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ハンナ・ワディンガム、レッドカーペットでの性差別発言に「男性には言わないはず」と抗議

4月14日(現地時間)にロンドンで行われた授賞式に出席した俳優で歌手でもあるハンナ・ワディンガム。そのレッドカーペットにて、フォトグラファーから投げかけられた「脚を見せて」という性差別的な発言に不快感を示した。
Photo: Getty Images

レッドカーペットでカメラ目線を求めてセレブに向かい叫ぶフォトグラファー、プライベートまで追いかけるパパラッチ。カメラマンはときにシャッターを切るためならと、越えてはいけない一線を越える。性差別的かつ抑圧的に、不快な言動をしてしまうことも。

4月14日(現地時間)にロンドンで開催された、イギリス演劇界の最高峰を称えるローレンス・オリヴィエ賞の授賞式でも、フォトグラファーによってそんな発言がみられた。しかし今回は、俳優で歌手でもあるハンナ・ワディンガムから見事に一喝されたのだ。

当日、司会を務めた彼女がレッドカーペットに登場すると、フォトグラファーの一人が躊躇もなく「脚を見せて」と要求した。これにワディンガムは即座に「そんなこと男性には言わないはず」と抗議し、「バカにするのをやめなさい。そうでないと私はここから立ち去ります。脚を見せてなんて言わないで」と拒否した。

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俳優の仕事には、さまざまな困難が存在する。そのなかでも最も過酷なのが社会の目による抑圧だろう。特に女性には、カメラマンを喜ばせるような行動が要求されることも多い。映画界において、女性に求められている役割が時代遅れであることは明らかであり、ワディンガムを含めそれに抵抗するフェミニスト俳優も多く存在する。しかし、その場で性差別に抗議をすることは簡単ではなく、勇気のいること。カメラが回っている前でそれを行ったワディンガムの行動に賞賛が集まっている。

Text: Emma Specter Adaptation: Nanami Kobayashi
From: VOGUE.COM