毎シーズン、デニムブランドからラグジュアリーブランドまで、趣向を凝らした様々なシルエットやデザインが数多く登場するデニムパンツ。ワードローブに何本あっても困らないアイテムだが、新しい1本を手に入れるなら、継続人気の90年代や00年代を彷彿とさせるY2Kムードのバギーシルエットか、クワイエット ラグジュアリーのトレンドに合ったクリーンなストレートを選びたい。
デニムのトレンドを牽引するディー ゼルの新作は、リアルヴィンテージのような緻密なダメージ加工とメッシュの異素材を組み合わせ、さらにナイロンのインナーをレイヤードすることで、これまで見たことのないような高度なデザインに仕上げている。一方、ロロ・ピアーナならではの素材使いが魅力のキャッシュデニム®は、デニム60%、カシミヤ40%を組み合わせ、イタリアの職人と日本の備後地域(岡山と広島県)のスペシャリストが協業し、ヴィンテージの織機を使ってラグジュアリーな風合いに仕上がっている。
高度な職人技とブランドの理念が詰まったデニムパンツは、穿くたびに高揚感に包まれるアイテムだ。
トレンドを牽引するファッションブランドもさまざまなアプローチのデニムスタイルを提案。なかでも、トラッカージャケットと合わせるデニム・オン・デニムが復活の兆しだ。
デニムの可能性を探求するディーゼルならではの迫力のダメージ加工がインパクト抜群。メッシュとの大 胆な組み合わせが新鮮だ。
デニムとカシミヤを組み合わせたふっくらと暖かい肌触りは、デニムの常識を覆す心地よさ。生地を50m織るのに1日かかる。
PHOTOGRAPHS BY DAIGO NAGAO
WORDS BY KENTARO TAKASUGI @ GQ
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