日本初進出となる台湾発の複合型書店「誠品生活日本橋」が、2019年9月27日（金）にグランドオープンする新商業施設「COREDO室町テラス」2階にメインテナントとして出店。24日、報道陣向けに施設内部が公開された。
台湾発「誠品生活」とは
日本初進出となる「誠品生活」は、「Books，and Everything in Between．（本とくらしの間に）」のコンセプトのもと、書店からスタートし、 読書と文化の交流を育む場づくりに注力し発展してきた台湾発の文化情報発信拠点。
2016年、米国CNNの「世界で最もクールな百貨店14」に選ばれるなど注目を集め、ブランド発祥の地である台湾をはじめ、香港、蘇州、深圳などの国・地域で現在49店舗を展開しており、日本1号店となる「誠品生活日本橋」は、第50店舗目にあたる。
また「誠品」グループは、2015年に自社ホテル「誠品行旅（エスリテホテル）」を台湾にオープンするなど事業の幅を広げている。
日本1号店「誠品生活日本橋」の特徴
「誠品生活日本橋」のコンセプトは「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」。フロアは『誠品書店（書籍ゾーン）』『誠品文具（文具ゾーン）』『セレクト物販・ワークショップゾーン』『レストラン・食物販ゾーン』の4つにゾーニングされ、「誠品書店」ならではの感性で精選された書籍が並ぶほか、世界中からセレクトした約100ブランドが集まる。
店舗空間の設計は台湾を代表する建築家の姚仁喜（クリス・ヤオ）氏が担当。古今が融合した豊かな文化を持つ日本橋という土地側に合わせ、江戸時代の街並みを思わせる藍色の暖簾や、フロア内の回廊に等間隔にスチール製のフレームを設置し、さらに回廊の四隅に四季をイメージしたオリジナルデザインの九宮灯（四角い枠で囲ったような行灯照明）を吊るすなど、近代的な素材と伝統工芸品の両方を取り入れつつどこかアジアらしさも感じさせる「誠品」らしいデザイン空間を実現した。
誠品書店（書籍ゾーン）
書籍のジャンルは文学、人文、アート、デザイン、ビジネス、旅、料理などバリエーションに富み、日本語の書籍を中心に、一部中国語を含む外国語書籍も企画展とあわせて取り扱う。特に、中央通りに面した空間に設ける長さ約30メートルの「文学の廊下」コーナーには、世界的名作文学を大々的に陳列。誠品のコアである読書の精神を象徴するエリアだ。
1989年の創業以来、独自の観点で読書文化を形成してきた「誠品書店」のノウハウを最大限に活かした売り場づくりを行い、暖簾に本棚ごとの書籍ジャンルを明記してそれぞれ別の店舗のような見え方にすることで、統一感を出しつつ、回廊を歩きながらでも目当ての書籍を探しやすくなるよう工夫を施した。
また、選書専門チームが一般的なベストセラーランキングとは異なる独自の視点から、月替わりで推薦書籍を紹介するプロジェクト「誠品選書」、併設されるイベントスペース「forum（フォーラム）」にて、新刊発表会や講演会、映画鑑賞会なども実施する。
誠品文具（文具ゾーン）
これまで世界中から延べ1,000以上の文具ブランドを台湾の顧客に紹介してきた経験を活かし、「誠品生活日本橋」でも独自の『文具ゾーン』を展開。
「誠品生活」オリジナル文具をはじめ、書斎にふさわしいアイテムや初心者にも扱いやすい画材・紙製品など、世界中の文具ブランドからセレクトしたデザイン性の高い文具をラインナップする。
レストラン・食物販ゾーン
洗練された台湾料理をシャンパンと一緒に楽しめる台北で人気のレストラン「富錦樹台菜香檳（フージンツリー）」や、150年以上の歴史をもつ老舗台湾茶荘「ワンダーチュアン」のティーサロンが日本初出店となるほか、日本橋エリア初出店となる「猿田彦珈琲 誠品生活日本橋店」や、台湾発ティーストア「ジ アレイ（THE ALLEY）」が出店。
「ワンダーチュアン」は、茶葉の名産地で栽培された台湾ウーロン茶をはじめ、緑茶、紅茶などの厳選茶葉を各種取り揃え、イートイ ンとテイクアウトの両方に対応。自慢のウーロン茶をベースにしたタピオカドリンクやフルーツティー、マティーニグラスで飲むアルコール入りの各種ウーロンカクテル、利き茶セットも楽しめる。
また「猿田彦珈琲 誠品生活日本橋店」は、「コーヒーと言葉」をテーマに、店内天井に様々なジャンルの本から抽出した39個の言葉“DRIP WORDS”が、モーショングラフィックスで天井やテーブルへ映像投影される新しいコンセプトの店舗。書き手の言霊を感じるカフェ空間が、豊かなコーヒータイムを提供する。
食物販ゾーン「誠品生活市集」では、日本と台湾で日常的に使われている食材、調味料、キッチン雑貨、そして二十四節気限定のおすすめ食材など四季折々の旬の味をラインナップ。「誠品」オリジナルのドリンクホルダーや、台湾で観光客から土産品として人気のショッピングバッグも揃う。
また「誠品生活市集」内に併設の「COOKING STUDIO」では、日台をはじめとした世界中の食文化を紹介する料理実演イベントや、食のワークショップも定期的に開催していく。
セレクト物販・ワークショップゾーン
「誠品生活」がセレクトする、伝統技法と現代的デザインを融合させた『セレクト物販・ワークショップゾーン』では、世界中からセレクトした洗練されたアイテム、フードが並び、さまざまなワークショップが行われる。
また、台湾発・漢方のライフスタイルブランド「DAYLILY（デイリリー）」、台湾生まれのハーバルケアブランド「阿原（YUAN）」、台湾茶からつくられた香水ブランド「P. Seven 茶香水」、150年以上の歴史をもつ中華菓子の老舗ブランド「郭元益（グォユェンイー）」など、日本初を含む、台湾文化を身近に感じられるブランドのテナントも入居。
さらに「注染手ぬぐい にじゆら」「L＆Co.」「Creema STORE」「meta mate」「工場十貨店」などの店舗では、日本の技術・ものづくり精神を活かしたアイテムを展開するだけでなく、暮らしを彩る染め物やアクセサリーづくり、金属加工などのワークショップを開催。
都心の商業施設で唯一、本格的な窯を備えた吹きガラス体験工房「日本橋玻璃工房」では、吹きガラスやオリジナルデザインの切子、ガラスアクセサリーづくりなど豊富なメニューをその場で体験できる。
「誠品生活」の目玉となる体験型イベント
そして「誠品生活」最大の特徴が、全店舗を通じて毎年合計5,000回以上開催されている様々な体験型イベント。「誠品生活日本橋」でも、読書を中心にしながら伝統工芸と現代文化のものづくり精神を繋ぐ100以上の体験イベントを通年開催していく。（女子旅プレス／modelpress編集部）
COREDO室町テラス概要
住所：東京都中央区日本橋室町3-2-1
交通：
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 地下直結
JR横須賀線・総武快速線「新日本橋」駅 地下直結
JR中央線・山手線・京浜東北線「神田」駅 徒歩4分
JR各線「東京」駅 徒歩9分
※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。
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