるんですよ。それが説明できないけど財前の魅力なんだろうなって」と紹介。

「傲慢に人を責めたり、プレッシャーを与えたり、理不尽なことを言っても、死ぬときに悲しんでくれるんですよね。人間の強さとか弱さがいっぱい詰まっているんだろうなあって思います」と話した。

松山ケンイチ、自身の役どころ語る

そして、財前の同期で浪速大学医学部第一内科・准教授の里見脩二を演じる松山も、自身の役の魅力を聞かれると「出世とか名誉とかお金ということに対して、自分の中で十分足りていると知っているので、もともと思い描いてきている研究に対して、ずっとその場から動いていないんですね」と説明。

「その雑音に耳を貸さなかったというのがすごいなと思うし、同じところに継続しているってことは難しいことだと思うんです。自分がやると決めたことをやり続けて、でも内科でちゃんと診療もしている。そんなところが魅力ですね」と分析した。

松山ケンイチ「岡田さんのパワーに…」

また、お互いの芝居から影響されたことを尋ねられると、松山は「(役柄の関係と同様に)僕の演技も岡田さんのパワーに対して拮抗できるものがない。どこかでサンドバックにならないといけないなと思っていたし、邪魔したくないなというのはありました」と岡田との関係性を解説。

一方、岡田は「松山君に調整してもらっていたのかなというのがあります。自分の役は圧が強い役柄だったので、“自分がこう動けば松山君がこう動く”みたいな、鏡のように反射してお芝居を作り上げていく感じもありました」と振り返った。

岡田准一主演「白い巨塔」

今作は、1965、69年に新潮社より刊行された、作家・山崎豊子の長編小説「白い巨塔」を実写ドラマ化。大阪の大学病院を舞台に、医療ドラマの枠を超えて人間の本性に迫り、山崎豊子作品の中でも“最高傑作”と呼び声の高い作品となっている。

主人公で浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎を演じる岡田は、2001年のスペシャルドラマ「反乱のボヤージュ」以来、18年ぶりに同局のドラマ主演。テレビドラマ出演も2015年以来となる今作では、自身初となる医師役に挑戦、山崎作品にも初出演となり、初めてづくしの挑戦となる。(modelpress編集部)
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