温故知新の詰まったラインナップ
適度なビッグシルエットや、遊び心あふれるデザインを取り入れるなど、今春もボッテガ・ヴェネタのジャケットシーンはモダンに進化している。レザーに精巧なプリントを施すなど、創業以来変わらない卓越したクラフツマンシップにも、繊細なディテールから垣間見える。注目のジャケットをピックアップした。
シングルブレストの2つボタンジャケットは、レザーにプリントを施した手の込んだデザイン。クラシカルなチェックプリントを施すことで、ブリティッシュなムードを演出している。ヴィンテージ風のボックスシルエットなので、レイヤードスタイルにも最適だ。
シックなムードが際立つ、シングルブレストのジャケット。ジグザグのステッチは、今回のコレクションから登場した新たなデザインで、多くのアイテムに様々な形で取り入れられている。シンプルなジャケットをステッチでツイストした快作だ。
上質なRWS認証ウールで仕立てたブラウンのシングルブレストジャケットは、カジュアルにもクラッシックなスタイルにもあわせやすい、コンパクトでモダンなシルエットが特徴。表面部分に繊細に施している、プリンス・オブ・ウェールズ・チェックが上品に映える。
今季を象徴するトップステッチをあしらったダブルブレストジャケット。16世紀イタリア発祥の仮面を被った演者による即興劇、コンメディア・デッラルテのコスチュームの要素を想起させる大粒のボタンがポイント。またフィット感のあるシルエットとマルチカラーウールツイルならではの、上品な風合いと滑らかな肌触りも魅力だ。
シングルブレストの1つボタンジャケットは、適度にシェイプされたウエスト周りなど、タイトなシルエットが70年代のムードを醸す。肌ざわり滑らかで適度に光沢のあるビスコース&シルクの混紡素材を使用しており、エレガントで華やかな仕上がりが魅力だ。
文・オオサワ系 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)