ラッパーのJP THE WAVYは、自他ともに認める買い物好きだ。新作はもちろん、ヴィンテージからラグジュアリーブランド、デザイナーズまで、雑食志向で買い漁る様子を追いかける。
ヴィンテージTシャツはこれからが本番
桜も散り、本格的な寒気もひと段落。これからもう一段階気温が上がろうかという最近、人気ショップにはTシャツやサンダルなど、フレッシュな夏ものアイテムがお目見え。だが”ショッピングマシーン”である我らがJP THE WAVYにとって、季節感は皆無。雪がちらつく冬にタンクトップを手に取り、酷暑の真っ最中にダウンを物色するのをいとわない。
「買い物は通常運転といいますか、相変わらず買っていて、ハイブランドではルイ・ヴィトン、バレンシアガを中心にチェックをしています。中でも過去に紹介させてもらったクロムハーツやバレンシアガ、ルイ・ヴィトンは結構な量を買っていますね。アイテム別に分類すると大好きなフーディーや、サングラスなどのアクセサリーが多いかな。そうそう、レディメイドのモトクロスタイプのレザーパンツも買ったので、これは早く穿きたいですね。ちょっと暑いかもしれないけど、オシャレは我慢ということで。あとヴィンテージウェアもチェックはしていますが、ほしいのは基本的にTシャツがメインです。まだ肌寒いいまの時期は、自分の中では物欲のオフシーズンといいますか、血眼になって探しているという感じではありません。なんとなくチェックして素敵なものを見つけたら買うという感じです」
というわけで最新の戦利品をチェック!
ともに今シーズンの新作コレクション。「ヴァージル(・アブロー)が2018年に就任して以降、ルイ・ヴィトンは必ず買っています。このキャップとサングラスは、ファレル(・ウィリアムス)のファーストコレクションということもあり、記念の意味も込めて購入しました。普段使いはもちろんですが、ライブでも着用したいです」
昨年末に購入した特にお気に入りの逸品だという。「細川(雄太)さんが手掛けるもう一つのブランド「SAINT Mxxxxxx」のヴィンテージ加工もすごいですが、このパンツも素晴らしい。バイカーパンツは今年のトレンドアイテムなので、いい感じのものを探していたのですが、これがドンズバで。馬革とは思えないほど柔軟で軽く、Tシャツなど半袖と合わせたいです」
ウィメンズコレクションからゲット。「性別に関係なく、かっこいいものがあれば買っちゃいます。特にバレンシアガはメンズとウィメンズの垣根がないので、自分の身体にあったサイズであれば特に気になりません。これはとにかく加工がやばくて。というのも、ヒビ割れているロゴ部分は全てプリントという繊細な作りになっているんです」
エスキモーサングラスという名前で、イヌイット(氷雪地帯に住む先住民族)のスノーゴーグルからインスパイアされたもの。「1965年製で、自分が中学生くらいのときにVERBALさんがかけていたのを見て、いつか自分もとずっと思っていたところ、昨年末に名古屋のヴィンテージショップ「VINTAGE ECOLAND」でゲットできました。これほど優良コンディションはなかなか見つからないのでラッキーでした」
オリジナルのAJシリーズも蒐集しているだけに、これもヴィンテージと思いきやさにあらず。「復刻です。黒×グレーのオリジナルはまったく出回らなくて。その代わりと言ってはなんですが、こちらはスニーカーのヴィンテージ加工を専門の職人であるMAKOTO HORIさんにお願いし、加工を施してもらいました。ミッドソールの絶妙な黄ばみ具合いなどがたまりません。先ほどのモトクロスパンツもそうですが、今回の取材を通じ、自分が意外と加工好きであることにあらためて気づきました(笑)」
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