国連教育科学文化機関(ユネスコ)が世界自然遺産への登録を決めた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の地域には、JALグループのジェイエア(J-AIR)」や日本エアコミューター(JAC)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、そして琉球エアーコミューター(RAC)が就航している。そこで、同グループはさまざまな記念事業に取り組むことにした。
ひとつは特別塗装機の就航だ。世界自然遺産となった地域の魅力を国内外に発信するため、祝賀メッセージにくわえ、自然との共生・自然の保全と島の宝を守る願いを込めた特別塗装機がJAL国内線、J-AIR、JACの運航路線に就航する(就航時期は未定)。
ちなみに、JTAおよびRACの運航路線では、沖縄県主催の図画コンクールにて小中学生が地域の希少動植物を描いた入賞作品を機体にデザインした特別塗装機がすでに運航しているという。
機内誌「SKYWARD」の9月号では、登録を祝した特集記事を、10~3月号では、世界自然遺産に関する紹介記事を継続的に掲載するという。機内エンターテインメントの「JAL Mooove!」にでは、世界自然遺産に関する動画を放映するそうだ。
専用のポータルサイトも開設される。世界自然遺産に登録された意義や、環境保全や希少種の保護といった地域課題の解決にむけた取り組みも併せて紹介する、としている。
さらに奄美大島空港所スタッフによる「水アート」の世界遺産登録祝賀メッセージも披露されるという。水アートとは2021年4月から奄美大島空港所の整備スタッフが自主的に取り組んでいる活動で、可動式の噴霧器を使い、駐機場に水でイラストとメッセージを描くもの。7月27日から当面の間、世界遺産登録を祝して、地域を象徴する「ハイビスカス」と「ヤシの木」のイラストとともに、環境保護・保全の思いを込めた新たなメッセージを披露するという。