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第77回カンヌ国際映画祭ラインナップ発表! 日本から奥山大史の『ぼくのお日さま』がある視点部門に選出

Photo: John Phillips/Getty Images

5月14日(現地時間)に開幕する第77回カンヌ国際映画祭のラインナップが発表された。フランシス・フォード・コッポラ監督の『メガロポリス(原題)』、ヨルゴス・ランティモスが『哀れなるものたち』(2023)のエマ・ストーンウィレム・デフォーと再びタッグを組む『カインズ・オブ・カインドネス(原題)』、デヴィッド・クローネンバーグの『ザ・シュラウズ(原題)』などがコンペティション部門に選出。

また、アウト・オブ・コンペティションでは、ケビン・コスナー監督・主演・製作の『ホライズン、アン・アメリカン・サーガ(原題)』やジョージ・ミラー監督によるアニャ・テイラー=ジョイ主演の『マッドマックス:フュリオサ』など注目作品が上映される。日本からは、ある視点部門に奥⼭⼤史監督の商業映画デビュー作『ぼくのお日さま』が、正式出品された。28歳の奥山は、日本人監督として史上最年少の快挙となる。池松壮亮が出演する同作は、吃音(きつおん)があるアイスホッケー少年とフィギュアスケートを学ぶ少女らが織り成す物語。日本では9月公開される予定だ。

今年はコンペティション部門の審査員長を『バービー』(2023)のグレタ・ガーウィグが務めるが、コンペティション部門19作品のうち、女性監督の作品はアンドレア・アーノルド監督の『バード(原題)』、パヤル・カパディア監督の『オール・ウィー・イマジン・アズ・ライト(原題)』、アガーテ・リーディンガーの初監督作品『ディアマン・ブリュット』、コラリー・ファーギート監督の『ザ・サブスタンス(原題)』。昨年は過去最高となる女性監督作品7本が出品され、ジュスティーヌ・トリエ監督の『落下の解剖学』(2023)がパルム・ドールを獲得。女性監督の作品としては、史上3作品目の快挙だった。一方、ある視点部門の審査委員長は、グザヴィエ・ドランが務める。

第77回カンヌ国際映画祭は2024年5月14日〜25日(現地時間)に開催される。コンペティション部門の出品作品は、以下の通り。

『オール・ウィー・イマジン・アズ・ライト(原題)』パヤル・カパディア監督
『アノラ(原題)』ショーン・ベイカー監督
『ザ・アプレンティス(原題)』アリ・アッバシ監督
『バード(原題)』アンドレア・アーノルド監督
『ディアマン・ブリュット(原題)』アガーテ・リーディンガー監督
『エミリア・ペレス(原題)』ジャック・オーディアール監督
『コート・バイ・ザ・タイズ(英題)』賈樟柯監督
『グランド・ツアー』ミゲル・ゴメス監督
『カインズ・オブ・カインドネス(原題)』ヨルゴス・ランティモス監督
『ラムール・ウフ(原題)』ジル・ルルーシュ監督
『リモノフ:ザ・バラード・オブ・エディ(原題)』キリル・セレブレニコフ監督
『マルチェロ・ミオ(原題)』クリストフ・オノレ監督
『メガロポリス(原題)』フランシス・フォード・コッポラ監督
『モーテル・ディスティーノ(原題)』カリム・アイノズ監督
『オー、カナダ(原題)』ポール・シュレイダー監督
『パルテノペ(原題)』パオロ・ソレンティーノ監督
『ザ・ガール・ウィズ・ザ・ニードル(英題)』マグヌス・フォン・ホーン監督
『ザ・シュラウズ(原題)』デヴィッド・クローネンバーグ監督
『ザ・サブスタンス(原題)』コラリー・ファルジャ監督

Text: Tae Terai