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『シャイニング』のシェリー・デュヴァル、75歳で死去

映画『シャイニング』(1980)やロバート・アルトマンの監督作で知られるシェリー・デュヴァルが亡くなった。75歳だった。

『三人の女』(1977)より。

Photo: Stanley Bielecki Movie Collection/Getty Images

映画『シャイニング』(1980)やロバート・アルトマンの監督作で知られるシェリー・デュヴァルが、糖尿病の合併症により、7月11日(現地時間)にテキサス州ブランコにて亡くなった。75歳だった。ミュージシャンでパートナーのダン・ギルロイが声明を発表した。「僕の愛する大切な人生のパートナーで、素晴らしい友人でもあった彼女が昨夜この世を去りました。このところはひどく辛い思いをしていましたが、今は自由になったことでしょう。美しいシェリー、遠くまで羽ばたくんだ」

1949年にテキサス州フォートワースで生まれた彼女は、『バード★シット』(1970)をテキサスで撮影していたアルトマン監督とパーティーで知り合い、同作で映画デビュー。『ナッシュビル』(1975)や『ポパイ』(1980)など、多数のアルトマン作品に出演した。『三人の女』(1977)ではカンヌ国際映画祭女優賞を獲得し、英国アカデミー賞にもノミネート。また本作での演技がスタンリー・キューブリック監督の目に留まり、『シャイニング』のウェンディ役に抜擢された。

『シャイニング』(1980)より。

Photo: Warner Brothers/Getty Images

1980年代にはプロデューサーとしても活動し、子供向け番組「フェアリーテール・シアター」やロック・ミュージカル映画『マザー・グース』などを製作。ティム・バートンフランシス・フォード・コッポラ、イヴァン・パッセルら名監督、ロビン・ウィリアムズジェイミー・リー・カーティス、エリオット・グールド、ローラ・ダーンら名優を起用した。

Photo: CBS Photo Archive/Getty Images

ほかにテリー・ギリアム監督『バンデットQ』(1981)やスティーヴ・マーティンと共演した『愛しのロクサーヌ』(1987)に出演。ウディ・アレン監督作『アニー・ホール』(1977)では、『ローリングストーン』誌の記者を演じ、撮影現場で出会ったポール・サイモンとは2年に渡って交際した。2002年の『Manna from Heaven(原題)』を最後に演技の仕事から遠ざかっていたが、2023年にはインディペンデント映画『The Forest Hills(原題)』で久しぶりにスクリーンに戻っていた。

Text: Tae Terai