縦方向に目線を誘うジャケット
ウィットと大胆なアプローチで、現代のワードローブを再構築し続けるエムエム6 メゾン マルジェラ。今シーズンは、長さや幅に変化を加えることで遊び心の効かせたアイテムを展開。例えばテーラードジャケットの着丈を伸ばしたり、あえてノーカラーで仕上げるなど、伝統的なサルトリアルの技法を解体し、独創的なワードローブを構築している。
クリーンで爽やかなムードを醸すピンストライプのダブルブレストジャケットは、ポリビスコースならではの適度な光沢や肌触り滑らかな素材感が特徴だ。またどこか80's感を醸すパッド入りのショルダーもいまのトレンドにマッチ。こちらは3月1日にリロケーションオープンした「エムエム6 メゾン マルジェラ GINZA SIX」の限定アイテムで、4月上旬に展開予定。
ロングシルエットが特徴的なダブルブレストのジャケットは、2024年春夏コレクションのキーワードの一つである「エロンゲーション」(伸ばすこと)を表現している。軽量なギャバジン仕様で、左袖口部分にはエムエム6のナンバリングロゴをあしらっている。また背中部分にもブランドのシグネチャーである、1本の白いステッチがあしらってあるのもポイントだ。
クラシック感の漂う、ヴァージンウール仕様のシングルブレストテーラードジャケットは、ノーカラーで仕上げることでリラックスした雰囲気に。まるでラペル部分を切り取ったようなラフなエッジもポイント。ボタン付きのカフスやフラップポケットに加え、背面に施したブランドのシグネチャーとなっている1本の白いステッチも控えめな存在感を放つ。
左右で異なる素材(コットンとナイロン)を使用した、シングルブレストの2つボタンジャケット。端正なノッチドラペルと、パッド入りの適度に大きなショルダーに加え、左身ごろ部分に、コレクションでたびたび登場する“MAT, SATINÈ, BRILLIANT ”の文字がさりげなくプリントされている。
文・オオサワ系 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)