【海外ドラマ裏話】『ビッグバン★セオリー』シェルドンのために書かれたお蔵入りのDCヒーロー
『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』にゲスト出演をし、ハリウッドの貴重な秘話を知るケヴィン・スミス監督(『クラークス』)が、シェルドンのために描かれたもののお蔵入りになってしまったDCヒーローがいることを明らかにしたと、Cinema Blendが伝えている。
監督、脚本家、プロデューサーとしても活動しているスミスは、30年におよぶキャリアを積み上げてきた、まさにハリウッド裏話の宝庫。これまでにも自身がホストを務めるポッドキャスト番組「Fat Man Beyond(原題)」で、携わってきた様々な仕事の裏側を暴露してきたが、今回は大人気シリーズ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』にまつわる話を披露。なんと同作でコミック大好きオタクな主人公シェルドンを演じたジム・パーソンズのためのDCヒーロー企画にライターとして雇われたというのだ。
スーパーヒーロー作品にジムが出るなんて、シェルドンが聞いたら大興奮間違いなしの夢のような話。スミスは「古い写真を探すためにパソコンを遡って漁ってたら、「Plastic Man(原題)」っていう漫画のために書いた脚本を見つけたんだ。すっかりこのことを忘れていたんだけど、うーんと、なんだっけ、『ビッグバン★セオリー』に出てたあの人の名前(超いい奴)...ジム・パーソンズが参加する予定で、脚本料ももらったけど、映像化にはならなかった。本当に素敵なやつが、Plastic Manの声を務めるはずだったのに。だからその脚本を見て俺は"まじか、やつら脚本料払ったのに、実現しないのかよ!"って感じだった」と話した。
伸縮自在のスーパーヒーローを描く「Plastic Man」は、1979年から1981年にかけてアニメシリーズ化され、2016年には新シリーズのパイロット製作に許可が下りたが、シリーズ化にはいたらなかったという過去を持つ。
DCヒーロー企画の失敗はスミスにとってこれが初めてのことではない。最も有名なところでいえば、ティム・バートンによる『Superman Lives(原題)』。ニコラス・ケイジがスーパーマン役に予定されていた本作の脚本に携わったスミスは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のヨンドゥ役などで知られるマイケル・ルーカーがレックス・ルーサーを演じることを頭においてストーリーを書いたと過去に話している。
ジムは『ビックバン★セオリー』のスピンオフシリーズ『ヤング・シェルドン』でも声を当てており、声優という仕事自体に問題はなさそう。なぜ企画が頓挫してしまったのか詳しい理由については話していないが、スタジオ側は財産面などで仕事を果たしきれなかった可能性がある。いずれにせよ、今聞いても非常に魅力的な企画であることは間違いない。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(C)Warner Bros. Entertainment, Inc.
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