<山口乃々華インタビュー>E-girls時代を振り返る “女優の道”を選んだ理由とは…
2021.02.04 11:00
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2月4日に自身初のエッセイ『ののペディア 心の記憶』(文庫本、幻冬舎)を発売した元E-girlsで女優の山口乃々華(22)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
山口乃々華『ののペディア 心の記憶』インタビュー
2019年3月~2020年12月に女性誌『GINGER』のWEBサイトで公開されたエッセイ「ののペディア【あ】~【わ】」に加え、「ののペディア【E】、E-girlsだった日々の断片」を特別に書き下ろした同書は、日常の小さな喜びや不安、そのときどきの山口の素直な気持ちが詰まった一冊。2020年末をもって解散したE-girlsのメンバーとして約9年間を駆け抜けた彼女にとって、ソロ第一歩となる作品でもある。インタビューでは、女優として新たな道を歩み始めた今の心境、E-girlsへの思い、そしてこれからのこと…たっぷりと語ってもらった。
山口乃々華、E-girls時代を振り返る
― 今回、エッセイが文庫本という形になりましたが、振り返ってみると「ののペディア」は山口さんにとってどのような存在でしたか?山口:E-girlsが解散してそれぞれの道を歩むことになったとき、「ののペディア」があってよかったなと思いましたし、そう思えるほど大きな存在です。約1年半以上連載させていただき、自分が書いたものを皆さんに読んでいただくことで、やっと自分のことを好きになれたり、信じる力を持てたり、「ののペディア」のおかげで強くなれました。大事な期間を一緒に過ごした連載がこうして本になって嬉しい気持ちでいっぱいです。
― 「ののペディア」のはじまりは、山口さんがスマートフォンのメモ帳に書き溜めていた“走り書き”だったとか。
山口:E-girlsとして活動していたとき、3年間ほど、日記を書いていた時期があって、そのおかげでメモに思ったことを書き溜めておく習慣ができたんです。その後は、誰に見せるわけでもなく日々メモをして…。それを幻冬舎さんにお見せする機会があって、連載することになりました。
日記を書いていたときは、悔しかったことばかり書いてもダメだろうなとか、色々考えてしまう部分もありましたが、書き出すことで、悔しい気持ちや辛い気持ちを解消することができていたなと思います。
― 今読み返すと、当時とは感じることも違うのでは?
山口:そうですね。ただ、それも経験だし、子どもだけど大人みたいに振る舞わなくちゃいけないときもありましたし、それがこうやって笑い話にできて、作品になってよかったです。
― 印象深い回はありますか?
山口:【あ】【い】【う】【え】【お】は、17歳~20歳のときの悩んでいる時期なんですよね。子どもから大人になるタイミングでしたし、本当につらい時期は乗り越えていましたけど、自分がそれをどう消化しようかって考えていたので、その分印象深いです。当時と比べると視野は広がった気がします。
― 「扉」というタイトルの回では、E-girlsの解散について綴っていますね。これまでの活動を振り返り「ひとつひとつ、扉を開けるように進んできた」とありましたが、当時も「扉」は意識していましたか?気がつけば、あのとき「扉」があったという感覚でしょうか?
山口:気がつけば…かな。自分たちで選んだ道でしたけど、扉を叩いては開け、また叩いては開け…を知らず知らずのうちに繰り返していたんだと思います。全部が繋がって、そのひとつひとつに実は扉があったんだよね、という感覚です。
― それは個人の活動でも同じ?
山口:個人だとまた別です。「これをやりたいです!」と言うところからはじまるので、自分から開けに行っている気持ちが強いです。
― 「ののペディア【E】」では、“E-girlsだった日々”として活動を振り返っていますが、これはいつ書かれたものですか?
山口:2020年の11月末でした。ラストライブ(2020年12月28日実施「LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER E-girls LAST LIVE」)のリハーサルも始まっていたので、「あと何日だね」「来月の今日はラストライブだね」とメンバーと話していた時期です。書いているときは、皆と会わなくなるってどういうことなんだろう?約10年皆と一緒にいたけど、自分にとってそれがどういう影響を与えているんだろう?…と考えていました。そこから、過去の作品を見返したり、思い出を振り返ったりしていく中で、改めて自分にとってE-girlsがどれほど大きい存在だったかを実感して、書けたのが【E】でした。
山口乃々華、“女優の道”を選んだ理由とは…
― 今後は“女優・山口乃々華”として本格的な活動が始まるかと思いますが、その道に進むことはいつ決めましたか?山口:もう10年ほど前になるんですけど、スタッフさんに相談したときに、「あなたは女優をやりなさい」と言われたことがあったんです。いつもそれが頭にあったわけではないんですが、ふっと思い出して、女優も頑張りたいなと思うようになりました。そのあとにいくつか作品に出させていただいたのですが、できないことが悔しくて、もっと知りたい、もっとやってみたいと思うようになったのがきっかけです。
ただ、今も確信はまだできてなくて。どうなるか分からないですし、お仕事をいただけなければ自分で作っていくしかないですし。その中でも、少しずつ形になっているものがあるので、皆さんにお話できる日が楽しみです!
― E-girlsのメンバーでもあった石井杏奈さんと仲が良いかと思いますが、女優として活動する石井さんにお仕事について相談することは?
山口:しないですね。不思議なもので姉妹みたいな感じなので、友達にするような相談もしないですし、本当にくだらない遊びか会話しかしないです(笑)。
― それは武部柚那さんも?
山口:柚那にもしないですね。ずっと前からそんな感じ。色々な意見をもらわないといけないと思っていたので、メンバー以外の「ピチレモン」時代(山口は2010年~2014年まで同誌の専属モデルとして活躍)の友達とかに相談していました。
本音を言うと、近い存在だからこそ、ダメ出しされたら悔しくなってしまうから相談できなかったという気持ちもあったと思います。
― 女優としての夢や目標は何ですか?
山口:豊洲に360度シアター(IHI STAGE AROUND TOKYO)があるんですけど、あのスクリーンで舞台をやってみたいです。ほかにも、映画でまたヒロインを演じてみたいという目標もあります。
あと、ずっと夢なのが「黒革の手帖」のような、のし上がっていく女性を演じてみたいです。大人の世界に憧れがあるんですよね。興味津々です。素敵な女性が、悪いことをしている男性をどんどん暴いていく…貫禄をつけていつかやってみたいです!
― 山口さんの新たな一面が見られそうです!では、最後になりますが、モデルプレス読者にメッセージをお願いします。
山口:日々にときめきがなかったり、毎日が何となく過ぎていると感じたりしている人にとって、「ののペディア」が前向きになる力を与えるもたらす1冊になればいいなと思っています。私自身、何気ないことを大事にできる気持ちをまだまだ蓄え中なのですが、これを読んで“心の辞典”にしてもらえたら嬉しいです!!
― インタビューは以上になります。ありがとうございました!
新たな一歩を踏み出したばかりの山口。そんな彼女の子ども~大人への心の成長の記録でもある『ののペディア 心の記憶』は、暗い気持ちも隠さずさらけ出すことで、前向きさの残る1冊に仕上がっている。「ここからは、ひとりで仕事をしていく。ひとりで進んで行き、乗り越えていくことになる。」――迷いながらも自ら扉を開こうとする、山口の“今”を感じられる。(modelpress編集部)
山口乃々華(やまぐち・ののか)プロフィール
1998年3月8日生まれ、埼玉県出身。2011年にLDH主催「VOCAL BATTLE AUDITION 3」を経て、翌年に発売した「Follow Me」でE-girlsよりデビュー。2014年からは女優業もスタートし、ドラマ、映画、舞台などで活躍。2020年末のグループ解散後、本格的に女優の道へ。
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