「あまちゃん」最終回はどうなる?これまでのストーリーを振り返る

2013.09.27 08:15

NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」が28日、いよいよ最終回を迎える。モデルプレスでは今回、同ドラマのこれまでのストーリーを振り返るとともに、最終話の見どころをまとめた。

同作は、脚本家・宮藤官九郎氏が「アイドル」と「村おこし」を核にオリジナル脚本を手がけた“人情喜劇”。舞台は東京から遠く離れた、東北・北三陸の小さな田舎町。引きこもりがちな高校2年生・天野アキが一人前の「海女さん」を目指すことにより、町を盛り上げるアイドルとして光り輝く存在へと成長する姿を暖かな眼差しで描く。

主人公・アキを能年玲奈が演じ、母・春子を小泉今日子、親友・ユイを橋本愛、恋人・種市先輩を福士蒼汰が演じている。

故郷編

母とともに故郷・北三陸にやってきたアキが、海女を目指す物語。周りの人々に支えられながら、成長していく。



アキは、東京のスピードについていけず引きこもりがちになってしまった高校2年生。そんな彼女は夏休み、母に連れられ初めて北三陸の地へ。そこで出会った祖母は、現役の海女で、アキが人生で初めて「カッコいい!」と思える女性だった。

田舎町の暮らしの何もかもが新鮮に映るアキ。そして本気で漁をする海女たちの表情、岩打つ波に恐れもせず海に潜っていく祖母の姿に衝撃を受け、アキの中には「私、海女になりたい」という気持ちが芽生える。その気持を尊重するため故郷で暮らすことになったアキは、祖母に導かれて海女修業を開始した。

北三陸の高校に転校したアキはアイドルを目指している・ユイと出会う。地元でも有名な美少女・ユイは、「ミス北鉄コンテスト」で優勝し“ミス北鉄”に選ばれる。一方、潜水土木科に編入したアキは、そこで出会った先輩・種市に一目惚れ。しかし、種市先輩はユイと付き合っており、アキの初恋は儚くも散る。

一時はショックで放心状態となったアキだが、ユイとも無事仲直りし、2人はアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」を結成。「潮騒のメモリーズ」目当てに観光客で過疎の町は賑わうなど、地元アイドルとしてブレイク。アキの心にはいつしか「アイドルになりたい」という思いが生まれていた。そんな中、母が昔アイドルを目指していたことを知ったアキは、東京からやってきたスカウトマン“ミズタク”こと水口琢磨(松田龍平)の存在と母の歌声に触発され、ついに東京行きを決意する。

東京編

「アイドルになりたい」という新たな夢に向かって頑張るアキの奮闘物語。夢への挑戦と震災からの復興を描き出す。



2009年夏、一人で東京へやってきたアキは、芸能事務所「ハートフル」の社長・太巻(古田新太)がプロデュースするアイドルグループ「GMT47」のメンバーとして活動を開始する。しかし、GMT47は人気グループ「アメ横女学園(アメ女)」の代役に過ぎないという驚愕の事実が発覚するなど、失意のどん底に突き落とされる。そんな中、アキは母と太巻が知り合いだったことを知り、さらなる衝撃を受ける。

その後は、ユイと別れフリーになった初恋の相手・種市先輩と偶然再会したり、太巻の紹介で憧れの大女優・鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人になったりと、アキの周りでは様々な出来事が起こる。しかし、上手くいかないドラマの撮影などによって追い詰められたアキは、芸能界でがんばる自信をすっかりなくし北三陸に帰省する。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように程なくして、アキは事務所を解雇されてしまう。解雇されたアキのため、母・春子は上京し芸能事務所を設立、さらに水口がアキのマネージャーとして雇われ再スタートを切った。

アイドルとして芽が出始めていたアキは、ついに種市先輩と付き合うことになるなど、プライベートも充実。そんな中開催された鈴鹿主演の映画「潮騒のメモリー」ヒロインオーディションに、アキはチャレンジ。見事合格し、憧れの鈴鹿と共演する。

鈴鹿の熱のこもった指導もあり、映画の撮影も無事終了。鈴鹿名義でCD化されたこともある、映画主題歌「潮騒のメモリー」のレコーディングが行われることになった。しかし、アキはそこでかつて母・春子が、太巻の策略により音痴な鈴鹿の影武者として「潮騒のメモリー」を歌ったことで、アイドルとしてデビュー出来なかったという残酷な過去を知る。

様々な想いが交錯する中、念願の初ライブが決定したアキ。だが、ライブ前日の2011年3月11日、東日本大震災が発生し、北三陸市や北三陸鉄道は津波の被害を大きく受ける。ライブは延期、映画「潮騒のメモリー」も海を扱った題材であったため、公開1週間後に打ち切りとなってしまう。そしてアキは、北三陸へ帰ることを決意。アキも戻り北三陸では、町が一丸となって復興の道を探り始める。

その頃東京では、鈴鹿が北三陸で、チャリティーコンサートを開くことを決める。大女優・鈴鹿が地元にやってくると興奮した北三陸の人々は、彼女が立つステージを見事に作り上げ無事コンサートを開催。コンサート後には、鈴鹿と太巻、大吉(杉本哲太)と安部(片桐はいり)、そして春子と正宗(尾美としのり)の合同結婚式が行われ、町は一気に活気づいた。

最終回(第156回)「おらたち、熱いよね!」

2012年7月1日。北鉄は被災した一部区間が復旧、北三陸駅は1984年の開通式を彷彿とさせるような熱気に包まれていた。一方、袖ヶ浜では海開きが行われ、アキたち海女の実演を見るために大勢の人が押し掛ける。その後、ユイとともにお座敷列車に乗り込んだアキ。北鉄の車内で2人が初めて出会ってから早4年が経った今、北三陸の人々に見守られながら思いを込めて「潮騒のメモリー」を歌う―。

放送開始直後から高い支持を集め続けた「あまちゃん」。ヒロイン・能年玲奈をはじめ橋本愛、福士蒼汰のブレイク、劇中に登場する「じぇじぇじぇ」というフレーズの流行など、社会現象にまで発展した同作の結末は見逃せない。(モデルプレス)

平成25年度前期NHK連続テレビ小説「あまちゃん」出演者(左から)古田新太、薬師丸ひろ子、能年玲奈、松田龍平、松岡茉優
平成25年度前期NHK連続テレビ小説「あまちゃん」出演者(左から)古田新太、薬師丸ひろ子、能年玲奈、松田龍平、松岡茉優
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